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サクライ・カケルが転職した先


 今までそこまで輝くような経歴はパッとして浮かばなかったのがこの物語の主人公であるサクライ・カケルだった。


 身長は173cm 体重は69kg 筋肉質で特技は強いて言えば格闘技ぐらいだろうか。

 プロ一歩手前まで行ったのだが、大学を4年できっちり卒業するのにギリギリになってしまい格闘技はそこで引退した。


 もう一つの特技といえば、なんだろう....

彼に思い当たる節といえば、大学卒業後に叔父と知り合いの勧めで地元の消防本部で消防士をしていたからそっちの知識だろうというところだ。



 そういうこと要約してうまく飾り付けの言葉をつけて面接官に伝えた。


 面接官は、いかにも真面目でローキック一発で身体が折れそうなくらいなよなよしい感じではあったが眼光だけはいかにもエリート街道まっしぐらな人特有のお硬い目をしていた。


 そう、タケルは今絶賛転職活動中であった。

消防を務めて3年が経過した頃に何か突然、思い立ったかのように行動を起こしてしまったからだ。


というのは、置いておいて

 叔父と家族からの妙な期待を背負い過ぎるのが嫌になって積もり積もったものが吐き出た結果だろう。


 とりあえず、今はまだ在籍はしているが...

どこか目星のいいところの内定を貰えれば、即時離脱の構えを取っていた。


「そうですか...」


 面接官は少し苦い顔をしていた。まだ第二新卒だから、どうにかなるかなとは思っていたが....


 今回もダメそうな雰囲気をカケルは感じ取った。



面接は終わり、

カケルは会社を出て大きくため息をついた。


「また、ダメなんだろうな...いい加減、あの田舎から逃げ出したよ」


そういう言葉を吐き出したくはなかったのだが、思いっきり吐き出してしまっていた。


「おい、あんちゃん?」


そう、背中から声が聞こえてカケルは振り返った。

そこには中肉中背の40代くらいの笑顔が素敵と表現していいような男性が立っていた。


カケルは自らに指を刺すと男性はうんうんと頷いて、表情を変えた。


「そうそう。あんちゃん仕事探してるんでしょ?」


 笑顔でないその男性の顔を見た瞬間にカケルは苦い顔をしてしまった。


 そう、昔ヤンチャしていた頃によく見た警察官、特に刑事の顔をつきをしていたからだ。

ふと嫌な思い出と共に黒歴史を思い出してしまいつい表情に出てしまった。


 男はその嫌そうな顔をした一瞬を見逃さなかったようでこう言った。


「俺、元警なんだわ。兄ちゃん、昔ヤンチャしてただろ?

ま、それは置いておいて今ちょうど、うちのボスが危機管理やら安全対策で人を欲しがってるんだ。興味はないか?」


カケルは少し怪しい話とは感じてしまったが、眉を潜めてこう言った。


「まー話だけなら」


「だったら、話は早い。今から時間は大丈夫。履歴書持ってる?」




ーーー3年後ーーー


 カケルは黒塗りの高級車の助手席から降りて、周囲を警戒して安全を確認して


 後部座席に座る1人のお嬢様の雰囲気を醸し出しまくっている十代後半の女性が車から出られるように扉を開けた。


 するとお嬢様はご機嫌そうにカケルに微笑みを見せてこう言った。


「ここのホテルでスポンサーのマグスカンパニーの会長様との会食なの。これが最後予定だから、あまり時間はかけないけど、エスコートをお願いね」


「はい。お嬢様。足元をお気をつけください」


 カケルは無線を飛ばした。


「こちらクルツ。マルタイ現着、これより入ります」


『こちらゼロ。あいよ。いつでも消毒済み。マスコミもパパラッチもクリア、盗聴器にカメラ等もなかったーーよろしくルーキー』


 そう元警のリーダーであるゼロがそう答えた。


 カケルはお嬢様の前を歩きエスコートしながら、車を寄せた裏口からホテル内にあるレストランへと向かった。


 カケルの仕事はお嬢様の安全対策のためと言っておこうか....

 バックヤードから出て表動線のホテルのロビーを抜けて行った。


 その場所にいたゼロが合流しお嬢様の背後側にポジションをとった。


『こちらゼロ。君の背中はいいねクルツ。惚れ惚れするよ』


『どう致しまして』


 ゼロからそう、無駄話の無線が飛んできたがまだ相応余裕ではなかったので、カケルは周りを確認しながらそう受け流すように答えた。


 無事に目的地であるレストランに到着するとお嬢様は予約してあった個室へと入って行った。


「いやーどうも。いつもお世話になております」


 そういうお嬢様の声が聞こえた後、今回の会食の相手であるマグスカンパニーの会長の図太い男性らしい声が聞こえてきた。


「いえいえ。お待ちしておりました。アカリお嬢様。最近はお父様の活躍もそうですが、あなたのお仕事の方も順調なようで...」


 カケルは、香浜大財閥と言われるアケチ財閥傘下の企業に拾われた形になっている。


 仕事内容は今みたいなボディガードは仕事のほんの一部で、仕事は多岐にわたってアケチグループが所有する会社の危機管理や安全対策を専門に行なっているアケチ・コーポレートセキュリティサービスという会社だ。


 かなり平たくいえば、アケチ・グループの企業内警察という感じだ。



 今回の任務はアイドル業もしている現役高校生でアケチ・グループのご令嬢であるアケチ・アカリ(通称:プランセス)の東京出張兼お出かけに関わる身辺警護任務でやってきている。

 プライベートな時間の際に彼女に静かな安心安全な時間と空間を提供するのが任務だーーー



 カケルの転職活動はなぜかこのような方向に進んでいまいに至る。


 まさか、こんな仕事につくと考えてもいなかったーーー


カケル「新作始めましたね」


作者(ゴリラ)「ウホウホウホ」


カケル「そうか、まだ出てきてるキャラクターがゼロとアカリお嬢様ぐらいしか主要キャストがいないんだもんな....」


作者(ゴリラ)「ウホ、ウホホホ」


カケル「え、この流れは兼業勇者と同じ感じで行きますってね...まだ、作品の方針も決まってないだって!?」


アカリ「そいみたいよね。とりあえず、これからよろしくね!」


ゼロ「お嬢様も兄ちゃんのよろしく」

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