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16, 筋肉さん、少し、よろしいですか?

 俺は今、大きな希望に包まれています。そうです、俺と気が合うフィーさんの姉……シィーさんと、相場の話で盛り上がってしまい、つい、俺の悪い癖で……、羽目を外しました。俺にさ、このような雰囲気で、まともにふるまえなんて無理難題ですから。はじめから無理なので、思い切り、外しましたよ! スッキリです! ところで、こんな昼間から暴れたのは、初めてかも。


 ほんと、相場については凄まじい姉妹ですね。妹のフィーさんはロジックで攻め、姉のシィーさんは本能で「売りまくる」という、異色のトレードでした。シィーさんいわく、売りについては、ロジックではなく本能を信用しないと勝てないらしいです。ここでフィーさん、すぐさま本能を否定し、ご機嫌ななめでした。なんだか、今日は機嫌が悪いんですよ……。暑いから、かな?


 しかもこのシィーさんの取引、なんと、「通貨」に対する……売りでした。うん、ガチの売りです。一応、個別はやらないのですかとたずねたら、フィーさんの天の都合で、個別はダメだったようです。


 ただ、そのトレードならば、別に売りにこだわらなくても……、という俺の考えがありました。あ、俺は狂乱銘柄ばかりだったけどさ、たしか、異なる対象の間に、決まって発生する広がり……サヤだっけ? それ位は知っています。しかし、その考えは完全に否定されました。売るとなった売るみたいです。とにかく売り、どんなに踏まれても売り、どんなに担がれても売り……、売りにこだわる、シィーさんでした。最後は少数派が勝つとか、そのあたりにも、強いこだわりがありました。「売り専門」ですから、そうなりますよね。というか……、そのようなサヤって、シィーさんみたいな方々のトレードによって、生み出されているのかもしれませんね。


 そういえば……この地は、「犬」とか、「スマートコントラクト」とか、「トランザクション」とか、「ムーブ」とか、「回転何とか」とか、「設計図」とか、「インスタンス」とか、「サブスタンス」とか、すぐには概念すらわからない変なものばかり……だったのですが、ようやくここで、まともな「通貨」というフレーズです。とにかく、もう帰れません。覚えて覚えて、ひたむきに、頑張るしかありません。


 そんなのも手伝いまして、楽しい時間というのは、あっという間です。なぜ、楽しい時間は早く過ぎてしまうのでしょうか? それは、フィーさんにうかがうべき? たしかに、しっかりとした答えは得られるでしょう。ただし、また変なものが増えてしまいます……。きっとね。


 そうそう、あの筋肉ね、本気になった俺からの追及で、おののいたのでしょうか。途中から、やたらと俺に見せつけていたあの自慢の二の腕を見えないように、軽く、腕を組んだのです。あんなもの、見せつけられてもね……、だったので、すばらしいことです。はい、無事、解決です。


 ところでこのお店、ランチにも関わらず、きめ細かなサービスが、とても嬉しいです。でも、今日でおしまいなのか、……です。夏でこの状況では、冬は開店休業なのかな? でもさ……、冬でも工夫次第で、問題ない気もいたしますが、その辺の事情はどうなんだろうか。まあ、複雑に考える必要はないのかもね。例えば、フィーさんが「楽しい時間」を過ごすための、あのような複雑なお道具は、まったく、必要ありませんね。「都」と名乗っているからには、場所代とか、そのあたりはお高いよね。ここで手を引くのは「正解」、か。


 もちろん俺、余裕の完食です。「うまい、うまうま」です。残すはデザートのみです。しかし、フィーさんは、途中でストップになりました。メインの前に……、です。どのみち、フィーさんにとってのメインは「あれ」ですからね。これで良いのでしょう。ただ、シィーさんはその事を強く心配されておりました。


 意外だったのは、あの筋肉です。慣れた手つきで、上品に食べていました。実は「魔の者」って……? そこまで恐れる存在ではないみたいですね。たしかに口は悪いが、酷いやつではなかったです。いやいや、今日に限っては、逆に俺の方が……? ああ、はい。


 おや? なにやらシィーさんが、フィーさんの途中ストップに対し、抗議みたいです。シィーさんってさ、気になると、すぐに行動に出るタイプだな。まあ、そんな感じはします。


「フィー? いまこの地で、ここのメインのようなタンパク源はとても貴重なのよ? きちんと食べないとダメ、わかる?」

「姉様……。それについては、ご心配には及びません。この甘いものも、タンパク源、なのです。しっかり、いただきました。」

「……。もう、しょうがない、か。」


 やはりね。フィーさんに対しては、何を言っても、それ以上に返されるイメージがあります。俺も、何度もやられています。


 おや……、今度は何でしょうか? シィーさんが、小皿を手に取って……、まさか?


