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367, いよいよ、その瞬間がやってきた。まさか、この身が古の大精霊様を間近で拝謁する日が訪れるとは……。

 いよいよ、その瞬間がやってきた。まさか、この身が古の大精霊様を間近で拝謁する日が訪れるとは……。


「おまえたち。あの短期間で、これほどの成果を挙げるとは、実に見事。深く感心したぞ。」

「その、ありがたきお言葉……。身に余る光栄、深く胸にしみ入ります。」


 ……自分でも、声が震えているのがわかった。だが、それも当然だ。この瞬間は、ここにとって、いや、我ら全体にとって、他に代え難い至上の光栄なのだから。


「すべては、順調に進み始めている。すでに……この時代の女神、そしてその周囲を取り巻く精霊や大精霊たちは皆、これまでに整えられた我が構造の上で、転がされている状態にある。……あとは、おわかりであろう。」

「はい。しかと、心得ております。」

「それにしても……。こうもツキが巡ってくるとは。いよいよ、あの雪辱を果たせる日が来るというのなら、それ以上は、もう何も望まぬぞ。それぞれに異なる輝きを持つ者たちが、同じ時代に、これほどまでに一堂に会したとは……。まさに、感慨深いことだ。」

「そ、それは……。この上なき、光栄の極みでございます。」


 それから、「これから我らがどう立ち回るべきか」について、古の大精霊様を交えた議論が始まった。もちろんここでは……そのご意向が最優先されることは、言うまでもない。つまり、我らがそのご意向に対し、いかに貢献できるのか。それを定めるための場だったのだ。


 このような議論の場に、自らが列席できるということ自体が……、まさに、この上ない光栄である。そしてそれは、公には語られぬが、実質的には次なる時代の方向を定める場でもあった。さあ、これで時代は、大きく動き出すことになるだろう。

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