表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したので転生ライフを楽しみたいと思います  作者: 五月メイ
第四章 ミンルド魔族王国編
27/45

25 王都観光

ロゼ配下の者達か。

(ドラゴン)なのかな?

「我が主、ロゼ配下の者達が到着したとのことです」

「ここまで来てもらって」

「了解致しました」


「我が主、連れて参りました」

「ありがと、瑠璃」

「では、私は島の見回りに言って参ります」

そう言って瑠璃は人化形態で翼をはやして飛んで行った。

僕は目の前に跪く七名の(ドラゴン)(ワイバーン)を見る。

「ほんじつは、おめにかかれこうえいでございます」

たどたどしく先頭の(ドラゴン)が言う。

喋りなれて無さそうだ。

「まあ良い。さて、本題だけど君らに名前を与える。異論は?」

僕は先頭の(ドラゴン)の目を見つめながら訪ねる。

「異論等ございません」

その時、ロゼが僕の隣に降り立ち言う。

「ならば、その先頭のものをクリス、

その後ろの者たちを順にシグ、ベニ、レド、メゼ、ミリ、カデとする。

以後はその名を名乗るとよい」


〔個体名 クリスが龍王(ドラゴンキング)に進化しました。

その他の六名が冥府之龍(ドラゴンメア)に進化しました。〕


その他の六名って雑だな。

ちなみに魔力の減少は?


〔二割ほどです。〕


少なっ!


「我ら一同、貴方様に忠誠を誓います!」


こうして、僕の眷属は増えた。


それから数日が経ち僕の魔王就任が決定した。

僕の魔王就任の連絡は四天王直属の四大都市、王都は勿論のこと辺境の村にも伝わった。

当日、魔王城はとても賑わっていた。

前日から魔王の謁見の間の用意がされ、城下町では祭りが開かれていた。

ちなみに僕は御忍び的なノリで祭りに来ていた。

まあ、結局ミトリスから呼ばれて楽しめなかったけど……

呼び出された理由は貴族との面会。


まあー、メンドクサカッタ。


さて、後少しで謁見の間に入らないと行けないんだけど前置き長くない!?

校長先生の五倍は長いけど!?

「それでは、新魔王シーウォン=ウォルフェン様、御入場であります!」

司会の人がそう言うと同時にドアが開く。

僕はレッドカーペットの上を歩く。

そして、壇上へ登る。

「では、新魔王シーウォン=ウォルフェン様から就任の御言葉であります!」

司会の奴が妙に仰々しく言う。


「えー、私が新しく魔王となったシーウォン=ウォルフェンです。

この前まで人間の国で生活していました。なので、政治面などについては分からないので元魔王のミトリスに任せます。以上」


適当にミトリスに押し付けといた。


僕がやるのは承認だけ。

実務はミトリス及び四天王に任せる。

そういや、領地と言うかはどうするかな?

ミトリスのは王都にするとして僕のが無いよな~。

正直、欲しくもないけどミトリスが許してくれなさそうなのであの島を領地ってことにしとくか。

あとは、自分の名前をあっちにいた時と同じにしとくかだよなー。

改名程度なら大して困らんしな。


「では、これにて魔王就任の儀を終了します。」


やっと終わったか。


僕は足早にその場を去った。

このニュースは彼方(王国)にも流れたようで早速、会談の日程合わせの手紙が届いた。

その辺は新しく(ドラゴン)に名前をつけて秘書官を作った。

名前はレイ、真っ白な鱗の(ドラゴン)だ。

「会談の日程ですが、今週の金曜で如何でしょう?」

「じゃあ、今週の金曜で返事しといて」

「御意」


イヤー、本当に優秀すぎる秘書官だよなー。

勿体無いくらい。

さて、何しよっかな?

