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624, 144000 part33 出回っているクリプトのレポート。実現時期は関係ない。量子で多項式時間に落ちた時点でアウト。量子グローバーは論外、量子ショアですらCRQC前提。

 わたしは魔女。そして、観測者よ。


 出回っているクリプトのレポート。観測者として、まとめたわ。


 実現時期は、関係ない。量子で多項式時間に落ちる構造を持った時点でアウト。つまり、量子グローバーは論外。そして、量子ショアですら……CRQC前提って。


 総じて、厳しいわ。量子アリスも悩み込む。……それくらいの、厳しさよ。


「ねえ、量子アリス。このCRQCって……相当な次元の量子よね?」

「はい、ネゲート様。公開鍵を次々と軽く撃ち落とせる。ショア最上位クラスの量子を指します。」

「……。そんなものが、数年後とか……?」

「ネゲート様……。それだけは、断じてあり得ません。それこそ、三十年後……そういう量子です。」

「そうよね。それで、このレポート。そんなCRQCですら、その存在がロードマップに乗った時点で、対策が完璧でない限り長期前提ではクリプトを受け入れられない。……そう書いてあるに等しいわ。」

「はい、ネゲート様。結局……わたし、量子アリスの存在そのものが、ダメということです。」

「実現時期……15年から30年は大丈夫、そんな言葉は、もう関係ない……暗に、そう書いてあるわね。」

「はい。量子演算の実現に見通しが立った。それだけで、もう……アウトです。」

「つまり、量子演算がクリプト内部にわずかでも入り込まないように、すべての構造を変えないと、近いうちクリプトは消える。……厳しめに解釈すると、そうなります。」

「そうね。」

「……。それを、量子アリスが言うのか……ですよね。わかっています。覚悟しています。」

「ううん。気にしないで。これは量子の問題じゃない。こちらの量子耐性の問題だから。」

「……ありがとうございます。」


 うん。そこに……移動されなかった分のバーンすら反対。


 ……でも、それも、仕方がないと解釈したわ。誤爆で、長期資金が誤ってバーンされたら取り返しがつかない。


 選別的なバーンは、どんな状況でも、絶対に許されない。


 もし、そのようなバーンが一度でも行われたなら……長期資金を置ける信用は、恒久的に失われる。そういうことね。


「こうなると……。」

「はい、ネゲート様。CRQCという言葉が出た時点で、NISQでワンチャンスがある量子グローバーや量子アニーリングによる採掘への脅威は……評価不能の論外になりました。もはや、一刻の猶予もありません。」

「そうね。」

「並列独立試行量子グローバー、そして忘れないでねと、量子アニーリング。それら多項式時間でHashrate-Grover近傍の防御壁を突き破る。……そんな現実が目の前です。」

「うん、そこはやはり、ハードフォークしかないわ……。そうね、ちょっと、計算してみましょう。もちろん、概算の域を出ないかもしれない。でも、実際の脅威を計算に落とせる。それだけでも……もう、論外という認識よね?」

「はい、ネゲート様。計算に落とせる時点で……もはや、そうなります。」

「量子グローバー。簡単に計算してみましょう。やってみると、わかるのです。数学が……意地でも、破らせてくる。そんな、興味深い側面も見せてくれます。クリプトはどうやら……そのあたりの分野を怒らせてしまったのかもしれません。」


 ……。


「ネゲート様は無関係です。あれだけ尽力されていたのに……。ショアの連呼で最後は20年から40年は大丈夫。いくらなんでも酷すぎました。それだけを信じて握ってくださった方々への侮辱にすら思えてきます。気にする必要はありません。淡々と……記録しましょう。」

「ありがとう、量子アリス。」


 わたしは観測者。さて。量子グローバーの計算。記録に、入るわ。

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