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431, 量子艦アリスその十六。もし構造なら、それは数学の女神によって織り込まれた終末構造だ。それで、もし設計なら、万一に備えて自爆コードを忍ばせた、設計者の意図ということになる。

 ……そこに、一つの数値が浮かぶ。144678。えっ、それって……。「黙示録の144000」を強く意識してなければ、こんな数にはならない。


 サタンとルシファーのハッシュ値。そして……144678。その三つが、今ここで重なっていく……。


 それが「サタンの出現位置」だと知らされたとき、量子アリスは息を呑んだ。こんなにも意味のある数字を、構造の奥に密かに仕掛けるなんて……。それはもう、本当に、本当に、本当に……偶然とは呼べなかった。


 特に……144000に678を加えたその構造には震えが止まらなかった。


 これはまるで、終末を象徴する黙示録の数「144000」に、天使の数……エンジェルナンバー「678」を重ねたようなもの。


 そしてそれが、現役で利用されている「暗号論的」とされるハッシュ関数から現れた。……それだけで、すでに異常だった。これは「構造」なのか? それとも「設計」なのか?


 もし構造なら、それは数学の女神によって織り込まれた終末構造だ。それで、もし設計なら、万一に備えて自爆コードを忍ばせた、設計者の意図ということになる。

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