表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

白汀

飛び立ったガザは、デコを沈め深い霧を天空高く突き抜けて行く。


………………


風と風が交差を繰り返し視界が狭まる。


数キロ……いや数十キロか…………


突き抜けたその先、深紅の雲(アト)ひとつない青空が広がる。


ギエエ!ギエエ!ギエエ!


ガザのそのとりつかれたような奇声の意味は、すぐにその姿を軽々(ケイケイ)と天空へとあらわす。


………………


丸みをおびた繭かのような柔らかそうな頭部。ゴツゴツした光沢ある爬虫類のような白い皮膚。押し潰され、追い詰められそうな黄ばみがかった黄色(マナコ)。まさに太古の昔より忘れられた異物(イキモノ)


「おいおい!ここ上空なんメートルだよ!」


ノロりと覗きこむかのように雲の上へ顔を出した白汀。


白汀は、ゆっくりとその恐ろしく割れた大きな口を分け隔てなく平等に大きく見開く。


ギエエ!ギエエ!ギエエ!


「ま…………もちろんそうなるわな…………」


強者に補食されるそれは、どこか壁を突き抜けるような、そして黒くどこまでも黒く………………


ギエエエエエエ!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