表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

この世界の仕組み

ボクの名前はルーレン、この世界つまり【マギア】の七神の一人、この世界で雷を司る者。

 雷神ルーレンなんて呼ばれたりしてる。


 このマギアでは、2つの役割がある。

 

 1つ目はマギアの人や魔物、物など、万物へ七神が司る属性の魔法を与える役目がある。

 マギアには【雷】【炎】【水】【風】【土】【光】【闇】の属性を司る神がいる。このマギアでは神が管轄している土地によっても魔法の威力が変わったりする場合がある。

 例えば、雷属性の魔法を雷神の管轄、つまりボクの土地で使うと威力が強くなったり、逆に雷属性の魔法を土神の土地で使うと威力が弱まったりする。

 

 2つ目はは、七神同士で決めた管轄の土地を守ること、これは人間たちが戦争をしているのを止めるとかではなく、マギアにとって脅威となる事柄への対策、およびその対象の監視などだ。


 この2つ目に該当する者が何の兆候もなく現れた、そう『セリカ』だ。彼女は他の七神がみても異端だろう、マギアに生まれたものは例外なく魂にこの世界の魔法が刻まれるのが常識、だがセリカはこの世界の魔法を魂が知らなかった、それどころか魂が魔力をまとい身体を形成していた。セリカは何者なんだ?

 

 セリカがこの世界にきた理由は不明だが、魂を集めることは確かだ、彼女の魂の一部を触れたが、一部だけでも膨大な力があることに若干の恐怖を覚えた、この世界に脅威となる可能性がある、だが、彼女が記憶を取り戻すまでは脅威かどうかもわからない。


 ボクは彼女に協力することにした、なぜなら、記憶を早く取り戻してもらい、この世界にいる理由をなくすこと。これが一番手っ取り早いと思ったからだ。

 まあ、他の七神がどう動くかわからないがその時はその時だ、なにかほかの対策を考えておこう。

 


 ◇◇◇◇



 そのころ、セリカたちは、ニックとジャックとともにクーリンへ向かっていた。


 「お嬢さん、記憶を取り戻したのか?」

 「いえ、名前と魔法の一部だけです」


 ルーレンのことをいうのは面倒になると思うので、私は言わなかった。

 ニックは申し訳なさそうに。

 

 「俺でよければ協力できることはしてやるからな」

 

 ニックが心の底から言っているのが分かった。

 

 「ニックは本当にお人よしだな、尊敬しちまうぜ」

 「うるせぇ!記憶喪失の女の子を心配しないほうがおかしい」

 「それもそうだな」


 私はそこに入るのは申し訳ないと思いつつもニックに質問する。

 

 「ニックさん、願いのダンジョンってところはどんなところか分かりますか?」

 

 ニックは少し驚いた顔をしていた。

 

 「あそこは腕が立たないとボスまではいけない、最低でもCランク同士のパーティーは必要だな」

 「そのランク?というのはどのようなものなのでしょう?」

 

 聞きなれない言葉に思わず聞き返す。ニックさんはランクについて教えてくれた。簡単にまとめると冒険者ギルドが発行している、S~Fに力量を分けたものだそうだ、Sランクは国のお抱えの剣士や魔法使いが多く、一般にはAランクが実質一番高いそうだ、ここでいうCランクはベテラン冒険者にあたるらしい、Cランクパーティーを組まなければいけないのは難易度がそこそこらしい。

 ちなみに2人ともCランクだそうだ。


 「なるほど、わかりました」

 「記憶喪失のお嬢さんにはちときついと思うぜ、なあニック」

 「確かにな、クーリンについたら冒険者ギルドに行くのがいいと思うぞ、情報も集まるからな、願いのダンジョンまではついてはいけない、手伝ってやりたいが俺には家族がいる」

 

 ジョンさんに言われた通り自分の実力がわからないし情報も欲しいので、クーリンについたら、冒険者ギルドに行くことに決めた。


 「いろいろありがとうございます。冒険者ギルドに行ってみます」

 「冒険者ギルドの目印はてっぺんに鐘がついているからすぐにわかると思うぞ」


 そんな話をしているとクーリンが見えてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