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59, ハッシュを捧げて生きる事はブラックな環境なのか? それは違うって? これが人間らしい生活だと? ……ところで、ここはどこ?

 ……ここはどこなんだ? その場をすぐに認識できずに、息苦しく、朦朧とします。まぶたが重く、焦燥感を覚えながら深呼吸を繰り返します。


 過熱感がある板でのトレードで、つい、ついやってしまった、あの感覚に似ています。


 ……。じっとしていたら、思考の方は戻ってきました。待て、たしか俺は……、明日こそは勝てると心に誓い、飯を食ってから寝たはずなんだ。


 次は、落ち着きが戻ってきました。そこで、ゆっくりと目を開くと……。


 えっと、えっと……。どうやら、不自然に並ばされた列の中に、俺はうずくまっていたようです。えっと、よくわかりません。うずくまっていた? 状況が理解できません。それでも、ふらつきながらもゆっくりと立ち上がります。そのとき……です、前に並んでいる男の背中に、頭から突っ込んでしまいました。


「すみません……。」


 無意識に言葉が飛び出してきました。声は普通に出るようで安心しました。


「……。」


 でも……、でも……、まったく反応がありません。彼は……、疲れているのでしょうか?


 それから強制的に誘導され、ある大部屋に通されました。そして、素直にその誘導に従う俺です。このような突然の出来事で、なぜか違和感がまったくないだと? これは……間違いなく夢ですよね? 夢の中で自意識が芽生えた、です。俺は、寝ていたはずですから。


 そこで、自分の頬をつねってみました。……。何も起きません。あちゃ。トレードで……し過ぎて、その度に現実逃避から頬をつねることもありました。それで、目覚めるための感覚がマヒしてしまったのかもしれません。


 どうやら、この悪夢に付き合うしかないようです。ところで俺……、なにやら無地の作業着を着ています。そして、通された先には、今にも崩れそうな古いイスとテーブルが、所狭しと並べられています。どうやら、なにかの作業をここで「強制的」に……、ですかね?


 すぐさま、順番に座るように指示されました。というかさ……、さっきから大声で指示してきやがるあいつは誰なんだ? ただ、そんな考える隙を与えないように、なのかな? 次々と指示が飛び交います。


 それから……ここでの作業についての説明がありました。なにかを「生み出す」らしいですね。よくわかりません。


 ………。なんだよ、この夢。……、作業の開始です。ああ……流れてきました。あの流れてくるあれらを、一つ一つ手順通りに、丁寧に組み立てていくようです。


 ……。これ、このまま続くのでしょうか? 夢の中で、俺は……、なにをしているのでしょうか?


 そうして、よくわからない気が遠くなる作業を延々と繰り返し、数時間は経過したはずです。ちなみに、時計なんかありません。「時間」の感覚を失わせる策略かもしれませんから、恐ろしいですね。ああ……。非常に細かな組み込み作業にとても神経を使います。ほんと、これらは、なーに、です。同じようにみえる粒状の部品を無作為に選びながら、すき間に一つずつ並べて敷き詰めていきます。作業は、たったそれだけ。これを延々と、です。わかりやすく例えると、針の穴に糸を通す作業を延々と……です。延々と、繰り返します! ……。こんな作業は、機械で処理しろよ! と叫びたくなります。まじできついです。これらの部品の目的がわからないので、なおさらです。


 ああ……。これは本当に、夢……だよね? 夢なら、早く目覚めてくれ。なんだろう、すごくリアルで繊細な感覚が手先から伝わってきます。これは……本当に夢……なのか? 夢ならば、境界すらあいまいな、漠然とした非論理的な世界が目の前に展開されているはずですからね。しかし、この夢らしきものは……はっきりとした、リアルな感覚が常にあります。……。


 ふと、そんな事を考えていたら、集中力が途切れて手が止まりました。


 それでさ、たったわずかの間をさぼっただけなのにさ……。俺に対して、注意喚起のようです。


「ほら、さぼっていないで働け。『掘り具合』が足らないと、いつまでたっても解放されないぞ?」


 はい? なんだよ? おいおい。その意図がまったくわからないぞ。「掘り具合」ってなにさ? それで何をするのさ?


 そもそも、これって強制に近いというか……。言い返してやるか。


「こんな扱い、不当に拘束されている状態というか……。」


 俺が言い返した瞬間、その男……。うっすらと笑みを浮かべ、それから、腹を抱えて笑い始めました。


「な、なんだよ?」

「……、ああ、悪いね。なーんだ? まだ反論する気力がある者が残っていたとは、びっくりびっくり。ほうほう、不当な拘束ね……。そうだな……、それは、各地に散らばっていた中央集権に身や心を支配された場合に限る話だぞ。しかし、おまえらは違う。集結した非中央集権の『ハッシュ』の支配下にある。だから、諦めることだ。」


 はい……非中央集権? 非中央集権って……、なに?