「姉様……。これは、よろしいのでしょうか!」

「あれっ、フィー? 途中でストップしたのに、それは、入るわけ?」

「はい、なのです。別腹となります。」


 シィーさんって、案外、フィーさんに対しては甘いのでしょうか? そして、手渡された甘いものを笑顔で受け入れるフィーさんです。ほっこりです。


 そんなさり気ないやり取りをみて、心が緩んでいたところで、……、恐ろしいものを見てしまうのです。たしか「ブロードキャスト」だったかな。それ、あのまま映ったままになっていまして、そこには、上空から撮影されたこの地の綺麗な風景が、癒される音楽と一緒に流れていました。しかし、それが急に変わって……。ええっ! です。


「すばらしき、魂躍るご挨拶、それでこそ、頂点に立つ資質がある方です。」

「そうかしらね? この程度では民への信仰心に、応えられそうにないわ。」

「……。ご謙遜ですね。私達への信仰心は、あの神々すら、うらやむのですよ。」

「……。良い流れね。ところで、あの神々どもは、まだ復活できると勘違いされているのかしら?」

「それはそれは! 復活する気、満々ですよ。なぜなら今でも、仕切っていますから!」

「まあ! なんて傲慢なの! そして、魔の者は、どうしたのかしら?」

「魔の者ですか? あんなの、ただの駒ですよ。例えるなら……そうですね、一歩ずつしか進めないのに、それでたまたま、ようやく敵陣に入り込んで一時的に成ったのにさ、すぐに喰われて終わる! ってやつですよ。」

「あらまあ。そういう言い方は、よろしくないわ。」

「えっ……。す、すみません!」

「『ただの駒』ではなく、『麗しい駒』って表現しないと、ゼロ点だわ。」

「ゼ、ゼロ点……。大変、大変! 申し訳ございません!!」

「わかればいいの! どのみち、あと少しね。」

「ありがとうございます!」

「そうよ! いにしえより続く『あの神々』と『魔の者』で『天を奪い合う』愚かな仕組み、すでに破綻していると、わたくし、考えています。その証拠に、今、天は誰かしら? なんで、あの神々が、天にいる魔の者に、口出しをするのかしらね? やっぱり、破綻しているわ! 今すぐにでも、すべて取り除き、そう……、『天のみの仕組み』に変え、そこに相応しい、この、わたくし……。」

「……。」

「あら? どうされましたの?」

「そのような瞬間に立ち会えるなんて……。」

「まあ、これからが正念場よ。この危機的な状況を利用して、さらなる心をかき集めるの! どんな手段でも、主の気持ちで、迷わず使いなさい。あっ、思わず『主』、なんて言ってしまったわ。ふふふ。」

「ありがたき、幸せでございます。なお、方向性は……?」

「そうね……。心が低いエリアは切り捨てて、高いエリアから、より集めるのが効率的ね。」

「……。ありがとうございます。その方向で進めます。ただ……。」

「どうしたの?」

「手元の資金が心許ないのです……。潤沢と呼ばれる都でも、さすがに、厳しくなっております。」

「……。知らぬ者はいない、美しき都なのですから、別にね、どんなに『マイナス』が膨らんだって、大丈夫なのよ。」

「『マイナス』ですか……。たしかに、そのような論述は、拝見したことがあります。ただ、眉唾ものですので、あんなのを過信されてしまい……。」

「……。わたくしが、良いと、言ったのよ?」

「大変申し訳ございません。」

「わかればよいの。わたくし、物わかりが良い者には、とても優しいのよ。」

「……。お許しいただき、誠に、ありがとうございます。」

「それにしても、あの小娘よ! 本当にあれは……」


 ……。……。話の途中だったようですが、そこで「ブロードキャスト」が急に……真っ黒な画面に変わりました。なにこれ? です。それから数秒して、また、例の風景動画に戻りました。


 いやいや、ここでブロードキャストなんて、どうでもよいですね。何ですか! この内容は……です。アホな俺ですら、危機感を抱きますよ。これ? さきほど、爽やかなイメージで挨拶していた者が、これですから。もっとも、フィーさんは良い印象を持ち合わせていませんでした、が。今回はどうなんだろうか。そう気にしていたら、甘いものをすくう手を止めて、話しかけてくれました。


「わたしは、驚かないのです。このような罠は、この地では、よくあるのです。一体、だれが仕掛けたのでしょうか? 気になるのですが、ただ今は、それどころではありません。この内容では……、姉様が心配なのです。」

「よ、よくあるんだ……。ところで、姉って……、シィーさんの事だよね?」


 驚いて振り向くと、そこには……シィーさんが、目の色を変え、なにやら意気込んでおります。


「これは……千載一遇のチャンスだわ。」

「どうしたの、シィーさん? なんか……、異様な熱気を感じます!」

「まさか……、あの『マイナス』の話を信じるなんてね。」

「『マイナス』の話? ああ、なんか出てきていたね。あれは、なんなのさ?」

「うん、あれはね、マイナスをプラスに変える、奇跡の力らしい。」


 シィーさん? それは……、なんか消えかけている記憶の一部に……あったかも? 少しの間、目を閉じて悩んでみました。ありました、ありました!


