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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
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第44話~四大・四超・始終元素~

「1人でDランクとはね。」

「コウちゃん凄いね!」

「なんかのインチキじゃないのか?」


ある意味転生者はインチキみたいな物だけど。


「サクラさん達こそ凄いよね。

 普通は魔宮の主を倒すのに

 複数のパーティーで挑むって聞いたのに、

 たった3人で倒すんだからね。」

「俺達の実力なら当然さ。」

「サクラがいるからだけどな。」

「女神の杖のお陰だよ!」

「コウイチこそ、この部屋に来たという事は、

 1人で中級魔宮に行く気なんだろう?

 そっちの方がよっぽど凄いよ。」

「サポート専門で行く場所じゃないぜ?

 中級魔宮は。」

「戦闘職にも付いてるから大丈夫です。」

「でもこの辺りの中級魔宮は魔法系が多いよ?」

「魔法職にも付いているから大丈夫です。

 って、今朝の中級魔宮は

 魔法系じゃなかった様な?」

「魔法系が多いけど、

 たまに戦闘系も出来るんだ。」

「ここじゃあ皆避けたがるから

 俺達が倒しに行ったって事だ。」


なるほど。

あの実力なら中級魔宮程度は

どれでも余裕だろうしね。


「そう言えばサクラさん達は

 Bランク冒険者だったんだ。」

「今なったばかりだよ。」

「今朝コウイチと行った中級魔宮を

 クリアーしたからな。」

「Bランクになると何か変わるのかな?」

「上級魔宮に行ける様になる。

 Dランクのお前にはまだ早いけどな。」

「コウちゃんも行く?」

「今度はコウイチの実力も見てみたいしな。」

「いや、遠慮しておきます。

 もう少し中級魔宮で頑張りますよ。」

「それが良いな。

 足手纏いになられても困るからな。」

「じゃあ、そろそろ中級魔宮の依頼を

 見てきますね。」

「うん、またね、コウちゃん!」


ようやく静かになった。

さて、中級魔宮は・・・結構あるね。

なるべく報酬の高いヤツが良いんだけど。

そういえば次のCランクになるには

何個くらい中級魔宮を制覇すれば良いんだろう?

そこの受付で聞いてみるか。


「すいません、ちょっと聞いても良いですか?」

「はい、何でもお聞き下さい。」

「DランクからCランクに上がるには

 中級魔宮を何個くらいクリアすれば

 良いですか?」

「中級魔宮でしたら4人パーティーで

 40個~50個という所です。」

「1人なら?」

「10個前後ですが、1人では厳しいですよ?」

「心配ありがとう。でも大丈夫です。」


10個前後ね。

なるべく開拓されていない所の方が

報酬が高いから・・・これだね。

発見したての魔宮。

ちょっと遠いけど行くとするか。

ワープ装置もないみたいだしね。


「この中級魔宮依頼を受けます。」

「ありがとうございます。

 この魔宮は未開拓なので、気を付けて下さい。」

「分かりました。」

「何型の魔宮かも分かりませんが、

 最初のフロアにはハーピーがいるとの

 報告がありました。

 ハーピーは風魔法を使ってきますので、

 水魔法や氷魔法を使うと効果的です。」

「なるほど。」


そういえばこの世界にも

五元素みたいのがあるのかな?

聞いてみるか。


「魔法の関係性を教えて貰えますか?」

「はい。

 そちらのテーブルで少々お待ち下さい。」


受付で長居するのも問題があるしね。


「お待たせしました。」

「お願いします。」

「まずは基本の四大元素ですが、

 『火・風・水・木』となります。

 火が燃え盛ると風が生まれ、

 風で大気が冷やされて水が生まれる。

 水は木を育み、

 木は自らを燃やし火を作る。

 この流れに沿って強弱が決まります。

 また、対角線上の属性は

 互いを打ち消す力があります。」

「なるほど。

 でも魔法には土や雷もあるよね?」

「はい。

 『氷・雷・土・金』は四超元素と言い、

 四大元素からは外れ、

 水を更に冷やすと氷となり、

 氷と氷の摩擦で雷が生まれます。

 木が腐敗する事で土ができ、

 土の中には金が作られます。

 そして四超元素は四大元素を越える存在で、

 水は凍らされて氷となり、

 木は雷で燃やされてしまい、

 土は火を消し、金は風を防いでしまいます。」

「光と闇は?」

「『光・闇』は始終元素と呼ばれていますが

 どちらが始まりでどちらが終わりなのかは

 解明されていません。

 光が先の方が希望があると言うことで、

 光が始めと言う人が多い様です。」


個人的には闇の気もするけど、

希望という意味では光が先の方が良いと言うのも

分かる気がするね。


「また、四大元素と四超元素は

 光と闇のどちらかに所属しており

 火・木・雷・土は光、

 風・水・氷・金は闇となります。」

「と言う事は光魔道士や闇魔道士になるのに、

 それぞれの属性の魔道士を最低でも

 Lv30まで上げる必要があるのは・・・」

「所属する属性の関係ですね。」


なるほどね。

中級魔法職の道は中々険しそうだ。


「ちなみに『無』と言う属性は無いんですか?」

「『無』?

 その様な属性は聞いた事がありません。

 魔法職を極めた方なら

 分かるかも知れませんが・・・。」

「そうですか。

 剣等の武器は何属性になるんでしょう?」

「武器は金属性ですね。」

「なるほど。」


鉱物から作られているしね。


「他に質問はありますか?」

「大丈夫です。

 ありがとうございました。」


ニコっと笑い戻って行った。

色々な事が知れて良かったよ。

しかし、世界によって微妙に違うんだね。

地球上でも四元素や五行思想と

統一されていないのだから仕方がないのかな?

・・・覚えるのが大変だよ。

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