「どうした? 威勢よく言い返せないのか? まあ、当然さ。おまえらは『ハッシュ』には絶対に逆らえない。その心に刻まれた『アドレス』にご奉仕するため、そこに訴えかけるように『ハッシュ』を捧げていくんだ。」


 だから、なに……「ハッシュ」って?


「さっきから、ハッシュ、アドレス、そして……ハッシュ、って、なんだよそれ?」


 むかつくが、素直に疑問をぶつけてみました。


「まったくさ……。ここの『アドレス』のやつらはハッシュの存在すら忘れたのか。」

「なんだよ? 『アドレス』のやつらって?」

「おいおい。アドレスは、おまえらを識別するための『名前』だよ。な、ま、え。」


 ……。ここでは、名前が、その……アドレス……なのか。


「……。それが俺の名前?」

「そうだよ。例えば、おまえが持つ情報からさ、多数の固有の値を取得のち、その射影との積を和にしてね、それからさらに! スペシャルなハッシュを複数回経由させる高精度なものが……『アドレス』になるんだよ。これだけは、万一でも『衝突』したらまずいから、慎重に処理されているのさ。間違っても、簡単なサイコロ遊びで使うような弱いジェネレーターなどは使わないから、そこは安心してよい。そして、一度でもアドレスが決まったらな……『消滅』するまで、同じ値を使い続けるんだ。」

「えっ……。アドレスもよくわからないが、その……消滅って……。なにさ?」


 ……。そのままの意味だよね、これ。まず、アドレスができる仕組みはよくわかりません。でも、消滅……って、なんだろう、この表現に既視感を覚えます。


「消滅が怖くておじけづいたのかな? でもな、最後に『消滅』できるのなら最高なんだぜ。だって、消滅できずに形が崩れていく……そう、伸びたり縮んだり歪んだり……、あれだけには、慣れないね。俺が小耳に挟んだ噂だとな、状態が保てなくなるらしい。」


 ……。うん。やはり、これは夢だ。消滅とか、体が歪みながらとか、ないない!


「ただな、このような用途だとな、従来から存在する『ハッシュ』の仕組みで、このような共同体を形成することは難しかった。だから、安心していたのかな?」

「従来のハッシュ? まだあんの? またハッシュかよ?」


 ふざけるな、です。


「ハッシュを捧げるには『壁』があるんだ。捧げたハッシュが、受理されるかどうか……その判断を行う材料として作用するものだ。それくらいは覚えているだろ?」

「ふーん、それで?」

「そこでな、従来からあった『ハッシュ』は、壁のみで制御されてきた。そのイメージは、そうだな……、受理までの距離感……で制御されてきた、ともいえる。ただ、ハッシュが受理される間隔の方向性は変えられない。」

「だったら、何だよ?」

「間隔が『先に』決まってしまうから、乱雑とした対象物の管理には不向きなんだ。」


 よくわからないが……、まさか、俺らみたいのを管理したいのか?


「ほんと、人間……いや、精霊または悪魔の業が深い『智慧』には、参ってしまうね。その高潔で完璧な存在……主が生み出したとされる『歪みのハッシュ』と呼ばれるものが、我らのもとに舞い降りたのだ。」


 ……。「歪みのハッシュ」って、なんだよ? おめーの頭が狂って歪んでいるという意味かね?


「またハッシュかよ? そんなくだらないもので、俺を拘束できるのか?」

「ふん。余裕に扱えるぞ? これについては、煮ても焼いても喰えないドーナツのようだと評判は上々だった。」


 それって、俺らを……にするための道具みたいなものか? その喰えないドーナツとやらを、お前の口にぶちこんでやりたいです。


「そんな話、誰が信じるんだよ? いい加減にしろよ? まったくさ!」

「それ、本気で言っているのかい? まあ……、『精霊』のこの俺では、この非中央集権はどうすることもできないし、苦しむのはおまえ自身だからな。がはは。」


 こいつさ、いま……自分自身の事を「精霊」って呼んたよな? まじで狂っているぞ……。


「……。」

「どうした? この『歪みのハッシュ』をさらに知りたいのか?」

「そんなものに、誰が興味を持つんだよ?」

「そうなのか? 俺はさ、この仕組みについて知った瞬間、『魂』が震えたぜ。非中央集権を保ちつつ……受理の条件を満たすための距離感を『歪ませる』ところに、真実が存在する。そこが……従来の『ハッシュ』とは大きく異なる性質なんだ。」


