表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

393/424

392, もう、朝からぎゃーぎゃー騒ぐような展開はないんだな。はは、なんてな。ただ俺も、気をつけた方がいいと思っているさ。これでさ、邪神がその正体を現す……? そんな都合のいい話ではないだろうよ。

 もう、朝からぎゃーぎゃー騒ぐような展開はないんだな。はは、なんてな。ただ俺も、気をつけた方がいいと思っているさ。これでさ、邪神がその正体を現す……? そんな都合のいい話ではないだろうよ。


「……なにかしら?」

「ああ、いや。何でもないよ。」

「なによ? まさかまだ……、わたしが朝から騒ぎ立てるとでも思っているわけ? わたしは……時代を担う女神として覚醒したのよ。もう、そんなのは過去の話。そう、ゆるい女神なんて存在は……大過去ですら、その経路と特異点を塞ぎかねないほど……、遠い昔の話になり果てたのよ?」

「ああ、そうですか。でも……そのへん、やっぱり変わっていないね。ネゲートは、やっぱり……ネゲートだった。」

「……なによ、それ。」


 なんだか、ふとした拍子にネゲートは、またゆるくなりそうだ。そこで今、言っておかないと、もう口を挟めない気がして。そこで、俺の考え……、やっぱりそんな都合のいい話ではないだろう、を伝えておいた。


「それ……。前に、ふとわいた疑問ね。あんな邪神すら『ただの手駒』として動かしてしまうような黒幕が存在するかも……、だなんて。そうよね……。これは、そんなに簡単な話ではないわ。」

「そうなんだよ。間違いなくそいつは、計り知れないほど小賢しくて、そして……どこまでも用意周到なんだろうな。」

「うん。それで案外……身近にいて、ここまで緻密に計算し尽くして、完膚なきまでに仕掛けてくるお相手なんて、そうはなかなかいないわ……。間違いなく、とんでもない精霊でしょうね。」

「とんでもない精霊……か。」

「ここで今一度、冷静に分析してみましょう。その黒幕は、邪神やわたしを狙うには十分な立場で……、チェーンや推論に熟知しているわ。そして、血が流れることについては……特に、何も感じない。しかし、知名度はそこまで高くない分、裏で動ける余地もたっぷりあって、そして何より……野心家よ。こんなところかしら?」


 その分析結果……案外、いい線いってるかもしれないな。ただ……対象範囲が広すぎる。でも……この状況を見る限り、間違いなく「いる」よ、それ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