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転生したので転生ライフを楽しみたいと思います  作者: 五月メイ
第五章 戻ってきたビステントリ王国編
30/45

28 仕事

まず、ご報告があります。

PVが939、ユニークの方が437になりました。

たくさんの方々に読んでいただけているようで良かったです。

これからも更新は続けていきますので宜しくお願い致します。

僕は作った杖をゼロにあげた。


「これ、師匠が作ったんですか?」

「そう、この魔石には水の力が強く入ってて魔石が魔力を増幅してくれる。で、芯材にはフォルツァの羽根を使ったから杖の強度も結構あると思うよ。あと、付与もしたからそれはゼロ以外を拒絶する。そんなとこかな」

「ありがとう御座います。師匠!師匠、私も杖を作ってみたいです」

「そう?じゃあ、今日は杖作りの日にしようか」

「はい!」


ゼロは杖を懐に仕舞い込むと両親に連絡を入れてくる、と言って屋敷に入って僕のの手を引いて町に来た。


「師匠、何を買えば良いですか?」

「どんな杖を作るか、決めてからかな」

「師匠にあげたいです」

「なら、それはゼロに決めて貰おっかな」

「樹は何が良いんですか?」

「その前に芯材だよ。色々あるけど」

「どんなのがあるんですか?」

「そうだね、例えばフォルツァの羽根とかヒッポグリフの尾羽とかかな」

「どうやって決めるんですか?」

「例えば、火属性が得意ならドラゴンの牙とかそんな感じ」

「じゃあ、師匠は何が得意ですか?」

「全部だな。だから、万能の象徴のバジリスクのひげとかかな」

「なるほど、でもそれ売ってるんですか?」

「大体は自分で狩るね」

「私に狩れますか?」

「まだ、無理かな」

「じゃあ、どうしたら良いんでしょう?」

「ユニコーンの角とかなら売ってるかもね」

「どんな効果ですか?」

「ユニコーンは純潔を象徴する幻獣、だから恋人とかに贈るのが普通かな」

「こ、恋人ですか」


ゼロが顔を赤面させて縮こまってしまった。


「そうだ、リヴァイアサンのひげが有ったな」

「リヴァイアサンのひげ?」

「そっ、大体弟子からの贈り物に使われるかな」

「それはどこに有りますか!?」

「多分、専門店かな」

「行きましょう!」

「取りあえず、専門店街に行こうか」


そうして、リヴァイアサンのひげを買いに行く事になった。


「此処が専門店街ですか?」

「そう、まさしく杖と魔法関係のものしか売っていない特殊な店が並んでる。だから、此処に来るのは魔法師だけ」

「師匠、リヴァイアサンのひげは?」

「あそこに有るね」

「これですか?」

「そうだね。金貨五枚か。結構、値が張るな」

「高いです」

「だねー。買おうか?」

「良いんですか?」

「ゼロが作ってくれる杖が楽しみだからね」

「ありがとう御座います。師匠!」


と言うことで、リヴァイアサンのひげ入手。


「次は?」

「周りの木材かな」

「それも此処で買う?」

「良さそうなのがあれば」

「師匠、これは?」

「ドッグウッドか。確か、賢く堂々とする者だったっけ」

「良いですね。これにします!」

「これは大銅貨九十五枚か」

「これは私だけで買えます!」

「じゃあ、買ってくるか?」

「買ってきます!」


そして、ようやく材料は揃った。


「師匠、どうやって作るんですか?」

「教えるから見てて」

「はい!」

「まず、この杖本体になる樹を良い感じに削って中をくり貫いてそこに芯材を入れる。今の芯材はユニコーンの角でこの樹はリンゴの樹だよ。まあ、後は魔力に浸けたり付与したり装飾したりだね。ゼロの杖は翡翠色でしょ。その色に仕上げるために結構頑張ったから、今は適当に浸けるよ」

「はい!」


僕は適当に自分の魔力に浸ける。

すると、杖は綺麗な黒色に染まった。


「凄いです!」

「まあ、後は此処にこんな風に芯材のあまりを巻き付けたりかな」

「なるほど、分かりました!じゃあ、早速」

「ちょっと待って。それは家でやるべきだと思うよ」

「そうですか、分かりました!」

「さて、取りあえず今日の杖作りは終わったけど、どうしよっかな」

「ウチでごはん食べていきません?」

「急に行って大丈夫?」

「大丈夫です!」

「なら、行こうかな」


そうして、ゼロの家でご飯を頂くことになったのだ。


「お口に合いますでしょうか?我が家の食事は」

「はい。とても美味しいです」

「なら、良かったです。それで、娘はどうなんでしょうか?」

「かなり優秀ですよ、ゼロは」

「そうですか、で、メトスさんは娘をどう思いますか?」

「と言いますと?」

「娘に気はあるのでしょうか?」

「…」

「師匠!なんでそこで黙るんですか!?」


いや、黙るも何もそんな少女趣味(ロリコン)じゃないんだからさ!