「奇跡の力? それさ、狂ったものに飛びついてしまう俺のような者が、犠牲となって成立する、見せかけのプラスではないの?」


 まるで、その答えを期待していたかのようなシィーさん。しかし、首を横に振りました。


「それは、飛びついて損をした分の一部が、胴元の懐に入るだけだから、この問題とは本質から異なるのよ。そう、これは……いくらマイナスでも問題ない、理を超越した力が、存在するのかしらね?」

「……。シィーさん、それはないって。俺でも、直感でわかります。」


 あっ、フィーさんが何か言いたそうです。


「『マイナス』の『マイナス』は、『マイナス』なのです。」

「だよな。うん! フィーさんの話で、初めて理解できた、気がします!」

「えっ? ディグさん……。それは、どのようなニュアンスの冗談、なのでしょうか?」

「えっと、別に冗談では……。」

「フィー? 私も、初めてかな。理解できたの。」

「あ、姉様……。」


 さりげなくシィーさん……、でした。


「でもね、ちょっといい、フィー?」

「はい、なのです。」

「売りって、その行為ゆえに嫌われがちなの。だから私は、あの神々や魔の者などからみたら目の上のたんこぶで、腫れ物扱いされているのは確実ね。もちろん、割り切っているので、まったく気にしてないわよ。そしてなぜ、腫れ物なのか。それはね、売りが、そんな状況をみたら、何の迷いもなく、相手がぶっ倒れるまで売ってくるからなのよ。そこに慈悲なんて、一切ないからね。そういうもんなのよ。そして、ボロボロになって、なにもかもが終わるのよ。それで……、もしそれが通貨なら、制御不能で、どうにもならないわ。」

「はい、なのです。」

「それならば一時的に、売りをすべて排除すればよろしいかと? 一度は誰もが思いつきそうな容易な案があるわ。でもね、それをすると、今度は参加者が急減するのよ。だって、自由に売れないもの、買いたくないでしょ? それでも買われる崇高なお方、相場に一切いないから。これ、簡潔よね。こんなところに、フィーが好む記号を、端から端までまき散らさないでね。『本能』で、わかりますから。」

「姉様……、その論理展開は、ずるいのです。」

「そして……、もしそれが通貨なら、使えなくなって、おしまいね。」


 ……。売れないということは、価値を持たない、か。たしかに、使えないですね。ということは、俺が託された犬って……。価値を持つということは、そういう事なのか!


「シィーさん……。それだと、犬って……?」

「犬? あっ、フィーのお気に入りだったわね、それ。それは……、絶対に売りたくないわ。」

「……。なるほど。」


 犬の価値を再確認しました! 売り専門に「売りたくない」と言わせる力があるんですから。ミィーのあの表情に加え、シィーさんの売り拒否です。これで、本当に安心です。


 ただ……急な長話のおかげで、俺のデザートが……。諦めです。犬の価値を再確認した、大きな代償とみなします。


 ……。ちょっと沈んだ俺の心を見透かしたのでしょうか? いや、違う。フィーさんが急に席から立ち上がり、なぜか、筋肉……の方を向いております。


「筋肉さん、少し、よろしいですか? この方……ディグさんが、わたしの姉様と親しく話を始めてから、なぜか急に、黙り込んでいませんか?」


 ……。急に何が、はじまるのですか……。フィーさん? もしかしたら、やばい展開? 俺……。ちょっと待ってください! たしかに羽目は外しました。でも、成り行きで防ぎようがなく、別に筋肉に、どうのこうのとか、変な悪意とか、ありません!


「だったら、何だよ? そいつが強気で突っ込んできたから、大人の対応をしただけだ。」


 大人の対応? まだ強がっているのかな? そう、のんきに構えていたら……、びっくりする内容が、フィーさんから飛び出ました。


「そうなのですか? では、重要な内容となるので、はっきり伺うのです。筋肉さん、何が目的で、わたしの大切な姉様に近づいたのでしょうか? たしか、魔の者を統率する彼が、ひどい売り浴びせに遭い、どうにもならなくて、あの神々に泣き付いたという噂があるのですが、それなのですか?」

「お、おまえ……。それは、嘘でした、では済まされないぞ?」

「ご安心ください。わたしが本気で話す内容は、常に、しっかり調べ、論理を組み立ててから、なのです。その表情……、何も知らないようですね? この噂自体すら、なのです。」

