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216, あれから、採掘の精霊たちは「採掘を護れ」というタグを掲げ、大々的な運動を始めたわ。

 あれから、採掘の精霊たちは「採掘を護れ」というタグを掲げ、大々的な運動を始めたわ。もう……、そんな運動を展開しながら、自分たちは、何をしていると思う? そうよ……、手持ちの採掘装置がまだ価値を宿しているうちに、他の精霊や民に高値でそれを売りつけて、逃げようとしていたわ……。


 そのため、「ステーキングなんてあり得ない」「まだまだ採掘の時代」「女神は必ず採掘を選択する」「今こそ、採掘の革命に飛び込め! 遅れを取るな!」などの影響力がある言葉をタグと結んで、それらを巧みに活用しながらマッピング全体に拡散させていたのよ。……。


 「古典ビット」全体と「量子ビット」一台で……四千兆倍という圧倒的なハッシュパワーの差。「量子ビット」で解く方法が発見されてしまうと、時間という制約に縛られる「現実」で演算する「古典ビット」なんかに勝ち目なんて一切ない。それは理解しているつもりだった。


 結局、正門……「鍵や署名」ばかりに意識が向き、見落としていた隠し門……「採掘」をあっさり突破されかけたってことね。「量子ビット」による四千兆倍という出力には、もはや、桁が狂っている以外、何も感じない。こんな力を、女神の力……「女神の演算」に頼らず、闇に堕ちた者たちが、それを手にしてしまうなんて、なんという皮肉……。


 それで、悪いことも次々と続くものね……。「仮想短冊の通貨」を「大精霊の通貨」として採用していた地域一帯が、あっさりとその採用を取りやめたのよ。何を考えているのかしらね……。なぜ……? あの大精霊はこの問題を知っていたのか、知らなかったのか……。でも、今ここで考えたところで、何も変わらないわ!


 そして、こんな状況で……そう、コンジュ姉が姿を現したわ。……こうなれば……。

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