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家族帯同に憧れて!  作者: uyruo-lD
前世&ステータス把握編
21/33

負のスパイラルからの脱却
























               パシンッ!











左手が意志に反して自分の頬を躊躇なく全力で平手打ちしたのだ。


痛みはあまり感じない。


だが―――――――――――



               パシンッ!



続けて叩く



               パシンッ!



叩く



               パシンッ!



叩く


               パシンッ!



叩く



             繰り返す



それ(ビンタ)をしながら反対に右手は脊髄反射ではなく、()()()()()()()()()()()で自分の顔面を覆った。


そして湧き出る自分の()()()()を自分の意志で抑え込む。


思考を自力でリセットさせる。


そして切り替えさせる。


そして――――――――


























               やめろ





















俺は自分の脳味噌にそう訴える。



やめろ。

もう”なんで”はおしまいだ。



思い出せ。

もともとの”なんで”の矛先はスマホが見つからないのかだっただろ?



そしてその(スマホが見つからない)理由はもう自分でも気づいているんだろ?



だからやめろ。

今は”なんで”で無暗にの自己否定のことは考える必要はない。



俺は大丈夫だ。



俺は()()()()()()()()()













                 そうだ








別にスマホなんかなくたっていいんだろ。


最初はスマホ無しで”いつもの”をやっていたじゃないか。


それに”いつもの”は自分で勝手に作り出したもので、別に絶対に完璧な状態でやらないといけないわけではないじゃないか。


そこまでスマホに(こだわ)る必要はないだろ?












()()()()が峠を越したことに気づき、俺は先程まで続けていた左手のビンタをやめ、顔を覆っていた右手を解放した。


そして――――――――


           すぅぅぅーーーーーーー..................









              (吸う)











       はぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー.......










              (吐く)






俺はいつも以上に時間をかけてゆっくりと()()()をする。


視界がひらけ、いつの間にか余裕が生まれていた。








そこで、俺は今の自分の手を()()()()見てみる






ちっちゃな手だ。







愛しささえ感じる。





だが、その手は両方とも()()()()()()()()






そして爪の隙間には()()()()()()()()()

















        .......あぁ.............そうだったな......



















忘れていた。


俺は十分に探したじゃないか。


きっとスマホは”見つからない”じゃなくてないんだよ。


ない理由も本当は自分でもうとっくに気づいてるだろ。


そう――――――――


































           過去に巻き戻ったからだ












          しかも”想像以上の過去へ”にね













それなのに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その癖はもうやめろ。それはただの()()()()とおよそ変わりないぜ。








              ないものはない








それでいいんだ。俺は頑張って探した。そんで”見つからない”のではなく、”ない”ということが(わか)ったんだろ?じゃあそれで十分だろ?












 あんま自分を大きく見すぎてそれで思い通りにいかない自分に落胆するんじゃないよ










       なあ俺、俺はちゃんと頑張っているだろ


    いままでもちゃんと自分なりに頑張って生きてきただろ


       ずっと後ろを向いていたわけじゃないだろ


  他人がそう俺を言っていただけで、前だってちゃんと向いていただろ






















































































             立ち上がれ






































そう自分の心に強く訴え、俺は立ち上がる。


そして俺は脱衣所へ歩みを進める。


俺は折れ戸タイプのドアを左手で開けて浴室に入る。


その左手は先程まで全力でビンタをしていたせいか、少し赤みを帯びていた。


だがそんなこと、”鈴木凱人”は全く気にしなかった。


なぜなら自分が()()()()()()を着ているということさえ気にしていないのだから。


そして”鈴木凱人”はそれらの事象に全く目もくれず、そのまま目の前にある表面張力ギリギリまでお湯が張られている浴槽の中に思い切り飛び込んだ。


自身の体積分のお湯が勢いよく浴槽から溢れ出る。


そのお湯は絶対に脱衣所まで侵入しているが、そんなことはどうでもいいと”鈴木凱人”は感じる。


そのことに対して罪悪感など一切なく、寧ろ()()()()()()()()()であった。


















































もうお察しかもしれないが”鈴木凱人”の”いつもの”、



それは―――――――――




              着衣入浴だ。





今、この”着衣入浴しているという時間”というものを”鈴木凱人”は()()()()()()()()()()()()()()()()


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