「黙れ……。」

「いいえ、なのです。結局あなたは、騙されているのです。あのカギ、たしかに古いものですが、あの彼に解かれるほどの弱い強度ではありません。それすらを、あたかも解けるようなふりをして、『信用』に変えようとする欺瞞が、彼のやり口なのです。ところで、あなたは、そこで何と言われていましたか? いつも、もう少しだとか、そのような確信のない言葉を並べられていたはずです。それは、誇り高き魔の者が本来、心底嫌っているはずのフレーズだったと、わたしの記憶にあるのですが……、それは、違うのですか?」

「……。言われてみれば……。俺様が、騙されているだと?」

「はい、なのです。そして実は、わたしも誘われた、なのです。だから、彼のつまらない話に、わたしが時おり出てきているはずです。わたしはそのお誘いについて、話し始めの二分で彼の策略を見抜き、丁寧にお断りしたのです。ただ、これについては、反省、です。」

「たしかに、出てきていたぞ! できれば欲しかったとか、あった! まさか、俺様が……。ただ、そのお断りについては、反省なのか? 断らず、そばにいた方が、情報が得られたとか?」

「……、筋肉さん? それは、違うのです。反省する点は、彼の策略を見抜くのに、二分も要してしまった点、なのです! 情けない気持ちで一杯です。本来、一分以内で見抜かないといけない場面でした。反省、なのです。」

「……。そこが、反省点なの?」

「はい、なのです。」

「……。がははっ! なかなか面白いやつだな、おまえ。」

「面白い、なのですか?」

「一応、断っておくが……、目的があって、シィーさんに近づいたわけではないからな! あの生き生きとしたところが格好良くてさ、それで、仲良くなっただけだぞ? そこは信じてくれ!」

「はい、なのです。そういうことに、しておきましょう。」

「それにしてもよ、その……、売り浴びせの内容が気になるな!」

「それならば、わたしの大切な姉様……、シィーに、伺ってみては、いかがでしょうか?」

「その売り浴びせって……、シィーさんが? よしっ! 聞いてみよう!」


 なんだか嬉しそうに、筋肉がシィーさんに話しかけています。……、これが「本来」です。俺が、シィーさんに突っ込んでは、いけなかったのです。でも、ちょっと意気消沈。


「フィーさん……。なんか、すごい展開だね?」

「そうですか……。たしかに、すごい展開、なのです。ところで、わたしの姉様はいかがでしたか? 嬉しそうで、何より、なのです。」

「あっ……。ああ、はい。」

「……。」


 フィーさんが黙り込んでしまった。まずいです。


「あっ、そうだ! フィーさんも、あの魔の者について、筋肉って呼ぶの?」

「……。はい、です。あの方は『ストロング』というのですが、長いので、筋肉、なのです。」

「……。本人も気にしてはいなかったし、それで良いかな。」

「はい、なのです。」


 字数的には、あまり変わらないのだが……。今日は突っ込めないです!


 さて、あれから筋肉とも打ち解け、丸く収まったのかな。いや……、違った。シェフが、呆然と、じっと天井をみつめていました。……、そうだよな。罠とはいえ、本性むき出しのあの内容。俺がシェフの立場でも、そうなってしまいますよ。いやまて、俺には犬があったな。ミィーと同じように、これで……。


「フィーさん! シェフの様子が……。」

「……。ディグさん、お支払いは、わたしがいたします。」

「お支払い? 違う違う! シェフの様子なんだよ……。」

「それで、何をされるのですか?」

「えっ! いや、何をって……。『犬』でさ……援助というか……。」

「……。それらは、ディグさんに託したので、すべてディグさんのものです。わたしの承認を得る必要は、ないのです。そうですね……、投げるときに、あの掛け声くらいは、してもよいのですが。」

「……。」

「その犬には、限りがあるのです。」

「それ位は、わかっているよ!」

「でも、なのです。犬を投げれば、すべてが解決できるという、誤った解釈をしていませんか?」


 誤った解釈、か。犬を投げ過ぎるのは、逆効果になる場合が、あるのかな……。


 でも俺は、犬を投げることにしました。後悔はしたくない、ですから。


「フィーさん、色々とアドバイス、ありがとう! でも俺は、投げるよ。」

「……。わかりました。」


 それからシェフに、支援という気持ちを込めて、犬を投げました。もちろん、お支払いもしましたよ! うん……、その金額からみて、俺が気軽に来れるようなお店ではなかったです。ちなみに、そのお支払いの手段については、なんと、手をかざすだけでした。なかなか、です。


 ただ、悪い材料も出てしまいました。あの筋肉なのですが、フィーさんのことを……「フィー様」と呼ぶようになってしまいました。そして、魔の者をやめ、こちらに来たいと……。ほんと勘弁なのですが、まあ、悪いやつではないので、受け入れるしかない、か。とほほ。

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