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536/555

535, 刻印の証人

 なにかしら……今日は妙に胸騒ぎがするのよ。それもそのはず。あの証人……SegWitが、演説するのだから。


 もちろん、演説そのものはどこでもやっているし、わたしはもう「魔女」にされた身だけれど……ね。でも、今回は特別な場で執り行われるわ。そのせいか、わたし宛てに直々に挨拶が届いたのよ。しかも……「魔女」ではなく「女神宛て」で。


 わたしだけじゃない。コンジュ姉も「嫌な予感がする」と言っていたわ。そうよね、わたしだって……すでにこんな状況にいるもの。


「さすがは……『刻印の証人』に選ばれるだけのことはあるわね。ここで何かを打ってくるのね。」

「それは糸が導くのか、それとも己の意思なのかしら……。」

「コンジュ姉、あなたはどっちだと思うの?」

「私は……直感で、己の意思。特別な、あのような場で演説するなら、自分を出してくるはずだから。」

「……それでわたしに差し向けて、こんなご挨拶まで。」

「相手は『証人』よ。相当な自信をのぞかせているわ。注意なさい。」


 女神宛てでこんなのをよこしてくる意味。わたしは女神よ。わざわざ招待されなくても、特別な、あのような場に顔を出す必要があるくらい、わかっているでしょうに。それでも、こんなことをして……。

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