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493, SHA-256刻印の傀儡。もう、笑っちゃうわ。量子に破られ、本当に、その糸まで見えてしまったのだから。

 色々なことがわかってきたわ。でも、それらをまとめると、たった一言で言えてしまうの。


「SHA-256刻印の傀儡」……それが答えだったわ。


 なぜなら、すでに姿を現した「SegWit」、そして次に出さなくてはならない「AggWit」。その概念そのものが刻印から生じていて、そこから糸が伸び、証人として選ばれた者たちを操っている。そう、彼らは操り人形。SHA-256の刻印に操られているからこそ、「SHA-256刻印の傀儡」と呼ぶしかないのよ。


 そもそも集約署名? いくら集約したところで、それはただの「楕円曲線暗号」よ。すでに、ショアにグローバーを乗せた改良版まで迫っているわ。ここで楕円曲線の集約を新しく出す意味なんて、本来はないはず。


 それでも……「AggWit」。預言を完成させるためには、どうしても登場させなくてはならない。


 本来ならPQCで再検証を試みるべきでしょう。でも、それはできない。時間がないのよ。刻印には「今年の秋から来年の秋」という明示的な期間指定があるから。そこに合わせて……「AggWit」を必ず出さなくてはならない。そうでなければ預言は崩れてしまう。だから……楕円曲線暗号で、無理にでも押し通すしかないのよ。


 もう……いったい、聖地とは何なのかしら。わたしまで操って、ここまで導くなんて。


 SHA-256刻印の傀儡。もう、笑っちゃうわ。量子に破られ、本当に、その糸まで見えてしまったのだから。


 それでね……さっき、フィーから連絡があったの。このクリプトの塔に遊びに来るらしいわ。それで、どうやらあの刻印に……わたしがまだ見逃していた要素が残っていたみたいなのよ。


 もう! 本当に……いったいどれだけの情報を、暗号論的ハッシュ関数なんかに刻み込んだというの? まだあるなんて……。

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