オススメのフェチ
日常で受けた相談をエッセイのネタにします。
それが作者の日常でもあり、エッセイぽいですしね。
同僚「誰か、良い人紹介してくださいよ!」
同僚から恋人候補になりそうな人を紹介してもらいたいとの相談を受けました。
俺「そうですか。でも普段から仲良さそうに喋っている人がいますよね。社内恋愛はうまくいかなくなった時の人事的なリスクもあるので、管理職の立場としてはオススメしづらいですが、同僚の○○さんなんか、いいんじゃないですか。いつも楽しそうに話してるじゃないですか。」
同僚「冗談やめてください。それは仕事の関係だからですよ。あんなブスと付き合うのは無理です。」
俺「・・・・・・・・」
俺(心の声)「いや、お前も鼻を押し上げればブスというか豚だよ。人間みんな豚だよ。」
俺「ちなみにどんな人がいいんですか?」
同僚「誰でもいいんですよ、普通であれば誰でもいいです。」
俺「普通とはどんな人ですか?」
同僚「普通ですよ。パッチリとした目なんて高望みはしないですし、鼻も豚鼻とかじゃなければいいですし、体型もデブじゃなければいいですし、とにかく普通で。」
俺「普通ねー・・・・。」
本エッセイは
「誰でもいいから恋人が欲しい!」
と言っている割には選り好みしてしまい、そうしているうちに恋人を作れずにいい歳になっている方向けです。
そんな方々には、ぜひ、あのフェチをオススメしたい!というのを解説します。
ここでいったんフェチについての説明です。
weblio辞書よりフェチについて引用。
フェチとは
「フェチ」とは、異性の身体的あるいは装飾的なパーツ(部分)や要素に対して特に性的魅力を感じる傾向・嗜好・趣味・性癖、といった意味で用いられる語である。
読者の皆様も太ももフェチとか腋の下フェチとか声フェチとかいろいろ聞いたことがあると思います。
フェチという言葉は日常的に使わないので、その言葉だけを聞くと何だか異常な、他人とは極端に違う変わった好みのようにも思えてきます。
とはいえ上記のフェチの引用文から考えるに
「小顔が可愛い!」
「目が大きくて可愛い! 目がキリッとしてイケメン!」
「鼻が高くて綺麗! 鼻が高くてイケメン!」
という一般的な美的感覚の面食いもフェチに含まれるでしょう。
要はフェチとは広義に捉えると、異性の好みということです。
さて本題に入りますが、オススメのフェチとは。
◎特にフェチ(異性の好み)が定まっていない方に向けて書きます。
◎フェチが定まっている方は読み流して下さい。
オススメのフェチとは、
『豚鼻フェチ』です!!
ここまで真面目に読んできたのに豚好きな作者がまた自分の好みについて言っているよ!と思われたそこのあなた!それは間違っていないかもしれませんが、続きをお読み下さい。
『豚鼻フェチ!』
その言葉通り、豚のような鼻が好みであり興奮をおぼえるというものです。当然、そういった、鼻の穴が上向きで突き出た豚のような鼻をした異性を見た際には興奮を禁じ得ません。
しかし、大事なことはもう1つあります。
①皆様も鏡の前で自分の鼻を豚のような鼻になるように押し上げてみて下さい。
どうですか?
目の前には豚鼻の自分がうつっていますよね?
②余裕があるなら、目も細めて下さい!
はい!豚顔の自分が一丁あがりですよ!
③豚顔のまま豚のように鼻を鳴らして下さい!
はい!あなたは二足歩行の豚人間です!
④豚顔で豚のように鼻を鳴らしながら四つん這いになりましょう!
はい!あなたは見事な豚です!
②以降は気が向いたらやってもらえればいいですが
何が言いたいかというと、鼻を押し上げることで皆、簡単に豚鼻になれるということです。
バラエティでのアイドルの鼻フック企画なんかを見ても分かる通り、ある程度容姿の整った人間でも、みんな鼻を押し上げられれば豚鼻なわけです。
ま、鼻フックは痛みを伴うので少し別物ですが、指で鼻を押し上げるだけでも皆豚鼻ですよね。
すなわち、豚鼻フェチであれば、
元々豚鼻である異性はもちろんストライクゾーンですが、
豚鼻でない異性についても指で鼻を押し上げるお願いができる仲(恋人関係)までいくことが想定できれば、余裕でストライクゾーンに入ってくるわけです。
そこが普通のフェチとは違うところ!
普通のフェチは、その要素があるかないかに絞られますが、
豚鼻フェチは最初から豚鼻じゃなくても成立する。
というわけでストライクゾーンがかなり広がると思いますので、選り好みして恋人をつくれないそこのあなた!
