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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
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第7話~エールライオン~

最初の森に戻って来たぞ。

この広い森の中から素材を探すのは

素人の俺ではかなり大変だ。

でも俺には孔雀眼(マラカイト・アイ)があるからね。

孔雀眼で見れば・・・素材の名前が

そこらじゅうに表示されたぞ。

これは『イエローエルブ』ね。

HPリキッドを作るための素材だ。

こっちには『ブルーエルブ』があるぞ。

こちらはMPリキッドを作るための素材だ。

早速採取しよう。


≪職業:採取人に転職出来る様になりました≫


そういえば行動によって転職出来る職業が

増えるって書いてあったな。

他にも職業レベルやスキルレベルを上げる事で

色々転職可能になる。

採取人は戦闘職にも繋がるから

転職した方が良いかな。

外すなら商人か・・・おっ、ジェリー発見!


「スラッシュ!!」


≪剣士がLv3になりました

 商人がLv3になりました

 道具職人がLv3になりました

 拳闘士がLv3になりました

 火魔道士がLv3になりました

 治癒魔道士がLv3になりました

 スキル・金庫Ⅰを覚えました

 魔法・火魔法Ⅱ:フレイムアローを覚えました

 魔法・治療Ⅰ:キズンを覚えました≫


よし、レベルが上がったぞ。

スキルも覚えたね。

『金庫Ⅰ』・・・所持金を入れられる箱ね。

Lv1は10万ユランまでか。

1000ユランしか持っていない俺には

十分過ぎるね。

フレイムアローは何となく分かるけど、

キズンって何だろう?

孔雀眼で見て・・・『傷を治す魔法』ね。

タインだとHPしか回復しないのか。

怪我をしたらキズンで傷を治した後に、

タインでHPを回復か・・・。

MP消費に注意しないとな。

ちなみに魔法系や戦闘系スキル等は

職業レベルを上げる事で覚えていき、

商人系スキルや職人系スキルは

スキルを使う事でLvが上がっていく。

微妙に違うから注意しないとね。


さて、Lvも上がってスキルも覚えたから

一旦商人から採取人に変更して・・・これでよし。

Lv3になったら次の段階に進むと良いって

言ってたから、この辺りの素材を取り尽くしたら

先に進もうかな。

いや、そんなに持てないか・・・。

無限に入る袋みたいのがこの世界にはあるけど、

高くて買えないしね。

ある程度採取したら、一旦町に戻るしかないね。


しかし特に何もなく、

穏やかな日常が流れるというのは良いものだよ。

つまらないと思う人も多いとは思うけど、

普通に憧れる俺にはこれが一番だね。

もっとも転生している時点で

普通とは程遠い気もするが・・・。

取り敢えず地道に素材を集めて・・・?

何かライオン見たいのがいるぞ。

どう見ても初心者用の森にいる敵ではないよな。

でも幸い寝ているからさっさと逃げる事にしよう。

・・・枝とか踏んで音が鳴ってギャーってのが

良くあるパターンだから地面や回りを良く見て

細心の注意を払って進まないとね。


「グルルルルル・・・」


えっ、まさか・・・起きた!?

漫画とかなら音が鳴ったら起きるのに。

現実は音が鳴ろうが鳴るまいが起きるって事ね。

野生に生きている動物だって

気配で気付くに決まっているのに

魔物が気付かない訳ないよな。

納得、納得。

何て考えている場合じゃない!!

落ち着け。

まずは剣を構えつつ、魔物のステータス確認だ。

もしかしたら弱いなんて事も・・・


名前:翼を持つライオン(エールライオン)

種族:魔物Lv20

HP:377/377

MP:317/317

EP:443/443

物攻:317/317

物防:326/326

魔攻:271/271

魔防:302/302

体力:135(135)

精神:105(105)

筋力:137(137)

魔力:118(118)

速度: 76( 76)

知力: 73( 73)

幸運:103(103)

経験値:153

持ち物:エールライオンの牙、エールライオンの爪


【魔法】

 攻撃:フレイムブレス


【素質値】

 体力: 52( 52)

 精神: 46( 46)

 筋力: 53( 53)

 魔力: 48( 48)

 速度: 51( 51)

 知力: 32( 32)

 幸運: 33( 33)


ないですね。

なるほど。

単純に計算しても倍以上強い感じだな。

これは絶対に勝てないね。

逃げるしかなさそうだ。

でも逃がして貰えるかな?


「グガァーーー!!!」


でかいのに素早い動きからの爪攻撃を喰らって

吹き飛ばされたぞ。

偶然剣が爪に当たったから即死は免れたけど、

次喰らったら不味そうだ。

取り敢えず、


「キズン」


続いて


「タイン」


これで走れるな。


時間稼ぎに


「フレイムアロー!!」


よし!一旦逃げって、フレイムブレスで

フレイムアローを吹き飛ばして!?

不味い、避け・・・

・・・

・・・・・・良かった。

まだ生きてる。

しかし参ったね。

これは逃げるのも無理そうだ。

都合良く勇者的な感じの人も現れそうにないし。

前回のルーミーさんみたいに、

この付近を見回っている人もいない。

今度こそ本当に死ぬのか?

転生して直ぐに?

・・・どうせ一回死んだ身だ。

死ぬのは構わん・・・だけど、

黙って死ぬのは御免だ。

一撃だけでも当ててから・・・あれ?

そういえば攻撃が止んでるぞ?


「タイン」


エールライオンは・・・いた。

どうやら俺がフレイムブレスで吹き飛んだせいで

見失ったみたいだ。

一体何メートル吹き飛ばされたんだろう・・・。

でも不幸中の幸いだね。

体は・・・火傷だらけだけど

今の内に逃げるとしよう。

しかし穏やかな日常何てものは

一瞬にして崩れ去るものだね。

幸先不安になってきたよ。

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