落ちそで落ちない
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:落ちそで落ちない
俺はつい先日、このアパートに引っ越してきた。
ほとんど人が入ってないこのアパート。
簡易アパートながらセキュリティーはまぁまぁしっかりしており、
一人暮らしには申し分ない。
そんな時、俺に続いてもう1人の男の人が
俺の隣の部屋に引っ越してきた。
岡田さんという人で、とても気さくで明るく
結構、優しい人だ。
結婚はしてるらしかったが、単身赴任だったのか、
奥さんや子供が来てるところをまだ見たことはない。
このアパートの部屋にはベランダがあり、
そのベランダに出て洗濯物などを干していると
「あー今日も良い夜ですねえ〜♪」
「あ、岡田さん。そうですね、夏だけど涼しいですね」
なんてベランダで鉢合わせすることもあり、
その時でも談笑して、やんややんやと笑いあったりしていた。
結構、岡田さんとは馬が合う。
歳は俺より7つぐらい上だったが、
結構若く見えるのもあり、岡田さんは人に合わせるのも得意らしく、
悩み相談なんかもよく受けてくれたりしていた。
「あの人、親友になれそうかな」
なんて思っていたある日の夜。
「落ちそ で 落ちない♪ 落ちそ で 落ちない♪ 落ちそ で 落ちない♪」
なんてベランダのほうから声が聞こえる。
晩ご飯を食べていたがその手をとめて、
しばらくじっとベランダのほうを眺めていた俺。
カーテンを閉めていたから
何がそこでどうなってるのかよくわからなかった。
ただその声がずっと聞こえる。
俺はふと立ち上がり、ベランダのほうへ行きカーテンをバッと開けた。すると…
「な、何やってんすか!?お、岡田さん??」
「落ちそ で 落ちない♪ 落ちそ で 落ちない♪ 落ちそ で 落ちない♪」
岡田さんは俺のベランダへ来て、
ずっとそんなふうに歌いながら、
変な踊りを踊るように、ベランダを左へ右へ
ずっと行ったり来たりしている。
「(俺は今、何を見てんの…?)」
その奇妙な光景に恐怖を覚えたほど。
「お、岡田さん!岡田さん!?」
と言った瞬間…
「あ、落ちちゃった♪……この能力が、あの時の俺に備わっていたらなぁ…」
岡田さんはベランダの向こう側へ落ち、そうつぶやいた。
その体は宙に浮いていた。
「うわあ!!」と叫んで俺は部屋を飛び出し、
すぐ警察かどこかへ行こうとした。
でも隣の部屋の表札を見てみると、
「あ、あれ…?」
「岡田」という文字がない。
それまで岡田さんが住んでいたはずの
その部屋は空き部屋になっており、
恐る恐る自分の部屋に戻って
ベランダのほうを見てみると、
もうそこに立っていたはずの岡田さんは居なかった。
後日、岡田さんが住んでいたその部屋の住人が以前、
ベランダから誤って転落死したという事を聞かされた。
それが岡田さんだったかどうかは調べてないからわからない。
ただこの思い出だけははっきり残っているのだ。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=40hX9Znx6BI
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