「それは、気があるということですか?」

「いえ。ゼロならきっと素晴らしい婚約者が出来ると思いますよ」

「そうですか、なら良かったです」

「お母様、私、杖を作りたいんです!」

「そうなの?じゃあ、魔道具師の先生を雇わないとね」

「いえ、今、師匠に習ってるんです!」

「メトスさんは魔女級の魔法師で魔道具師なの?」

「他にも色々できますけど、まあ杖位なら」

「メトスさん、もしかして魔法鍛治もできる?」


何故ばれた…?

誤魔化そう。


「出来ませんよ」

「ふーん、ならいいんだけど」

「師匠、午後は何かしますか?」

「特にないけど」

「じゃあ、お母様用に杖を作ってください!」

「ゼロ、無理言わないの。すみません。メトスさん」

「お母様は魔法師何ですか?」

「いえ、魔術師です」

「なるほど。魔術師なら杖より魔導書の方がいいのでは?」

「魔導書ねぇ。そんな物、買えたら苦労はしないんですけどねぇ」

「作りましょうか?」

作れるの?」

「まあ、初級の物であれば」

「申し訳ないんだけど、一回作ってみてくれる?」

「分かりました」


僕はそう言ってゼロの家を出て森で紙を生成して居た。

この世界の紙は羊皮紙が一般的で前の世界のような木から作られた紙は無かった。

なので、作ってみることにしたのだ。

すると、意外にも簡単に五十枚位作れた。

そして、僕は(にかわ)から墨を作って筆で魔法の基礎理論を書いてみた。

出来ましたよ。僕のお手製魔導書。


「これが、魔導書です。市販されているものよりも安い紙なので破けやすいので注意してください」

「これ、魔法と魔術の基礎理論?」

「はい、それを理解するだけで高出力になったり魔法を新しく創れます」

「魔法を…」

『作る!?』

「アハハ…」

「アハハ…じゃないですよ、師匠!」

「魔法を創るって神の領域ですけど!?」

「そうなのか…」

「まあ、諦めるとしましょうか」


そう言って僕は宿に戻ってミトリスを呼び出した。


「はっ、なんでしょうか?」

「王宮に行って勇者一行の動向を監視しておけ」

「御意」


明日、ゼロ達に何を言われるか分かったもんじゃないんだけど。

明らか、超人扱いされてしまっていたのですが……。

取りあえず、国王に連絡を入れておこう。

その翌日に国王から呼び出しが掛かるのは、まだ知らないシー君なのでした。


翌日

国王から呼び出しが掛かった。

国王に会うとぶちギレられた。

内容は予想通りだった。

で、かてきょーは辞めさせられた。

なので、割りの良いバイトかを探さないと行けなくなった。

の、ですが……

無い!無い!無~い!

結局、冒険者になることを勧められギルドに来た。


「こんにちは、今日はどのような御用件でしょうか?」

「えーと、冒険者登録をしたいんですが」

「分かりました。では、此処に名前等の必要事項を記入してください。文字が書けない場合は代筆官を用意いたします」

「自分で書けますから」

「分かりました。」


えーと、名前に出生地に種族に年齢か。

取りあえず、偽名の方で通すか。


「書けました」

「拝見しますね。これで大丈夫です。では、試験と魔力測定をしますので此方へ」


僕は受付嬢に案内されて闘技場の様なところに来た。

周りには自分の先輩に当たる冒険者が見ている。

試験の内容は魔獣を倒すことで徐々にランクが上がる。

一番最初はEランク、次がDランク、Cランク、Bランク、Aランクと言う具合に上がる。

適当に狩っていたらいつの間にかAランクまで倒してしまった。

そして、異世界チートあるあるのギルマスに会う羽目になった。

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