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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
67/74

第67話~魔王三連鬼~

≪錬成武装士がLv23になりました

 天馬騎士がLv24になりました

 剣聖がLv23になりました≫


おっ、レベルが上がったな。

戦闘領域から外れたんだね。

すぐに戦闘領域に戻るけど。

町の南東。

何もなければ今いる天馬騎士達が

魔物を片付け・・・終わったね。

手薄だから片付けるのも速い。

天馬騎士達が森に向かって飛んで行くぞ。

北側と違って森がある分、視界が悪いからね。

上空から確かめるつもりなんだろう。

俺も近づいて・・・天馬騎士達が慌て始めたぞ。

どうやら予想は当たった様だね。

天馬騎士の1人が町に向かっている所をみると、

かなりの数の魔物がいるみたいだ。

まだ気配探知が出来る距離まで到達してないから

何体いるか分からないけど。

残った天馬騎士が森の手前で迎撃体制をとったぞ。

魔物が森から出て来たぞ。

100・・・200・・・500・・・

まだまだいるぞ!?

これだけの魔物の数といい、

四方八方からの攻撃といい、

この統率のとれた動きは

ボスがいそうなもんだけど、

それっぽいのはいないね。

取り敢えず、どんどん倒していくか!!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


魔物の強さは六魔将が連れていたのと

同じくらいだね。

これなら余裕で倒せる。

・・・六魔将?

そういえばシャトーだけは倒す前に

魔王四方陣のカルヴァが来たっけ。

まさかとは思うけど、この魔物を率いているのが

シャトーだったりして・・・。


「孔雀眼」


対象を魔族で鑑定すれば・・・いた。

森の奥にいるな。

遠いと鑑定結果までは見えないのは、

初めて知ったよ。

すぐに確認しに行きたい所だけど、

俺が移動したら、ここにいる天馬騎士だけだと

すぐに倒されてしまうだろうし。

困った・・・あっ、都合の良い事に、

天馬部隊の援軍が来たぞ。

龍騎士までいるから何とかなりそうだ。

しかし龍騎士は1人だけじゃなかったんだね。

部隊が1000人だけって事はないだろうから

何人かいても可笑しくないか。

それよりも俺は奥に行って・・・やっぱり。


「シャトー・・・生きていたのか。」

「き・貴様は!?」

「魔王六魔将もこれで終わりだね。」

「六魔将?

 クックックックッ・・・。」

「気でも触れたのかい?」

「今の私は六魔将ではない。」

「首になったのか。

 いや、1人しかいないんだから、

 解散しただけか。」

「仕える先を変えたのさ。」

「変えた?」

「貴様程度では想像もつかない話だ。」

「もう1人の魔王に仕えたとか?」

「な・何故それを!?」

「答える義理は無いが、お前には知っている事を

 洗いざらい吐いて貰おうかね。」

「簡単に口を割る訳が・・・。」

「簡単なんて思ってないよ。

 勝手に話したくなる様にするだけさ。」

「近寄りさせるな!」


魔物が一斉に俺に向かって来たぞ。

折角の手掛かり逃してたまるか!!


「妄想世界・分身の術!!」


魔物の気を逸らしているうちに


「オールサウザンドソード!!」


これで襲って来た魔物は片付けたぞ。

シャトーは・・・上か!!


「絶対に逃がさんぞ!!」

「ま・待て!

 町の方を見ろ!!」


町?

・・・あれは、飛竜か?

何100匹もいる様に見えるぞ。


「あの飛竜軍団が町を襲えば壊滅するぞ!!

 止めなくて良いのか?」

「俺が?何故?」

「人間供が沢山死ぬ事になるんだぞ!?」

「それで?」

「それでって・・・。」

「そんな事よりも新しい魔王・はるかの事を

 聞く方が重要だ。」

「名前まで知っている!?」

「魔王は何処にいる?」

「町を見捨てるなんて、お前それでも人間か!?」

「答える気がないなら・・・蔓縛り!!」

「しまっ!?」

「まずは雷だな。

 フードル!!」

「グギャーーー!!!」

「タイン」

「えっ?回復した!?」

「俺のMPが切れるまで苦しむといい。」

「この程度で私が吐くとでも・・・。」

「MPリキッドも沢山持ってるから安心してくれ。

 ほら。」

「なっ!?」

「今ので火傷を負ったみたいだな。

 水を掛けてやろう。

 ロボール!!」


さて、いつまで持つかな?

ん?

空の上の方に何かいるな。

さっきの鑑定が生きているから、

魔族が他にもいたのか。

・・・まさか、はるかか!?


「ササニシキ、上空へ行ってくれ!!」


はるか・・・ではないか。

でもこんな所にいるんだから

はるかの下僕なんだろう。

こいつも捕まえておくか。


「蔓縛り!!」

捕らえ・・てないか。

どうやらシャトーよりは出来るらしい。


「シャトーを捕まえるとは、

 この町にそんな手練れがいるとはね。」

「その言い方からすると、

 貴様が町を襲わせた首謀者だな。」

「魔王三連鬼の1人・トウガだ。」

「はるかの下僕が後2人いる訳か。」

「・・・喋ったのか、シャトー?」

「違います!

 何故か元から知っていたのです!」


トウガ。

こめかみ辺りから2本の角が映えていて、

肌が赤い所をみると、赤鬼って感じだね。

シャトーよりは強いといっても、

俺の敵ではないな。

最も人間と同じ様な体格を考慮すると、

体が大きくなって強くなりそうだけど、

飛竜に乗っているからこの場で変化する事は

なさそうだね。

変化したら重すぎて落下しそうだしね。


「まあ、良い。

 お前だけに構っている暇は無いからな。

 死んでもらおう。」


その点、俺は空を飛べるから


「食らえ!!」

「馬鹿か?空中だから隙だらけだぞ!!」


トウガの持っている斧が俺を目掛けて

振り下ろされた。


「ロケットブースター!!」

「なに!?」


ロケットブースターで加速して後ろに回り、

トウガを飛竜から蹴り落としたぞ。

ついでに


「操作Ⅳ・猛獣壊抱!!」


これでこの飛竜は俺の・・・あれ?

失敗した?

そういえば飛竜を倒す位って言ってたっけ。

となるとゲームで良くあるHPを減らしてって

奴だね。

死なない程度に攻撃して・・・良し。


「操作Ⅳ・猛獣壊抱!!」


今度はOKだね。

でも天馬騎士のレベルが足りないから

龍騎士の職業は覚えれないか。

残念。

ん?


「うわっ!?」

「オ・・ウ・・ア・・様・・・。」


トウガが巨大化してジャンプで斧を

振り下ろしてきたぞ。

咄嗟にシャトーを盾にしてしまったから

縦に真っ二つになってしまったよ。

大事な情報源がなくなってしまったじゃないか。

おまけに飛竜も倒されてるし。

仕方がない。

死なない程度に痛めつけて

はるかの事を吐いて貰うとするか。

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