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転生したので転生ライフを楽しみたいと思います  作者: 五月メイ
第三章 旧クラスメートとの再開編
14/45

14 初めてのダンジョン攻略

勇者召喚から数日

暇ダナー。ほんとに暇ダナー。

最近、書類の整理と申請書類への印鑑押ししかしてない気がする。

あー、なんかしたい。

最近、王宮内に僕の自室もとい執務室が設けられてしまったことで前より働かないといけない状態になってしまった。

あーあ、家に帰ってミクとキャッキャウフフしたい!

はっ、なに行ってるんだ自分。養女趣味などないぞ。断じてないぞ!

それはそうと、自分の職業が良く分からんくなってきた。

整理すると国家公務員で魔女?

いや、思ったより普通か?

というか、実は最近魔女という称号を貰った。

厳密には神殺しの魔女である。

良い二つ名なのか、どうなのか。

と、そんなことを考えている時だった。


トントンとノックの音がする。

僕はすかさず誰だ?用件は?と聞いた。

「あっ、えーと、あの魔法省勇者育成部所属アブリトです。えっと、あの、実戦許可を頂きたく参上いたしました」

確か、新入りだった。

入って数週間でこんな上司の元に着いたアブリト君に謝罪を。

っと、そんなん考えてる場合じゃないな。確か、実戦許可だっけ?

出来れば避けたかったんだけどまっ、仕方無いわな。

「なぜ、実戦許可を?」

「はっ、育成部部長のアバト上官がある程度成長したので力試しにと」


力試しにダンジョンに潜るのか。

まあ、悪くは無いが不足の事態があった時に対応できないと困るしな。

よし!僕も着いてこ。

「ということで、僕も同伴します」

「はっえ?」

理解が出来なそうだ。

「だから、何かあったときの予防策」

「なるほど、至らぬ私をお許しください」

「良いから良いから、それより実戦の準備しに行ったら?」

「はっ、了解しました」

アブリトがドアを出て走る足音が聞こえる。

「シーウォン様、兵を集めておきます」

横から声がする。

メーベ君だ。

いや、優秀優秀。

「ありがとう」

「では、行って参ります」

そう言うとメーベはドアから出ていく。

さて、僕の用意しますか。

と言っても、魔鉱石の剣を腰にかけるだけなんだけど。

まあ、あとは魔法障壁(マジックシールド)対魔法防御アンチマジックシールド対物理防御アンチマテリアルシールドプラス無限(リバーション)をかける。

じゃあ、《転移》。


僕がダンジョンの入り口前に着くとクラスメートが突撃の用意をしていた。

突撃許可待ちだろう。僕は敢えて《透明化》を使って見えなくした上で監視することにした。

まあ、兵達には気の毒だけどお守りをして貰おう。

僕は《思念伝達》でアバトに突撃と告げた。

それと同時に門が開きクラスメートが入っていく。僕は《浮遊(フライ)

で上から高みの見物をする。

まず、出くわすのはヒュラー数体。

まあ、流石勇者として呼び出されただけはある。

次に出くわしたのはムカデ型の魔獣。

女子はめっちゃ後方に下がっていた。

まあ、キモいからね。仕方ない。

そして、一層から二層に行くための試練の間ではウルガルム五十体を相手にしなくてはならない。

桐ヶ谷達が突撃する。

しかし、ウルガルムはいとも簡単に避けて噛みつく。

桐ヶ谷達は失神している。

後ろでは司が光属性の初期魔法《光弾》でどうにか後ろを持たせている。


戦線崩壊。

ということで、魔獣達の間に降り立ち一瞬で首を飛ばした。

クラスメートと兵士達はポカーンとしている。

「アバト、君が着いていながら戦線が崩壊していた。あの時にせめて、桐ヶ谷達を止めれば勝てたかもしれない」

僕はやや厳しめの口調で言う。

この中の誰よりも魔獣という種の危険性を理解しており、かつ実戦経験が豊かである僕が敢えて言う。

「はい、確かにキリガヤ達が突撃したのは反省すべき点かと」

「あと一つ、桐ヶ谷達が突っ込んだあと誰も桐ヶ谷達のカバーに回らなかった。なぜ?」

「それは!」

藤堂未紗が言う。

「あんな状況でどうやって助けろって言うのよ!」

まあ確かにあの状況で素人のサムライが救援に回れなかったのは確かにそうかもしれない。しかし、アサシンならあの隙間を縫うようにして移動できたはずだ。


「まあ、これは持論だが。役割はただあるのではなく助け合うためにあると思う。しかしながら、今のチームでは勝てるわけがない。この際だから言う。お前らはド素人だ、それなのに出たがろうとする、バカだ。成績が優秀だろうと運動が出来ようと関係ない。一番必要なのは連携だ。この世界はゲームでもなんでもない。剣を人に向かって振るうとその人は血飛沫を上げて死ぬ。ただ一人の判断ミスで全員が死ぬかも知れないそれを良く覚えとけ」


