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お嬢様事件です!


 カケルは定時で仕事を終えて、事務所を後にして家路に着いていた。


 今後は合菱への情報漏洩事件の捜査を行うことでチームは一致したらしくその関連の情報収集を行う話でまとまった。

 そして、今日は、プランセスの警護チームと事件の関係者の張込みチームを除けば定時上がりだった。


 家までの道のりはわりと近く、地下鉄で2駅...最悪歩いても帰れる距離に刈り上げ社宅があってそこで生活をしている。  

 香浜に引越てきて早くも3年が経過していた。家では田舎を飛び出したのでもちろん一人暮らしだった。


 ただし、一人暮らしではあったが...

不便どころか快適そのものだった。香浜といえば山間も谷間にひしめくように高ビル群が立ち並ぶ本土の街とは違う雰囲気がしており、土地が狭いので家賃がクソたいことで有名だったが....


 カケルが住む場所はビジネス街のど真ん中にあるマンションで間取りは2LDK。高級な分類に値するところらしい....


「本当に3年経つけどなってところに住んでるんだろうな...」


 カケルはそう言いながら、ベランダに出てそこから見える100万ドルと言われる香浜の夜景を見ながら、帰りの道途中でテイクアウトした中華料理を食べながら眺めていた。


「プランセス様様だな...」


 カケルがそう呟くと、隣に住んでる住民の声が聞こえてきた。


「え、プランセスがどうかしたの?」


 隣の住民は、今日は休暇だった同僚のミト・マコだ。彼女もタケルと同じくベランダで時間を過ごしてたようだ。


 ちなみに借り上げ社宅みたいになっているのでこのマンションには20代のユイ、ヒロキが住んでいる。しかも、並んで住んでいる。


「今日は、ユイが担当だろう。今頃ジムだと思う...」


「あージムかぁー私も行こうかなぁ。今日結局、ネットサーフィンしてSNSのチャットで殴り合いしてただけだからイライラしちゃっててさぁー。


 でも、ユイちゃんと一緒なら...あまり行きたくないかも。私運動苦手だし...

 調子乗ったプランセスめっちゃトレーニングだとハイペースだし、ユイちゃんガチになるし...


 トレーニングとなれば軍でやったハイポートの悪夢が過ぎるの」


 マコのそんな声が聞こえて、タケルはため息をついた。ある意味ここまで弾丸のように話しかけられるということは今日はきっと本当に家にいたのだろうと感じられた。


 マコは空軍経験者ではあるが、運動は嫌いで...

空手チャンピオンのユイやフィットネスマニアでもあるプランセスとは反対を行っている。


 一度、ユイが主催したスペシャルチームの格闘術訓練中にゲロを吐いたことでトラウマになっているらしい。ハイポートの悪夢というのも似たような経験らしい。


「私はマイペースに走れればいいの。あとは、美味しいもの食べておしゃれ出来たら完璧」



「はいはいそうだよな」


 カケルはそう言って、彼女の会話を止めることにした。そうでもしないとマシンガントーカーの彼女は終わらないのが常だーー


 ちょうど会話が終わったところで...カケルのスマートウォッチから会社のメール...しかも、緊急の連絡を知らせる通知音が聞こえた。

 カケルはスマートウォッチを見て内容を確認しようとしたが、ユイの声が先に聞こえてきた。


「緊急の捜査会議だって!」


「はいはい。ありがとよ...なんだろうな、珍しいと思うけど」


 カケルはそう言って、部屋に戻りVR機能のついたサングラスをかけて、プランセスが用意していたミーティングサイトにアクセスした。


 消防にいる頃はこんなハイテクな機器を使って遠隔で会議をするなんていつの話になることやらと思っていたが、

さすがはお金を持って最先端の技術に惜しみなくアケチ・グループならではのというところだ。


「ちゃっかり、自社製品なんだよな〜」


 カケルはそう言って、ソファーに腰掛けて全員が揃うのを待っていた。


 全員のログインが確認できたところで、デカデカとプランセスが映る画面が映し出された。


「諸君。お休みの人はすまないけど。重大な事件が発生した。


 アケチ・エレトリックスの技術者のアマダ・ハルカの行方が不明となったーーー


 至急、GPSの最終履歴の場所にカケルとユイとジャックは装備を整えて向かってほしい。

 バックアップはヒロキがお願いね。うちの会社の緊急対処員とオペレーターとの連携とっておいて


 現在、ゼロが警察の話を調整している最中だ...誘拐事件の可能性もある。すぐに行動に移してほしい。


 私とユイも現場に向かうから、先に行って確かめてほしい。それで、みんなOK?」



 口々にオッケーとプランセスに答えた。次に口を開いたのはゼロだった。


「よぉーみんな後ひとついいか?犯行声明みたいなメールがアマダ氏の社内メールに入ってたのを今確認できた。あとで送るから確認して欲しい。


 アマダ氏は以前から、アケチ・グループが極秘開発してるとあるプロジェクトのシステム開発に関わってた人物で以前から、何者かから尾行されていたと言う情報をもらってる。



 そいつらが、何者かについては調査中だ。とりあえず、気をつけて任務に当たってほしい。


 警察との調整は済んでるーーー


よし各自。健闘を祈る」


 カケルはそれを聞いて了解と答えて、ソファーから立ち上がり大きくため息をついた。


「なーにどうしちゃったの?そんなに嫌なの!?」


カケルがため息をついたのには...


ゼロが警察との調整は済んでるいう言葉は所謂合図であって...


「なーにがフル装備だよw」


 タカノはそう言ってクローゼットから大きな鞄を取り出して床に置き、南京錠で鍵をかけていたのでそれを開いて中から...警棒と防弾チョッキと拳銃を取り出した。


 それぞれ点検を済ませて、スーツの下に装備して部屋を出た。同時にマコも部屋からスーツ姿で出てきた。


「しかし、この街では銃器は違法なのになぁ...持つの嫌だよ」


 カケルがそういうと、マコは微笑しながらこう言った。


「まーまーいいじゃん。金と権力をどうにかできるのはアケチ・グループなんですから」


「まー高い賃金いただいてるんだ。やるしかねーか」


 カケルはそう言って駐車場に向かうためにエレベーターのボタンを押して、通信機も兼ねる自社製品のサングラスのようなスマートグラスを掛けた。マコも同じくスマートグラスをかけた。


 カケルの目の前にゼロから送られてきたメールや、いろいろな資料が表示された。これを手で操作したり視線で操作できるのだからこのスマートグラスはカケルは気に入っていた。


『あーあー聞こえますか?』


そうスマートグラスの通信を通じてヒロキのこえてきた。


「「感明良好」」


そうカケルとマコは揃えても無いが同時にそう無線通信が良好であることを伝えた。


カケル「いよいよ!物語が始まったて感じだな...」


プランセス「それもそうね。事件発生ってのは物語の中で起承転結の起には持ってこいだもね」


ユイ「それにしても、拳銃を持っていくなんてそんな物騒な事件何ですか?」


プランセス「当たり前じゃない。我らがアケチ財閥の財産や技術は常にいろんな会社や組織から狙われてるのよ。

 だから、貴方達をスペシャルチームとしてグループの保安のために働いてもらってるのよ」


ユイ「なるほど...」


プランセス「じゃあ、そういうことで告知よろしくね!」


ユイ「えーと台本台本...次回...」


マコ「ユイちゃん...ここ、ここ」


ユイ「あ、これね。次回、誘拐事件。ってまんまなのね!」


カケル「まだ、話の大筋決まってないんだってorz」


プランセス「まじか...」

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