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幻想種暴走対策における、とある研究者の手記

 今回の作戦における被験体による暴走という事態を受け、統制委員会による監査が入る事となった。

 よって我々は、


 何が理由で事故が起きたのか?

 どうすれば未然に防げたのか?

 今後はどうすればいいのかを?


 を研究所職員間で討議した。

 その結果として、


「職員のスキルレベルが低い」

「緊急事態への対応が不十分である」


 等の意見が主体として挙げられた。

 幻想種による反抗を受けた一番の理由は、虚神降臨者の精神面における不安定さである。

 同調におけるハーモニクスが危険水域を下回るだけでなく均衡化を招いていた。

 これは後日被験者の述懐から判明するも、前日にメンタルビーストが出ていたという一因があり、

 専門医師による診断書に習うなら誤神性降臨炎の前兆かそのものであった。

 更に付け加えるなら空想依存領域病状の進行により顕在化余命が1~2年ということを知ったのも入院後であった。

 そういった重要な情報がスタッフに伝わっておらず、

 当日も被験者実験時は担当の慰撫者は不在だった為、

 通常通りに対応してしまったのが大きな要因として推測される。

 次の理由は情報の伝達不足である。


 下がらない妄執。

 激しい稼働衝動。


 重要なピースとでもいうべきこれらの事を早めに担当者や慰撫者に伝達すべきだったのに、後手になってしまった。

 共に実験中は不在だったが、それでも早めに連絡がつけば対応が違ってきたと推定されるからである。

 これは作戦決行時における判断が、専門者不足を招いているが多いのも問題であった。

 これらが主な事故の理由である。

 ではどうすれば未然に防げたのかだが、

 これはディープなレベルでのスフィア情報の共有を慰撫者と行っていくだけなく職員個人の意識改革が必要だったのではないかと思われる。

 技術・知識など、十全でないものは多くあったが、

 一番はどうして幻想種がそのような状態であるかを理解することであり、

 誰かがどうにかしてくれるという他力本願な在り方ではなく、

 自分で考えてどのように動くべきなのかという、

 研究に関わる者としての自覚が抜けていたからなのではないだろうか。

 当事者に当時の状況を尋ねると、

 経緯を話す際に何故そう至ったのかを明確に説明できない傾向がみられるからである。

 以上を踏まえて今後の対応だが、

 まずは職員のスキルアップを図る為、熟練職員による技術の落とし込みをしていくと共に、定例の研修会を開き、世界認識構造改変に携わる者としての知識と覚悟を自覚していけるように促していくことが大切であるとまとめられた。

 具体的には霊的スフィアを組み込むことによって幼体の堕天使化を防止するだけでなく、緊急時などにどうすればいいのかを理解させるのが狙いである。

 これらは職員の賛同を得、日々の業務から組み込まれる事となった。

 何らかの問題や改善点があればその都度ミーティングを開き検討していくという方針でまとまり、

 今後の方針としては常に最善を考慮し、

 いかに汚染該当者が少なくするだけでなく、

 リアルリスクを回避できるかが重要であることを自覚すると共に

 各人が積極的に位階向上行っていくと言う事を考慮させられた。

 また各人が意識しないレベルでの空虚行為もありえることが起こりうるという事例が挙げられた。

 特にローテンションは意識しないレベルの考察が重要である。

 境界理論における絶対並行概念や、

 因果係数におけるバタフライエフェクト、

 随意選択時における躊躇をも考慮しなくてはならないからだ。

 これらの情報を有効活用する為今後とも被験体による実験は継続してゆきたい。













 長い。

 一行で!


「おっぱいは宇宙です」                



 女性の胸部へ対する童貞達による勇士の会「遥か遠き理想郷」

 その研究者による手記でした(何書いてるんだか……)。

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