そう言って僕はダンジョンの百層まで転移する。

この辺はヒュドラが厄介な位だ。

僕は難なく魔獣を切り伏せていく。


そして、もう一度一層まで戻る。

そこには確実に罠と思われる石を触っている桐ヶ谷がいる。

あーあ、アホだわ。

あいつらパーティーから除外するか。


と、その瞬間風景が変わる先ほどまでの洞窟から打って変わりだだっ広い空間に出た。

そこにいたのは白龍と呼ばれる最強クラスの敵。

「へっ!この程度、なんてことねぇ!」

また、桐ヶ谷が突っ込んでいく。

僕は呪詛を使い桐ヶ谷を止める。

「菜津、止めるなっ!」

「寝とけ」僕は呪詛で桐ヶ谷達を寝かせると白龍に向かって《神爆炎(ゴッツプロージョン)》を数発打ち込む。


白龍の発動している魔法は知らない。

というか、魔法でもない気がする。奴は別次元に本体がいるように感じる。

魔力の量が少なすぎる。

要は別次元にいる本体もろとも切らないといけないわけだ。

となれば、空間剣。

「菜津君、気を付けてね」

先生が言う。

「ええ、先生達は後ろの敵を」

「後ろの敵?」

「後ろにいるウリフィス達です」


僕はそう言って僕は白龍の元へ駆ける。

首を出来れば斬りたい。

ただし、それは傷を着けてからだ。

何でも良いからかすり傷でも着ければ攻撃がしやすくなると言うものだ。

白龍の幻影の一歩手前で剣を思いっきり振るう。

一瞬で血が吹き出る。


空間剣は名の通り空間に関する事象でかつ剣のみで発現するものであれば発現するというものだ。

そして、今僕は空間と空間を二つ斬り飛ばした。

そうすると、白龍のいる次元に繋がるという何ともチート染みた剣だ。

そして、今の手応えから後五メートル上を狙う。

僕は五メートルほど跳躍した後一撃で首に刃を通す。

頸椎が切れない。なので、万能剣。

もはや、名前考えるの飽きただろって名前だ。

まあ、そんなことは置いといて、空間剣で斬り込んだ隙間に万能剣を刺す。

そして、頸椎に巻き付けるように剣を変化させる。

万能剣が万能剣足る所以。それは、超万能であるということ。

ということで、白龍討伐成功。


〔称号 龍族殺しを取得しました。〕

〔スキル 見切りを取得しました。〕


急に頭の中に響き出す声。解説プリーズ。


〔解:スキル 解説の効果です。〕


解説?


〔スキル 解説とは所有者の解らないことを神の領域を侵犯しない程度に所有者に知識を与えるスキルです。〕


ふむふむ、神の領域を侵すってどういうこと?


〔神の領域を侵すとは神以外が干渉することの出来ないことに干渉すること。例 世界の法則そのものへの干渉・魔法の効力への直接的な干渉が挙げられる。〕


魔法の効力への直接的な干渉?


〔魔法の効力への直接的な干渉とは神のみが開くことの出来る設定を書き換えること。また、間接的な干渉の場合はイメージを少し変えるだけで元の威力とほぼ同等の威力となる。〕


あー、身に覚えが。あの、魔法プロンプトだぜ、ヒャッホゥってやって奴のことかよ。


〔称号 神への道を取得しました〕


神への道……なんか強そう。


〔称号 神への道とは神への一歩を踏み出したものに与えられる称号〕


はい、そうですか。予想通りですね。


そんな時、後ろで轟音がする。

クラスメート達の悲鳴が聞こえる。

僕は急いでクラスメート達の元へ向かう。

「智君、あれはどうすれば良いでしょうか?」

クラスメートのうちの一人紫野千鶴。

クラスの(非公式)誰が一番可愛いか投票によって第二位に選ばれた美女。

その千鶴が僕の袖をつかみながら魔獣を指差す。


〔解析を開始……。解析完了。種族名ウリフィス。ウルガルム種の第二進化系。〕


解説さんから聞いてもいないことの答えが返ってくる。まあ、雑魚なのは理解した。

「紫野さん、あんまり動かないことをお奨めするよ。それか、離れるかどっちか」

千鶴はより強く袖をつかむ。

これまた、タイミングが悪い。この際、一撃で仕留めるか。

ということで、一切動かずに心臓に風穴を開けておいた。

他には傷はない。

「菜津君、今のは?」

「教える気はありません。いつ敵になるやも知れぬ連中に」

「先生に向かってその言い方は無いんじゃないですか?」

と、頬を膨らませて言う。

まだ、敵は沢山いる中で孤立している。

そろそろ、異世界のことを知るための外伝出すかもです。

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