628, 144000 part37 そして、この……Hashrate-Groverは「クリプト……仮想通貨が存続できるかどうかの検証」よ。
量子グローバーは、難しくないわ。
えっとね、やっていることは、ただの確率の計算。
とてもシンプル。ただ……少し、怖いだけよ。
とにかく言えるのは、試行は独立で、理論上いくらでも繰り返せて、失敗は記録されず、相関も残らない。
そして、成功は……、一度でいい。
セキュリティの観点から見れば、申し訳ないけれど……これは、かなり厳しい条件だったわ。
仮に、量子グローバーを100台用意する。
各量子系では、他の候補より0.001%ほど高い確率振幅が、
目標となる領域(hash < target)に割り当てられているとしましょう。
すると、この量子系全体で、
一度の量子演算によって正解が得られる確率は、正解は一度で十分なのだから、
1 - (1 - 0.00001)^100 = 0.00099 ...
ほぼ、0.001……0.1%に近い値になる。
さらに、ブロック生成時間内に、
この量子系で100回の量子演算が可能だとすると、正解は一度で十分なのだから、
1 - (1 - 0.001)^100 = 0.095 ...
およそ1割弱の確率で、1つのブロックが獲得される計算になる。
これを3回連続……、つまり3ブロック連続で成功すればよいのだから、
(0.1)^3 = 0.001
よって、1日に144ブロックが生成されるとすれば、
1 - (1 - 0.001)^(144 / 3) = 0.0468 ...
つまり、1日あたり約4.7%の確率で、Hashrate-Groverの近傍において量子グローバーがハッシュレートを突き破る。
この確率は……高過ぎる。
難易度調整の間隔を14日としましょう。すると、
1 - (1 - 0.047)^14 = 0.49 ...
14日で約49%よ。ほぼ成功と言える水準。
そう。これが、量子グローバーの基本。この他にも、確率振幅を操作する手法などもあるわ。
そして、この……Hashrate-Groverは「クリプト……仮想通貨が存続できるかどうかの検証」よ。
わたしは観測者。
ハードフォークなんて言わない。どの世界線を選ぶのかしら。それだけを、しっかり記録するの。




