440, Sのラウンド22。そして……仮想通貨は、永遠に不滅よ!
ここは……おそらく「女神の聖地」と呼ばれる場所だろう。そこへ、志を同じくする者たちが、続々と集まり始めていた。もちろん、中には違う目的もある。情報を得るため、あるいはただの興味本位で……、その熱に触れようとする者たちだ。
その女神が現れた瞬間……その領域は、熱狂の渦に包まれた。そして、次の瞬間……全員が総立ちになる。椅子なんて、もはや意味を失った。
「さあ……神託の時間よ! みんな、声出していこうね!」
「HODL! HODL! HODL!」
「女神ネゲート様! 永遠神託ぅぅぅぅ!!」
「女神様! 女神様! ハッシュしか勝たん!!」
それから女神は、その場でくるりと回り、軽く会釈した。そして……笑顔で問いかける。
「はーい、そこの君。合い言葉は?」
「女神様! HODL!」
「……はい、合格!」
それから……女神は、新たなる神託を刻み始めた。美しい旋律を奏でるように、その声は波紋を描き、広がっていく。
「暗号論的ハッシュ関数は……絶対に破れない。」
その言葉を、少しずつ、神託の核に刻み込むように。その瞬間……場は、完全な静寂に包まれた。
「もう……タコと言われても気にしない。イカとあざけられても、もう気にならない。絶対に……手放さない。それが、神託の意志。」
女神のリズムに合わせて、光のラインが揺れ動く。その波は、まるで彼らの祈りが形を成したかのようだ。……この場のボルテージは、すでに限界を超えようとしている。
「タコも! イカも! 女神ぃぃぃぃだあああ!!」
「アルト! アルト! アルトォォォ!!」
「握れ! 掘れ! HODLの宴だああああ!!」
女神は、そっと目を閉じた。その熱い言葉を……まるで聖歌のように、優しく包み込みながら。
「いいわ。その意志、受け取ったわ。でも、忘れないで。すべては『神託』のもとにあるの。」
女神は一歩前へ進み、手を掲げる。
「そして……仮想通貨は、永遠に不滅よ!」
その瞬間……、場の限界は、完全に突破された。……そう、「神託」が完成したのだ。