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205, 対策しようにも、これでは手の打ちようがないわ……。知らぬ間に「量子ビットによる採掘」だけは、あと一歩でチェーンを破れる水準の超越性の力を手にしてしまったのね。

 ……。あの場では勢いに任せて、つい「対策しましょう」と言い切ってしまった。でも……ハッシュは、それを許してはくれなかった。どのように入れ替えようとも、結果は変わらない。それほどまでに強い相関が「採掘の式……変則的なハッシュ」には作用していた。


 それは、雑に組み上げた「量子ビット」であっても……、採掘だけは可能で、その演算時間を計算すると、およそ五十秒ほどになった。難易度調整が作用しないため、この間隔で繰り返し採掘が実行されてしまう、そんな状況に陥るわ。さらに、その性能を「古典ビット」と比較するとね、「二の数十乗から数百乗」倍に匹敵するため……、一度でも「量子ビット」が採掘に入り込んでしまうと、その先もずっと「量子ビット」になってしまう。それだけは、間違いなく確定的な要素となった。


 対策しようにも、これでは手の打ちようがないわ……。知らぬ間に「量子ビットによる採掘」だけは、あと一歩でチェーンを破れる水準の超越性の力を手にしてしまったのね。


 ……。冗談じゃないわ。こんな物騒なものを女神にぶつけてきて……。それでもね、今回はシィーに助けられたわ。様子のおかしな精霊が、わたしに対する策を練っている。そうよね。こうなったら、別のコンセンサスに頼るのも一つの方法ね。


 久々に、わたしがこんな悩みを抱えているとき、この気配は一体。えっ? そう……、それは目の前にコンジュ姉が現れたのであった。

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