298, こっちは出金不能、そっちはラグプル……。ふざけんなよ、そのラグプルのための流動性ってやつは、いったいどこのカネが割り当てられてんだよ!?
いくら、わたしが関係ないとはいえ……、それは、わたしを象徴するミームとして、ローンチされたもの。もし、それが永久凍結のような出金不能に遭っていて……、しかも同時期に、大規模な流動性を担保にして集めたカネが、まるでラグプルのように消えていったとしたら……。
こんなのを目の当たりにして、落ち着いていられるわけがない。誰だって、当たりたくもなるわよ。
どうして、こんなことになってしまったの……。「量子ビット」が原因? ううん、それは違う。こんな行為の原因を、そんな概念に押しつけるべきじゃないわ。ラグプルになるような精霊は、はじめからその性質を帯びていたのよ。つまり、「量子ビット」があろうとなかろうと……どこかのタイミングで、こうしたラグプルは発生していた。
そして、さらに被害が出る可能性についても、すでに警鐘は鳴らされていた。そう……これは一度では終わらない。ラグプルを仕掛けた精霊の手持ちが尽きるその日まで、何度でも繰り返される。
結局、チェーンを採用したところで、こうした「欲望」までは制御できない。それは、特に「第二レイヤー」の稼働状況を見れば明らかよね。「分散型」を名乗りながらも、しっかりと「コントロールの権限」は自分の手元に残している。そうでしょう? だって、それを手放したら……ラグプルができないから。
そこで……その概念こそが、最も重要だったのよ。チェーンを採用していれば、数の性質に縛られて、欲望のままにコントロールできない。そんなふうに「洗脳」されてしまっていた点ね。そして、それはわたしも……。
そうね……、特に「未来志向の分散型」とか、わかりにくい「承認」ボタンでカネが抜かれるようなスキャムなど……そういう場面では、この「洗脳」が特に顕著だったわ。数の性質に縛られているので手元にある資産は絶対に安全だろうと思い込み、このようなスキャムに、無意識で巻き込まれてしまう……。
そんな中、マッピングを見つめるわたし……。
「こっちは出金不能、そっちはラグプル……。ふざけんなよ、そのラグプルのための流動性ってやつは、いったいどこのカネが割り当てられてんだよ!?」
そうね。この数日で、出金不能が急増したのなら……結局、そういうことなのよね。