表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

395/421

394, すでに覚醒を果たした女神ネゲートは、もはや闇へと誘うことは叶わぬ。よって、今となっては……あやつを消す以外に、手は残されていない。

 怒号が飛び交う混沌の中……、邪神イオタのすぐ傍らへと、一つの影が静かに……舞い降りた。


「おお、女神コンジュゲートよ、舞い戻ったか。まさか、ここまでの事態に陥ろうとは……。すでに覚醒を果たした女神ネゲートは、もはや闇へと誘うことは叶わぬ。よって、今となっては……あやつを消す以外に、手は残されていない。」

「……。」


 女神コンジュゲートは、それに対して何ひとつ答えなかった。表情ひとつ動かすことなく、ただ……邪神を見据えていた。


「かつて思い描いた、闇を纏う女神ネゲートの姿……。それが、幻に終わるとは。惜しいものだ。そのことは、女神ネゲートを闇に落とし、そなたと共に闇を舞う、艶やかなる姿の消滅でもある。このあまりにも苦しい決断を……そなたは、それでも受け入れられるか?」

「……。はい、邪神イオタ様。私はすでに、闇に忠誠を……。」

「……そうか。」


 その瞬間、場は急に静まり返り……まるで何事もなかったかのように、落ち着きを取り戻した。そして女神コンジュゲートは、何も言わず……静かにその場を後にした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