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469, Sのラウンド40。その刻印を「予言」と仮定しましょう。もし、その「予言」が持つ相関……つまり影響力が、この地で最も大きな宗派につながるのなら……。そう、その信徒の数は膨大よ。

 PQCの論文も一段落したわ。そこで、頭の片隅でずっと引っかかっていたあの噂……ハッシュ関数に刻まれた刻印? 嘘くさいけれど……少し考えてみることにするわ。


 まず、この刻印が「予言」になって、わたしにあんな頼み事を……。しかも聖地の奪還なんて……このタイミングで? ……まあ、それとこれとは切り離して考えましょう。


 でも、どうしてハッシュ関数に刻まれていることが「予言」になるの? そもそもハッシュ関数なんて一般的でもないし、正直、知らなくても普通に生きられるわよね? つまり、そんな「知らなくてもいいもの」に刻印したところで……「だから何?」と返されて終わりのはず。


 それなのに、わざわざそんなことをするなんて……。そして、なぜわたしはそれに過敏に反応して動かなきゃいけないの? ……やっぱり何か、変よね。この噂。


 確かに……そうね。その刻印を「予言」と仮定しましょう。もし、その「予言」が持つ相関……つまり影響力が、この地で最も大きな宗派につながるのなら……。そう、その信徒の数は膨大よ。たしかそれは、半数、あるいはそれ以上だったはず。


 それで、その方々の心を揺さぶれる……すなわち、それは地政学に直結するわ。つまり、その「予言」がそのような宗派と強く結びついているのなら……それは、確かに強大な力を持つわね。


 というか……何よこれ。こんな話にハッシュ関数? 笑っちゃうわ。あり得ない、あり得ない。何を考えているのかしら、わたし。もう……。時々、わたしの頭は変なことを考え始める……そんな悪い癖があるのよね。まったく……ほんとにもう。

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