表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

297/426

296, フィー、あなたはいったい何を言ってるの? イーシーリカバーが……常に真になるって……?

 あんな狂信的な採掘の精霊を相手にしてきて……、さすがに、ちょっと疲れたのよ。だから、ほんの少しだけ……ゆっくりくつろいでいたの。なのに、突然……フィーからの呼び出し。こんなタイミングでフィーが動くなんて……絶対に、何かある。……覚悟を抱いて、フィーの待つ部屋へと足を運んだわ。


「ネゲート……。あれから私も、採掘の量子脆弱性について、さらなる調査を進めていたのです。」

「フィー……、それで、なにか、あったの?」

「はい、なのです。これは、ネゲートが受け入れたチェーンの話になるのですが……。」

「……ちょっと待って。そっちにも似たようなのが……?」

「……はい、なのです。」


 採掘の量子脆弱性……、それだけじゃ、もう許してもらえないのね……。……ほんと、容赦ないわ。その影響は……想像以上に広い。広範囲に、じわじわと……静かに侵食してるのね。


「それで、その脆弱性って、いったい何なのよ? そうね……こっちはステーキングのみで採掘は関係ないから、どうせ『鍵や署名』で何か見つかった、とかよね? まあ、それなら……、危なくなったら対策するって、約束してたはずよ? そっちならポスト量子暗号も、ちゃんと整備され始めてるし……。ね、そんなに慌てることじゃ……。」

「……いいえ、なのです。そこではないのです。この量子脆弱性は……イーシーリカバーが、常に真になるのです。」

「……、……えっ?」


 ……。なんで……。フィー、あなたはいったい何を言ってるの? イーシーリカバーが……常に真になるって……?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