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取り戻した記憶を整理するのだが?

あれから恐らく5年、私は前世の記憶を取り戻した。


これで完璧に北雪 よつばは異世界転生したということだ。

ただ今までの記憶が、まだ成長途中の脳の許容量を超えているのかなんなのか、頭が痛い気がする。


それと今まで生きていた『ユキノ・クレーヴェル』はどうなるのだろうと思っていたが、記憶はともかく魂は同じなのか混乱する事もなく意識だけはすんなりと入ってこれた。


うーむ、脳の情報を整理するためにはまず何時どこで…といったところか…


今日は2月17日、ユキノの5歳の誕生日だ。時間は恐らく朝の6時位、日が差しているからそう思っただけ。

ここはクレーヴェル家四女、ユキノ・クレーヴェルの部屋。つまり私の部屋だ。


さて、6時頃という事はもうすぐ使いの者が起こしに来る。それまでに着替えながら私の家の情報を整理する。

私ユキノは貴族の生まれ、この家ではクレーヴェル家の血を次ぐ唯一の人間だ。


母は私が物心の着く前、世界を救う為だと旅に出てそのまま帰ってこないらしい。強い力を持っていたのもあり、突然多くの人間が消えてしまった…たしか『天の民消失事件』の被害者となったとされているらしい。


父は再婚した新しいお母さんの連れてきた現次女、アカツキ シグレことシグレス・クレーヴェル12歳を突然やってきた盗賊から庇い亡くなられたと聞いた。現長女アプフェル・マーティン15歳と、現三女ビルネ・マーティン10は今のお父さんの子供。


今のお父さんのマーティンさんはよくあるクズ親、対照的にお母さんのアカツキさんは優しい。自分の血を次ぐアプフェルさんとビルネは溺愛し、仮にも妻の実子であるシグレ姉さんには厳しくとも少しは優しく接している。


そして私は無視。あろう事か5歳の子を無視とは親としてどうだろうか。まぁ暴力を振るわないだけマシだと捉えよう、少しだけクズな親に訂正だ。



アプフェルさんは父の前では共に無視を決め込むがお菓子を分けてくれたりお茶会の同席を許してくれたり根は優しい、父親とは違う。

シグレ姉さんはアカツキさんに似てとてもいい人だ。それに幼いながら片刃の剣…日本刀を使いこなす騎士の素質がある、だが転生者では無い。

転生者の可能性があるのはビルネだが少しわがままな普通の子だ、いないもの扱いする。父親に言われてるのかな?それが普通さ。



頭の中でごちゃごちゃと整理していればコンコンコンコンと日本人には慣れない4回のノック。

もうそんな時間かと深呼吸をして今まで通りの自分を振る舞う、……ふ、振る舞うのだユキノ!



「おきてます、いまいきますね!」



ユキノ・クレーヴェル

クレーヴェル家元長女の現四女、優しい長女次女義母と無視する三女と義父、使用人と共に暮らす。

雪のように白い肌と2つに結ばれた長い白い髪、青い瞳が特徴


アプフェル・クレーヴェル

シグレル・クレーヴェル

ビルネ・クレーヴェル

義姉3人、アプフェルは赤髪ボブ、シグレは黒髪ストレート、ビルネは金髪ボブで3人ともそこそこ美形

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