第一話:いつの間にか自分、異世界転移しちゃいました
第一章
チュンチュン...チュンチュン...
朝、小鳥のさえずりが聞こえる。目を開けるとそこは
全く知らない森の中でした。
「え...?えええ~~~~~!!??」
いつもなら...朝は自分の部屋にいるはずなのに...!
「え!?なに、なに、ここどこぉ!?」
ピロン♪ どこからか音が聞こえた。後ろを振り向くとゲームでいうステータスバーがあった。
「え...」
「ここ、異世界...?」
そういえば夜、夢の中で...
_____________________________________________________________
パンパカパーン♪
「おめでとうございまーす!たった今!あなたは異世界に転生が決まりましたー!」
「転生?馬鹿馬鹿しい。てかあんたは誰?」
「冷たいなぁ君は。僕は神様!まぁ正確にいうと転生じゃなくて転移かな?」
(神様?そんな奴現実にいる訳ないだろ、わかった。これは夢だな?)
そう思い僕は頬を引っ張る。
「あっ、待ってよ!もうちょっと話を...」
そしてその時には部屋で起きててまだ深夜1時だった。そして自分は二度寝した。
_____________________________________________________________
「そして今に至るのか...」
正直神様なんて信じてなかった。そもそも自分は無神論者だからだ。
でも本当に神様がいなかったらここにも来ていないだろう。
「とりあえずステータスあるしよくあるファンタジー系の異世界みたいだな。早速ステータス見てみるか」
ステータス
攻撃力:200
魔力:30000
防御力:100
素早さ:120
運:50
スキル
・迷宮王LV1
・剣術LV3
・フレアLV1
・望遠LV1
・空間転移LV1
・鑑定LV5
「基本ステータスはこんな感じか...ちょっと待って、魔力だけ異常すぎない?3万ってやばくないか?ん?[迷宮王]?なんだこれ。」
『ピロリン♪鑑定します』
迷宮王LV1
現在DP1000
・ダンジョン作成・・・消費DP:500
・魔物召喚の結晶LV1・・・消費DP:100
・???・・・消費DP:???
・???・・・消費DP:???
・???・・・消費DP:???
・???・・・消費DP:???
・???・・・消費DP:???
「うわっ、なんか出てきた。鑑定かぁ、結構使えそうだな。でもこの???ってなんだ?まだこのスキルを覚えていないのか?」
「ん~、あれをこうして...?」
「グルルルルル・・・」
いきなり聞こえてきた謎の声に自分は体がすくんだ。
「うわっ!なんだ?今のうなり声は、、、」
明らかに人間ではない。だとしたら...魔物!!
「まずい!」
僕はそう思い近くにあった太めの木の棒を拾って構えた。
剣術のレベルが3もあるんだ。なんとか勝てるかも!
「グルォォォォォォッ!」
そして出てきたのは太った人の体に豚の頭を乗せた怪物だった。
「あれってまさかオーク!?本当に異世界なんだな!って...そんなこといってる場合じゃねぇぇぇぇっ!オークっていったら絶対堅い奴じゃん!こんな棒じゃ勝てっこ無いって!にげろー!!」
僕は棒を捨てて必死に走った。オークはぼくに狙いを定めて追ってくる。
「グォォォォォォッ!」
森全体に雄叫びが響いた。
「あっ!なら棒が使えないならこれはどうだ!《フレア》!!」
ドゴォォォォォン、、、
「よっしゃぁ!やった...ぜ...?」
煙にはうっすらと影が移っており、、、
「グォォォォォォッ!」
「えぇぇぇぇ!?やられてない!?」
オークは怒りながら棍棒を振り回して追いかけてくる。
周りの木々は折られる。
「うわぁぁぁぁ!ど、どうすれば...!そうだ!《迷宮王》!」
『ピロリン♪以下の中からお選びください。』
「おぉぉ、本が落ちてきた。まぁもう決まっている!魔物召喚の結晶を生成する!」
『受諾しました。DPを100消費し、魔物召喚の結晶から魔物を召喚します。』
ピシ、、ピシピシ、、パリーーン!!
「キシシシシ!」
「ゴ、ゴブリン!?」
ドガァッ!バキィッ!
「グォォォォォォッ!」「キシシシシ!」
「んじゃもう一匹ゴブリン召喚!一気に押し倒すぜ!」
「ゴ、ゴブリンつええ...オークを倒した...とりあえず安全な場所を見つけなきゃな...これはどうだ?《迷宮王》。」
『ピロリン♪以下の中からお選びください。』
「《ダンジョン作成》」
『受諾しました。DPを500消費しダンジョンを作成します。設置場所を決めます。地下、地上のどちらかをお選びください。』
「魔物にバレにくい所のがいいだろ。地下で。」
『ダンジョンに名前をつけてください』
「名前までつけんの?ん~、じゃあ、[大迷宮]で」
『これよりダンジョンを作成します』
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン......
『ダンジョンが完成しました』
「お、やっとか。もう三時間くらい立ってるな、、」
『スキル:迷宮王の使用回数が3回になったことによりスキル:迷宮王はLV2に上がりました。
続けて、スキル:迷宮王がLV2になったことにより魔物召喚の結晶がLV2になりました。スキル:迷宮王は新たな能力、ダンジョン拡張、魔物支配LV1を獲得しました。これにて説明を終わります。』
「う、ちょっと待って、情報が多すぎる。えっと?迷宮王がLV2になってそれと同時に魔物召喚の結晶もレベル上がって、さらに新たな能力を二つ手に入れたのか。こりゃあ結構な進展だぞ。この調子で頑張るぞー!」