この大量の(書類)も良いけど取りあえず街まで行くか。


この前はろくに観光できなかったけど改めてみるとデッカイよな。

これで曇ってなかったら最高なんだけど。

まあ、仕方無い。

今回は何もなりませんように。

取りあえず、焼き鳥でも買うか。

「すみません、焼き鳥を一本ください」

「はいよ。一本、銅貨二枚だよ」

僕は銅貨二枚を手渡す。

「毎度あり!」

焼き鳥うめ~。

ステーキとかも良いけどこういうのも良いよな。

次は何買おっかな?

焼き栗かな~?

それとも、焼きそばかな?

取りあえず、両方買うか。

両方うまいわ。

栗あま~。

八百屋でリンゴでも買うか。

たまには丸かじりも良いよな。

ここの果物は何でこううまいんだろうな。


横から人が飛んでくる。

何があったよ。ホントに。

まあ取りあえず受け止めますか。

受け止めきれないんですが……

結局、五メートル位後ろで止まった。

「大丈夫ですか?」

というか、子供?だよな。

こういう時って大丈夫ですか?って聞くのかな?

「おい、人間!何勝手に吹っ飛んでる!」

飛んできた方から酔っぱらいが出てくる。

飛んできた子は震えている。

あれは大丈夫じゃなさそうだな。

「えと、何でそんなに怒ってるのかな?」

僕は取りあえずそう聞く。

「なんだぁお前?」

不機嫌そうに酔っぱらいは言う。

「半吸血鬼です」


「半吸血鬼ごときが俺様を止めるか?」

そう言いながら凸って来ている。

流石にこんな雑魚に負けることはない。

酔っぱらいが殴りかかってくる。

僕は酔っぱらいの手を掴んでそのまま足を引っ掻けて転けさせる。

「残念ながら僕は魔王なんで」

転けた酔っぱらいの腕を持ちながらそう言う。

「魔王……?」

僕の回りに居た群衆が全員フリーズする。

あー、やっべ。

逃げよ。


その瞬間、全員が僕に跪く。

「魔王様、この度のご無礼、申し訳御座いません。許されるのであれば私の首一つでどうか」

僕は言葉を断ち切る。

「全ての行いを許す。代わりにこの者に謝罪を」

「はっ。誠に申し訳御座いませんでした」

酔っぱらいは少女の方を向いて頭を下げている。

「では、この者は一旦、魔王城へと連れていき治療を受けさせる」

僕はそう言って、浮遊(フライ)で少女を魔王城へと連れていく。


「あの、助けてくださってありがとうございます」

少女は僕に礼をする。

「いや別に元人間としてちと粛清しただけですから」

「元人間?」

「それより、貴女は王女ですよね」

「バレてます?」

「はい。王からは聞いています。まあ、僕は魔王なんで知らんぷりしてても問題ないんですけど」

「では、知らんぷりしておいてください。シーウォン=ウォルフェン元国務大臣」

そっか、国務大臣だったのか。

というか、王女って何歳だっけ?

確か、この前十四とか言ってたから十五くらいか?

ってことは、僕と同じ位!?

「今は何をして御出で?」

「森に御忍び行ったらここまで来ちゃいまして」

王女は舌を出しているが死ななくて良かったと思う。


「で、これからどうする気ですか?見たところ何も持ってませんけど?」

「そうなんです。

最初は白金貨五枚位待ってたんですけど、全部すられました」


そりゃ白金貨五枚も持ってたらなスラム街の人からすると目の前に無防備な前の円に直して五千万円を持っている奴が居たらするわ。


「じゃあ、家で働きます?」

「と言いますと?」

「魔王城は今、人員不足なんですよ。主に僕の身の回りのメイド達が」

「では、私はそこで働きます」

「よろしくお願いします」

「後、もし彼方に戻るのであれば私はついていけないと思うのですが?」

「大丈夫です。魔法で隠しますから」

「バレるのでは?特に貴方の母君であれば」

「その心配はありませんよ、今や僕の方が魔法の腕は上ですから」

王女はかなり驚いていた。


そして、ようやく魔王城到着。

そして、またも王都観光は出来ずに終わったのでした。

キリの悪いところで終わってしまい申し訳ございません。

ネタが思い浮かばなかったもので……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