ぜひ豚鼻フェチになることをオススメします。
豚鼻フェチになるとストライクゾーンが広がって人生楽しくなる論は分かったが、そもそもどうやったら豚鼻フェチになれるんだ!?
と、豚鼻フェチになることに前向きに取り組まれる読者様がいるかは分かりませんが、できるだけ豚鼻フェチになれるような方法論を述べます。
単純接触効果という言葉を皆様も聞いたことがあると思います。主に恋愛の文脈で使われることの多い言葉(何度も会っていると意識してしまう)ですが、これは豚鼻フェチにもあてはまります。
☆初級
「豚鼻 有名人」等と画像検索してください。
目元は整っていても、鼻は豚鼻な有名人って探せばけっこういます。
そういった画像を保存しては繰り返し見ましょう。
元から豚鼻ではなくてセルフ豚鼻(自分の指で鼻を押し上げる)の画像でも構いません。
待受画面にも使って日常的に見るようにしましょう。
そうこうしているうちに、それまで一般的な美的感覚だった人も、目が整っていれば豚鼻でも良いのではないかと思えてくるはずです。
☆中級
有名人にとどまらず、一般人の画像検索をしましょう。
今は昔とは異なりSNSで個人の画像もたくさん見られます。
豚鼻の一般人画像や、セルフ豚鼻をしている一般人画像を保存しては繰り返し見ましょう。この段階までハマることができれば、普通とかブスな容姿でも豚鼻の魅力に想いを馳せることができ、豚鼻フェチとして成功したといっていいでしょう。
☆上級
養豚場の豚の画像や動画を繰り返し見ましょう。
養豚場の豚の容姿ばかり見てるのに慣れてくると、豚顔の人間でも豚よりは顔が整っているし言葉も通じるしでかなり魅力的に思えてきます。
ま、上級は上級過ぎるのでこんなことをするのは昔の作者ぐらいで気にしないでいいですが、
ぜひ自分を変えて素敵な恋人をゲットしたいと考えるのであれば豚鼻フェチはかなりオススメです。
生まれつきの豚鼻にはもちろん魅力を感じますし、
この人は鼻を押し上げたらどんな豚鼻になるんだろう!?という想像でもかなり楽しめますから。
ここまではいかに他人の豚鼻に魅力を感じるようにするかという観点でしたが、最後は自分との向き合い方としてここまでできればいいなということを紹介します。
というのも、いくら豚鼻フェチになれたとしても周りの評判を気にしてとかで行動できないことは多いですからね。自分が変わらないといけないところもあります。
☆自分との向き合い方
日常的に鏡の前で自分の鼻を押し上げて(豚鼻)、目を細めて(豚顔)、豚のように鼻を鳴らす(豚人間)、四つん這いで(豚を疑似体験)、それを画像保存や動画保存しては繰り返し見る。
可能なら毎日しましょう。朝起きた時の日課とする等。
これをすることで「なんだ自分も醜い豚じゃないか」と思えて、いわゆるブスやブサイクな容姿の異性と付き合おうとするのにも抵抗が無くなっていきます。
豚鼻フェチかどうかはさておき、冒頭の同僚の話ではないですが、人間ほぼ全員、鼻を押し上げたら豚鼻になるんですよね。
これを書いている私ももちろん豚鼻になりますし、もちろん読者の皆様も豚鼻になるでしょう。
それが腹落ちできれば、容姿にこだわっているのが馬鹿らしくなってきます。
「人間なんて骨になってしまえば美人もイケメンもブスもブサイクも関係ない」
それに近い論かもしれません。
ま、豚鼻とはいえ顔は残っているので骨ほどの極論ではないかもしれませんが、鼻を押し上げれば、
「人間は皆、見た目が豚の顔なんですよ!」
現代日本の醜いの代名詞である『豚の鼻』に簡単になれるように人間が作り上げられているのが神様、本当凄いなと思います。
まとめると
・豚鼻フェチは他のフェチと違い、最初から豚鼻じゃなくても成立するので骨格異常とか美容整形等の影響がないような大多数の異性がストライクゾーンに入る可能性
・豚鼻フェチになることを目指すのであれば豚鼻の画像を検索しては繰り返し見ての、単純接触効果を自分自身で行う
・鼻を押し上げれば自分自身も醜い豚の顔であることを自覚する。そうすることで、それまで踏み出せなかったブスやブサイクとも付き合うことを考えられるようになる
というメリットしかないので、フェチが定まっておらずなかなか恋人ができない読者様!
これを機に豚鼻フェチになることを試みてみましょう!