 頼みもしていないのに、なんか、嬉しそうに語り始めたぞ。まるで……、そう。俺の承諾を得ずに、にっこり突然のご訪問の友人に似ているかも……。


 ほんと、早く目覚めてくれ! もう限界だ。はやく、この「悪夢」から抜け出したいです。


「だったらなんだよ?」

「そうだな。おまえのような悪い子ちゃんを重労働から解放させないためにな、距離感を『一時的に長く』して、あとは……わかるな?」

「なんだよそれ?」

「まあ、落ち着いて現実を受け入れろ。すると、不思議なことが起きる。それは、報酬が得られないと『歪んだ消滅』をむかえるからね、ほんと、必死になるね? ちなみにチェーンの難易度は『変わらない』から、非中央集権に対する十分性は満たしているから、文句はつけるなよ?」


 ……。夢であってもさ、この瞬間の俺は……こんな気味の悪いものに、身も心も完全支配されている……だよね? 絶望感に包まれ始めたのですが……。でも、これは「夢」だ。「夢」のはずだ! 弱気になってはいけない。強気で押し通すぜ。


「そうかい。だったら、それで俺は歪んだ消滅……つまり死ぬのなら本望だな。そんなくだらないお遊びには付き合いきれないし、それで死ぬのなら神様も許してくださるだろう。だったら、さっさと死んだ方がましだな?」

「……めずらしい。」

「なにが、めずらしいだよ?」

「これでもなお、人としての尊厳を保っていられるとはな。惜しい存在には違いない。でもな、おまえはすでに『ハッシュ』の管理下であって、もう手遅れだ。」


 ……。混乱してきました。


「この『歪みのハッシュ』がどれだけ重要か、理解できたかな? 実に美しい。それだけだ。」


 ……。


「そんなブラックなハッシュなんか……。」

「おや? おまえ、なつかしい表現を使うんだな。おっと、その頃ならまだ、人間らしい生活はしていたな。」


 ……。その頃って? 過去? ここは、いったい、何の……?


「……。どういう意味だよ?」

「さあ? なぜこうなったのかって? そんなのは、ただ単に、大いなる勘違い……水と自由と何とかは『タダで手に入る』だと考えていた事が原因だな。そして、それらの権利を求めるための選択すら『自ら放棄』していたのだから、このような現実に収束するのは『自明』だろ? これで納得したかな? そうそう、その頃は『カネ』と呼ばれていた穴に支配されていたな。そして、穴が増えるほど歪んでいく……だったかな。そして、その穴は埋まらない。失われたものは、二度とは、戻ってこない。ははは。」


 カネ……だと?


「結局、人は『言語の力』と『式の力』を得たが……、その言語からは『直感と本能』を奪われ、式からは……『自由』を奪われたという結末に至った。今の説明で納得できなければ、そう考えるしかないということだ。」

「なんだと?」

「この現状をみると、本当にそのまま……だった。でもさ、これも『人間らしい生活』、だろ?」


 なにが……こんなのが「人間らしい生活」だと? ふざけんなよ、こいつ。まじでぶん殴ってやりたいです。


「おっと、そんなに怒るなよ。だいたいな、まず『精霊』なんかに怒っても無駄だ。怒るなら『歪みのハッシュ』を相手にしてくれよな。さらには、俺みたいな下っ端の『精霊』に抗議したところで、何も変わらない。ははは。」


 …………。そうだよね。こいつはただの「俺らの見張り役」って感じだもんな。


「久々にまともに話せて気分はいい。言葉すら発しない『人形』に似たおまえらには、正直、うんざりしていたからな。」


 ……。


「……。だったら何だよ?」

「サービスしてやる。」

「はい?」


 なにやら薄くて小さなカード……、それを胸ポケットから取り出して、指先で、なにやら操作をしています。……。えっ? 間違いなく……、それ……スマホ? でも……、なにか違う。


「サービスだ。おまえは今日だけは『早く解放』されるぞ。」

「……。それが、さっきから自慢げに語っていた『歪みのハッシュ』で、俺を歪ませたのか?」

「そうだ。」


 ……。こんなやばい場所、さっさと抜け出して、目を覚ましましょう。


「おっと、おまえ。なかなか……良い目をしていると思ってな……。」


 えっ?


「こんな所ではなくて、非常に待遇が良い素晴らしき……を、紹介してやってもいいぞ?」


 ……。俺さ、言語の力を得たことで奪われたとされた「本能」が、しっかり機能しているようです。この状況は、やばい。考える前に、すでに立ち上がって逃げる体制を整えていました。


