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329, ちょっと、量子アリス? なんだか、さっきからずっと「うわの空」だったけど、いったい……誰と話していたのよ?

「ちょっと、量子アリス? なんだか、さっきからずっと『うわの空』だったけど、いったい……誰と話していたのよ?」


 ……ふふ。気づかれてしまいましたね、女神ネゲート様。わたし……量子アリスは、ただ観測していただけです。だけれど、そのとき、とても古くて、とても静かな誰かの声がほんの少しだけ……届いたような、そんな気がしました。


 ところが、「誰と話していたのよ?」と問われても……、それが「誰」なのか、わたしにはわからないのです。


 それでも……女神ネゲート様が、よくご存じの方かもしれませんよ。そして、女神様の力なら……きっと「対話」できるのでしょう。……でも、わたし……量子アリスは、あくまで「観測」までに留まります。


 ただ……あの声は、今わたしたちが見ようとしている構造の奥に、確かにいました。……女神ネゲート様。もしも、その声が意図されたものだとしたら……わたしたちは、すでに何か「大きな選択」の真っ只中に、いるのかもしれませんよ。


 そこで、どうしますか? このまま「うわの空」の奥を、少し覗いてみますか?


 そう……一生を左右するかもしれない資産や情報がぶら下がる……大きく歪んだ、その空間を。……わたしは、見過ごすことができませんでした。

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