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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
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第72話~魔の山~

「閑古鳥が鳴いているね。」

「意味が分からないが、人がいないという意味なら

 あなたが捕らえた光魔道士を見に行ったから

 と答えておくよ。」

「みんな恨みがあったんだね。」

「まあね。

 しかし大魔道士だったとはね。」

「聞かれなかったからね。」

「大魔道士の条件はやっぱり光魔道士と

 闇魔道士の両方だったんだね。」

「知っていたんですか?」

「あぁ。

 最もここじゃあ信じられていないし、

 言う奴は白い目で見られるのが落ちだな。」


光魔道士と闇魔道士が争っているんじゃ

しょうがないか。


「あなたのお陰でこれからは両方目指す冒険者が

 増えそうだ。」

「道は険しいだろうけど。」

「そうだな。

 さて、確か極職の話だったな。」

「情報はあるのかい?」

「噂程度だけどな。

 何せ成れた冒険者を見た事もないし。」

「噂程度で良いですよ。」

「この町を北に進むと山があってね。

 その山は特殊で、魔法で頂上を制覇しなければ

 いけないらしい。」


魔法で・・・何か仕掛けでもがあるのかな?


「この町にも挑戦した者が何人もいるが・・・。」

「まさか、生きて帰った者はいないとか?」

「いや、生きて帰っては来れるけど、

 頂上に辿り着いた者はいないんだ。」

「属性が片寄っていれば、

 何処かで限界が来るだろうからね。」

「そうですね。

 大魔道士の貴方ならもしかすると・・・。」

「頂上に上れたけど、何もないと。」

「そんな落ちかも知れんがね。」

「まあ、でも他に情報もないし、

 上ってみるとするか。」

「もう行くのかい?」

「行くよ。

 その前にお勘定だね。」

「光と闇を1つにしてくれた礼だ。

 お代は結構だよ。」

「遠慮なく受ける事にするよ。」

「では、ご武運を。」


さて、北の山に・・・何事もなく到着と。

見た目はただの山にしか見えないけど、

魔物はそれなりにいる様だね。

頂上は結構高く見える。

どの位あるか分かる様な能力はないけど、

きっと富士山程では無いだろう。

・・・多分。

まあ、悩んでも仕方がない。

まずは1歩進んでみるとしよう。

特段変わった様子はないけど、

木のモンスターがいるぞ。

MPは温存しておきたいから

まずは剣で食らえ!


ガキン!!


・・・ガキン?

うそ、剣が折れたぞ!?

いきなりそんなに固い魔物って、この先大丈夫か!?

いや、幸いまだ剣はもう1本ある。

今度は軽く・・・なんかバリアみたいのが

魔物の回りにあるんだけど。

軽く振ったお陰で今回は折れなかったけど、

何で折れたかは分かったね。

仕方がない、ここは火の魔法で・・・って、

木の魔物なのに火を吹いたぞ!?

なんで燃えないんだろう?

そういえば昔どっかで木の魔物なのに

火で強くなるのがいたな。

ならば火には水でしょう!


「ログランボール!!」


・・なんか大きくなったな。

水を与えたから成長したのかな?

じゃあ今度は


「フードル!!」


落雷だ。

見事真っ二つになったぞ。

あっ、体が燃えた。

という事は火を吐くけど、

弱点は火だったという事か。

随分と嫌らしい魔物だったね。

おまけにバリア・・・いや、もしかして

物理攻撃が封じられているのかも?

試しに石を拾って・・・魔物に投げる!!

・・・石が粉々になったね。

水がゴーストの形をしたみたいな魔物なんだから

石をぶつけても大丈夫そうなのにね。

でもこれで物理攻撃が出来ない事は分かったぞ。

魔法のみで進む・・・という事は

魔の極職があるかも?

少し現実味が出てきたぞ。

取り敢えず水の魔物だから木でって

さっきの事があるから氷で攻めてみるか。


「コンジェラシオン!!」


氷魔法Ⅴの凍結だ。

見事に凍ったぞ。


「ヴァンラム!!」


風の刃で真っ二つだ。

あっ、中に炎あったぞ。

なるほど。

木で攻撃したら水は吸収出来ても、

中の炎は活性化するって訳ね。

面倒そうな敵が多そうでMPが余計に

消耗しそうだよ。

魔装術ならどうだろう?

いや、弱点属性を毎回付与してたら

結局MPを消費するだけか。

どうすれば良いかな・・・って何も

弱点属性に拘る必要もないね。

光と闇の属性を使えば基本的に倒せるだろうし。

となるとここは毎度お馴染み

闇の剣・魔王剣と光の剣・勇者の剣だね。

さて、行くか!!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


やっと頂上が見えてきたぞ。

極職を得られる可能性があるなら

ここにいる何かを倒すとかすれば得られるかな?

何もないなんて落ちは無いと良いけど・・・。

そんな心配もなく、なんかいたぞ。

馬・・・いや、ユニコーンか?

バイコーンもいるぞ。

確かユニコーンが純潔乙女に心を許し、

バイコーンがその逆で不純だったっけ。

となると俺は純潔には程遠いから

ユニコーンには嫌われていそうだね。

こっち見て威嚇してるし。

逆に言えばバイコーンには好かれて・・・

いないな。

こっちも思いっきり威嚇してるし。

自分で思っている程、不純ではないのかな?

いや、単に男は駄目なだけか。

魔物だから関係ないとも言えるけど。

って、うわっ!?

危ない、危ない。

角から光と闇のレーザー見たいのが飛んできたぞ。

ここまで来るのに見た元素は

四大元素と四超元素だったから

これで全ての元素が揃った訳だ。

という事はますます極職に近付いている気が

するね。

となると最後の敵のユニコーンとバイコーンは

手強そう・・・と思ったんだけど、

あっさり終わってしまったな。

極職は勿論覚えなかったし。

結局魔法しか使えない山ってだけで、

極職には関係がなかったのね。

残念。

また情報探しから・・・ん?

何か空気が変わってきたぞ。

・・・なるほど。

本番はここからって訳か。

今度こそ極職を覚えさせてくれよ!!

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