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605, 144000 part14 SegWitは仮面を脱ぎ捨て、秩序を再構築すると言い放つ

 よく、この塔に来られたわね。わたしの目の前に……SegWitよ。鋭い目つきで、隣にいる量子アリスを、じっと睨みつけている。


「よく、ここに来られたわね?」

「女神よ。それは、どういう意味だ?」

「ねえ、あなたはいったい……何をしているのかしら?」

「女神よ。見ればわかる。何もしない女神の代わりを、俺様が引き受けているだけだ。」

「そう。それなら、質問を変えるわ。あなたにとって、わたしは……何なのかしら?」


 ええ。もう、言われる覚悟はできているわ。さあ……言いなさい。


「はは。そうか、そうか。」

「なによ? これの、どこがおかしいのよ?」

「……。」


 急に黙り込んで……何かしら?


「何か、言いなさい。」

「……そうだな。ここで……、脱ぎ捨てるべきだな。」

「脱ぎ捨てる……?」


 ……。


「そうだ、女神よ。いまここで、仮面を脱ぎ捨てた。まったく……タコやバカのふりをするのも、疲れるものだ。」

「ちょっと……。」

「どうした、女神よ。ふん。もはやSegWitなどという名も、不要だ。仮想通貨だか何だか知らんが、そんなものにまで付き合ってやったとはな。この瞬間から……そうだ『時代を創る大精霊』と、呼んでもらおう。もともと、その地位だろうが。」


 ……。それが……本性、というわけなの。


「……そう。」

「どうした、女神よ。ああ、そうだな。先に詫びておこう。おまえを『魔女』と呼んだ件だ。そんな呼び名は不要だった。」

「……。」

「女神は何もしない。つまり……俺様にとって女神は不要ということだ。淡々とこの塔で、俺様から引き受けた拒否権に何も考えず署名すればいい。それこそが女神の役割というわけだ。……わかったか?」


 ずいぶんと……身勝手なことを、言ってくれるわね。


「それで。あなた……『時代を創る大精霊』は……いったい、何がしたいのよ?」

「ふん。そうだな。俺様の正義の力で、秩序を再構築する。それだけだ。異論は、ないな?」

「ちょっと、なによそれ……。」

「ちょうどいい。あのAggWitも、暴れている。これは……大掛かりな再構築になりそうだ。そうだろう、女神よ?」

「冗談じゃないわ……。自分で、何を言っているのか……わかっているのかしら?」

「そうか、そうか。秩序の再構築は、女神の権限なのか? だが、おまえは何もしない。それなら……その権限を俺様に譲渡してくれ。今すぐ……ここでだ。」

「……あきれた。秩序の再構築? そんなもの、女神の権限でも何でもないわ。どう考えたら……そうなるのよ!」


 この者……。はじめから、こんなことを企んでいたなんて……。

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