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434, Sのラウンド16。わかったわ。そこまで奴隷の方が良いというなら、そうしてあげる。そうね……どんな投資でも、精霊の取り分は九割。それで、残りの一割だけを、民に分けてあげればいいわ。

 ……そして、ネゲートが笑った。その、吹っ切れたような笑みのまま、信じられない言葉を口にした。


「わかったわ。そこまで奴隷の方が良いというなら、そうしてあげる。そうね……どんな投資でも、精霊の取り分は九割。それで、残りの一割だけを、民に分けてあげればいいわ。」


 えっ……。ネゲートは、何を言い出しているのだ。思わず、量子アリスと目を見合わせる。互いに、言葉を失っていた。そして量子アリスは、怯えたようで、肩をわずかに震わせていた。


「……あ、あの、女神ネゲート様……。」

「なにかしら? ねえ、これはあなたの望んだ『完璧な構造』を、わたしなりに再現したものよ。すごいでしょ? 美しいと思わない? 文句はないでしょう? 一割は、ちゃんと『民』に向かうんだから。もし本当の奴隷なら、民の取り分なんてゼロよ? そこが……そう、精霊の『優しさ』ってやつかしら?」


 ネゲートは……冗談で言ってるんだよな? ……違う。これは……違う。冗談なんかではない。だって……女神だぞ? 女神に、みんな従うんだぞ? ……どうなっているんだ、これ。

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