言霊の呪縛
こわいよう…
こわいよう…
こわいよう…
たすけて…
たすけて…
たすけて…
こわいよう…
こわいよう…
こわいよう…
たすけて…
たすけて…
たすけて…
見られている
見られている
見られている
嗚呼、こっちを見ている
見ている
見ている
なら、これはどうだ
どうだ
どうだ
嗚呼、なんてことだ
全部、全部、見られている
嗚呼、こっちを見ないで
お願いだから、こっちを見ないで
私を、これ以上、苦しめないで
私が、私でなくなる
この世界には、あらゆる事柄に沢山の名前がつけられている。
それぞれの名前は、色々な手段で文字になっている。
文字は、色々な意味を持つ。
そして、それは、言葉となる。
陳腐な言い方をすれば、愛を語る事も出来れば、月に祈りを捧げる事も出来る。
勿論、助けを呼ぶ事も。
名は体を表す。
…そう、言われている。
誰がそう言ったのかは分からないけれども、よく聞く言葉。
私は、そうなんだと、思ってきた。
何も、疑わなかった。
もしそこに疑いの目を向けて考えていたのなら、今頃きっと苦労はしていない。
私は、苦しんでいる。
文字の持つ意味が…というか、文字そのものの存在が、私をとても苦しめる。
その存在に与えられているある名前が、ある一定の意味を持って、私に覆いかぶさってくる。
私を先の見えない暗闇に突き落とす。
それが出来るのは…
それが出来るのは…
それが出来るのは…
ある文字が与えられたその人の名前は、その人がした行動も、名(名前)が体(その体がある人のした行動)を持って、その様な意味のある言葉になる。
その名前に、リンクしている。
名が体を表す。
名が体を表す。
名が体を表す。
名が体を表す。
…。
名が体を表わしちゃっているんだ。
嗚呼、なんてことだ。
名が体を表わしちゃっているんだ。
嗚呼、なんてことだ。
名が体を表わしちゃっているんだ。
嗚呼、なんてことなんだ。
名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、名が、その名が…その名が、恐ろしい…。
その人のした行動は、その名に表されているんだ。
その人のしている行動は、その名に表されているんだ。
その人のしていく行動は、その名に表されているんだ。
名前は過去を表し、現在を表し、未来を表すんだ。
文字は過去を表し、現在を表し、未来を表すんだ。
言葉は過去を表し、現在を表し、未来を表すんだ。
なんてことだ。
なんてことだ。
なんてことだ。
…。
嗚呼、なんてことなんだ。
嗚呼、嗚呼、なんてことなんだ。
嗚呼、なんてことなんだ。
嗚呼、嗚呼、なんてことなんだ。
…。
意味を持つんだ。
意味を持つんだ。
意味を持つんだ。
意味を持つんだ。
嗚呼、嗚呼、なんてことなんだ。
意味を、意味を、持ってしまうんだ。
…。
それに関わる事は、その事を巻き起こすんだ。
それに関わる事は、その事に巻き込まれるんだ。
それに関わる事は、その事で巻き戻されるんだ。
…。
その言葉に関わる事は、その言葉の事から逃げられないんだ。
呪縛だ。
呪縛だ。
言葉の呪縛だ。
その言葉に触れるという事は、その言葉の呪縛に触れる事。
その言葉の意味に触れるという事は、その言葉の意味の呪縛に触れる事。
言葉が意味を持つという事は、言葉が霊を持つという事。
そして、それは、別の形の言霊の事。
言霊は、人々に色々な感情を与える。
勇気も与えるし、恐れも与える。
言霊は生きている。
言霊を侮ってはいけない。
力がある。
だから、振り回してはいけない。
振り回すと誰かを困らせる。
言霊が、言霊が、言霊が、困らせる。
ここまでお読みいただき、有難うございました。
もし、よろしければ、次回作もお読みいただけると嬉しいです。




