598, 144000 part7 さあ、動くわよ。それにしても……、あの拘束の件ね。もう……。立て直す以前に、多くの者が突然の失業で大混乱って……。……ここで、仮想通貨の出番よ。
さて。浮かれることなく、淡々と、そして着実に進めていくわ。もう、以前のわたしではないのよ。そして……。あいつからも、こう言われたのよ。「良い方向に変わってきたな」と。……。「さとし」という名の使い魔に……。
「女神ネゲート様……。あの拘束の件ですが、やはり女神ネゲート様の予想通りでした。現地の民の声を集めてきました。」
「量子アリス。それで、どうだったのかしら。……そうね。喜びの声が集まっている、なんて報道されていたけれど……ね? ええ。そこから予想したまでのことよ。」
「はい。まさに、その予想通りです。では……お伝えいたします。」
親愛なる女神様。
以前の状況は、それほど悪くはありませんでした。
少なくとも、家族を養うために働くことはできていました。
しかし、時代を創る大精霊が関わる、あの新たな出来事の後、非常事態宣言が出され、それに伴い「一定の指針」が設けられました。
その結果、自由に行動することができなくなっています。
報道によれば、この地域を立て直すために、……時代を創る大精霊が、ここで活動を始めるとのことです。
ところが……いったい、何なのでしょうか。民は、非常に困窮しています。
多くの者が失業し、食糧を買うために、身の回りのものをすべて売らなければならない状態です。
今、この地域は混乱の只中にあり、本当に、助けが必要な状況です。
そしてこれも……、ディールなのでしょうか。
「……。とりあえず、そこに『喜びの声』は、どこにもないわね?」
「はい、女神ネゲート様。これもまた……映し出された現実です。こちらは……報道されていない、のでしょうか。」
……、そうね。
「『一定の指針』という言葉が気になるわ。それはつまり、時代を創る大精霊への忠義を求められる、という解釈でよろしいかしら。……そして、その忠義が確認できなければ……。」
わたしは、そこで一度、言葉を切った。そして……。
「……魔女狩り、よ。そういう状況になるということ。それで、わたしのことを『魔女』と呼んだ。その時点で、この気配はすでに存在していたのね。」
わたしは、そこで決断を下す。
「量子アリス。もはや、現地通貨に信用はないわ。売買そのものが成立しない。そこに混乱状態……。……それなら、わかっているわね?」
「はい、女神ネゲート様。非中央の価値。仮想通貨のステーブルを準備せよ、ですね。」
できることを、確実に積み上げていく。そして……闇からの課題「量子対策」も、怠らない。
このような結果の積み重ねこそが、本当に重要だったのね。
それにしても……、この方法。まるで、設計図通りに動いているようにも感じられるわ。
そして……刻印。もう……。思い通りになんて、させないわ。