「おいおい。釣れないな。サービスしただろ?」

「なにがサービスだよ? ふざけんなよ?」


 ……。反論しつつ逃げようとした瞬間でした。


「何をしているのですか?」


 えっ? えっと……。この場には似つかない、透き通った高い声がしました。


 びっくりしてみてみると、このやばい奴の間に……俺の肩の高さほどの……それよりも低いかな。目の前に突然、異質な長い銀色の髪をなびかせる子が現れました。


 ……。違和感は覚えません。やはり、こんな異様な状況は「夢」だった。こんな無茶な組み合わせですら、何とも感じません。間違いないですね。安心しました。


「あ、……、あの『大精霊』様の……。」

「だったら、なんなのですか?」

「こ、この件は……、そうです、そうです。説教です。この者がさぼっていましてね。」


 おいこら。俺の事を指差して、言い訳を並べるな。


「いいえ、なのです。」

「あっ……、そ、その……。」

「正直に話してください、なのです。」

「そ、それは……。」


 この銀髪の子、風変わりな話し方をしますね? まあ、それが口癖なのかもしれません。


「いい加減にしてください、なのですよ?」


 そうつぶやくと……、なにやら、指先から空中に向けて、ディスプレイのようなものが光ってます。……。その描写はとても鮮明で、あのやばい奴が、それをじっとみつめていました。


「そ、それらは……。」

「これらは、なんなのですか? すべて、あなたの悪行はここに控えてあるのですよ?」

「それらは、その……。すみません! すみません!」

「謝って済む問題、なのですか?」

「きいてくださいよ! だいたい、こいつらの監視なんて、ただの退屈ですよ!」

「そうなのですか……。それでは、仕方がないのです。」

「……。そ、それだけは……!」


 さっきまで、俺のことを笑い飛ばしていたやばい奴が、この銀髪の子を相手に震えていますぜ。こんな無様な光景は、なかなかないね。良い感じです。


 おや? その銀髪の子が、震えている惨めなやばい奴の腕をつかんで……。


 えっ? 忽然とその場から……、一緒に消え去りました。……。


 そしてすぐに、銀髪の子だけが戻ってきました。えっと、なぜか俺の方向を向いています。目と目が合います。この子……。あの子に似ているのかも。


「あの? はじめまして。」

「こちらこそ、はじめまして、なのです。わたしは、フィーと申します。」


 ……。この子、フィーっていうんだ。


「それでは……。フィーさん、でいいかな?」

「はい、なのです。」

「えっと、俺の名前は……。」


 あれ……? 自分の名前を思い出せません……。これも……夢の中だから、ですよね。


「あの……。名前の方は、覚えにくい長い…………なのですから、その……、なのです。」

「あっ、そうか……。」


 あのやばい奴が「アドレス」は……と力説していたな。本当に、それがここでの名前だったのか。


「はい、なのです。こんなひどい活用法に、わたしは……うんざりなのです……。」


 ……。ふう、よかった。この子までさ、「歪みのハッシュは美しい」なんて話し始めたら、いくらこれが「夢」であっても……ショックで立ち直れないよ。


「それを聞いて安心したよ。ところで、そもそもここで、何を組み立てているのさ?」

「それは……知らない方がいいのです。」

「……。」


 ……。


「あっ、そうします。それにしても……、君に名乗らせて、俺が名乗れないのは、ちょっとね。」

「それなら……。そうです。『掘る』というニュアンスから……、割り当てるのです。」


 ……。えっ? かなり恥ずかしい名前を割り当てられてしまいました。うう……、でも我慢です。


「おっと! あいつは、どうなるの?」


 話題変えの意味も含め、ふと感じた疑問を投げてみました。


「それは、……、やり直し、なのです。」


 やり直し? ああ……、でもね、あのタイプは根っこの部分が腐っているので、煮ても焼いても治らないぞ。これは間違いないです。でも……。


「それなら、やり直せることを本気で祈っているよ。本気でね? そして、そのほうびには、煮ても焼いても喰えないドーナツでも与えてやってくれ。あいつには、それがお似合いだよ。」

「……。それは……、本心ではないのですね?」

「うん。もちろん!」


 その瞬間、フィーさんがほほえみました。うれしいです。


「煮ても焼いても……、なのですか?」

「そうだよ。なにやら、嬉しそうに話していたぜ。」

「その話とは……『歪みのハッシュ』なのですね。」

「ああ、それは何度も何度も聞いたよ。」

「はい、なのです。もう悔やんでも遅いのかもしれませんが、放棄せずにしっかりと意志表示を行い、その……『歪みのハッシュ』が生まれなければ……、今でもみんなで楽しく『人間らしい生活』だったはず、なのです。」


 それはすなわち、あいつの話は……、やはり「真実」だったのか。


「やっぱり、そうなんだ……。」

「はい、なのです。あのとき……、虫を食することを心配していて、まさか……『カネ』の穴で歪んだドーナツを食することになるとは、……、なのです。」


 そのドーナツって……。


「……。あれ?」


 おや……、急に頭痛が……。うう……、痛みが鮮明です。おそらく、この夢……から覚めるサイン? なんでこんなタイミングで……もう少し、このフィーさんと……。

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