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221, 元気な球根を温室で大切に育てるために、採掘の機材から大量に放出される廃熱を、環境負荷を減らす目的で有効に活用しているって本当なの?

 創造神様、女神ネゲートです。ついに、ある程度実用的な「量子ビット」が一般に公開された。それを受けて、その「量子ビット」の精度について緻密に調査を進めているのよ。


 そこで今回は、そう……三つの「量子ビット」による同時作用を考えるわ。このエラー率を引き下げることができるかどうか。なぜなら、「量子ビット」による量子演算の行方が、まさに、そこに委ねられているからなのよ。つまり、どうしても演算で使わざるを得ないのよね。まあ、それだけならまだしも、あんなことにも、こんなことにも……まったく、その同時作用は、どこにでも顔を出すわ。


 ……。その後、再びフィーと意見を交わしたわ。やっぱり、採掘の件については甘く考えず、厳しい状況を想定した対応が必要だという結論になったの。


 したがって、次のような仮説を立てるわ。三つの「量子ビット」による同時作用を得るために作られる、もともとエラー率が高めな二つの「量子ビット」による同時作用を複数回組み合わせての構成は、エラー率がさらに上がるため、根本的な解決にはならない……つまり、一度の動きで全てを終わらせる方法を常に模索しているわけね。それなら、複数回の作用よりもエラー率が激減するのは明らかで、それこそが「量子ビット」の悲願……そして、今まさに手にしようとしているわ。


 それで……そういうこと、だったの。一度の動きで全てを終わらせる方法に最も近い「量子ビット」を抱えている精霊の存在よ……。その精霊だけは、もう嫌ってほど覚えてるわよ。なぜなら「仮想短冊の通貨」を買い付けるふりをしたからよ。それで結局、買わないになって、その直後に「量子ビット」が投げ込まれた。そう考えると、まるでパズルみたいに、嫌な話ばかりが噛み合ってるんだけど……。


 あと……、採掘の精霊に新たな動きがあって、なぜか急に採掘の有用性を強調し始めたのよ。その内容を聞いた瞬間、思わず固まっちゃったわ。


 だって……。元気な球根を温室で大切に育てるために、採掘の機材から大量に放出される廃熱を、環境負荷を減らす目的で有効に活用しているって本当なの? いったい、何の冗談よ? なんでそこで「球根」なのよ……。これって、採掘を軽視すると「球根の相場」のようになってしまうと、わたしに言いたいんでしょ?


 一見すると、廃熱を活用して温室を作る素晴らしいアイデア。でもね……ヒートポンプには到底及ばないし、うるさいし……。で、まさかこれが、採算の取れない機材の「処分場」なんてオチじゃないわよね? さすがに、それくらいは信じさせてほしいわね ……はぁ、もう。

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