第37話~空中戦~
さて、お次は2回戦だ。
まずは槍聖vs死霊魔道士だね。
順当に行けば上級職の槍聖だけど、
骸骨戦士達を複数操れる死霊魔道士も
戦い方によっては勝ち目がありそうだ。
それに奥の手も残しているみたいだし。
ちょっと楽しみな戦いだね。
開始と同時に死霊魔道士が骸骨戦士を召喚したぞ。
更に巨大骸骨まで召喚して、
一斉に襲い掛かった。
でもあの程度じゃ槍聖には・・・反撃しない?
良く見たら死霊まで召喚していたみたいだ。
物理攻撃が効かないから、
攻めあぐねている様だね。
更に死霊魔道士が魔法で攻撃し始めたぞ。
四方八方からの攻撃に、反撃する隙すら与えて
貰えない様だ。
あっ!槍聖の体勢が崩れたぞ。
死霊魔道士が止めとばかりに魔剣を召喚して、
槍聖の背後から攻撃した!!
これは決まったか!?
ギリギリジャンプして交わしたぞ。
そしてそのまま五月雨突きだ。
魔剣、骸骨戦士、巨大骸骨が粉々になったぞ。
なるほど。
死霊魔道士の奥の手を読んで、
魔剣召喚を待っていたのか。
死霊魔道士のMPが大分減っている。
もう魔剣召喚は無理な様だ。
顔に焦りが帯びてきたしね。
あっ、でも更に死霊を召喚したぞ。
確かに先程の攻撃だと死霊だけは倒せなかったから
物理攻撃が効かないって事だね。
槍聖には有効かも・・・えっ!?
槍先が光ったと思ったら死霊が消滅したぞ。
一体何を・・・これか。
【オーラフラッシュ】
HPとEPを闘気に変えて放つ攻撃
物理攻撃が効かない敵にも有効
なるほど。
これは便利だね。
そしてそのまま死霊魔道士に槍を突き刺して・・・
いや、首に刺さる前に止めてるね。
死霊魔道士が参ったと宣言したぞ。
終わってみれば槍聖の余裕の勝利だね。
これはスルマとの戦いが楽しみだ。
でも魔法弓士に勝てるか?
空中にいられたら攻撃しようが無い気もするけど。
「さて、ワシの番だな。」
「空中に上がる前に仕留めるのかい?」
「それだとつまらんからな。
まあ、見ててくれ。」
空中でも戦える何かがあるのか。
それともまた訳のわからない魔法でも
放つつもりなのかな?
取り敢えず期待して見るとするか。
「魔法翼!!」
早速魔法弓士が翼を展開して空中へと
舞い上がったぞ。
最初の試合でスルマが放った竜巻を
警戒しているのか、場外の上空に止まったぞ。
そして炎を纏った矢を放った!!
「フン!!」
スルマは拳で打ち落とすと。
「螺旋弾!!」
炎を纏った矢が回転しながら
スルマに飛んできたぞ。
威力は先程の攻撃よりはるかに高いのが
見て分かる。
これならスルマも
「うぉりゃーー!!」
叩き落とすと。
「三連弾!!」
1本では折れるが、3本なら強靭になるのが
昔の人の教えだ。
これなら
「フン!とぉ!おりゃあ!!」
3本とも打ち落とすと。
「四方交差!!」
前後左右からの攻撃だ。
交わすには上に飛ぶしかないけど
そこを狙い打とうと待っているからね。
「甘いわ!!」
回転ラリアットで全て弾くと。
こんなの一体どう倒すんだ?
おっ、魔法弓士が弓を上に向けて
力を込めているぞ。
これは大技の感じだね。
「流星弾!!」
矢を上に放ったぞ。
上空で光って無数の矢が落ちてきた。
舞台全てに隙間なく落ちて来ているから、
避けるのは不可能だ。
今までの様に全て打ち落とすのも厳しそうだぞ。
さあ、どうする!?
「キ・ン・ニ・ク!!」
矢がスルマに降り注いだぞ。
流石に避けることも打ち落とすことも
無理だったみたいだ。
舞台は土煙に覆われていて、
スルマがどうなっているのか全く見えない。
とは言え、このくらいで倒されるスルマでは
ないはず。
「中々やるではないか!!
かなり痛かったぞ!!」
無傷ですか。
舞台は粉々になっているんですけどね。
もう勝ち目はなさそうだけど・・・ん?
「うおっと!?」
土煙の中から螺旋弾が複数飛んできたぞ。
魔法弓士も仕留められないのは想定済みで、
次の矢を放っていた様だ。
気付くのが遅れたせいで、
1つだけ避けきれずにかすったみたいだ。
かすった所から血が出ている。
なるほど。
筋肉達磨も完全無敵ではないんだな。
虚を付けば倒せるかも知れない。
次はどう出るか・・・魔法弓士がスルマを中心に
周回し始めたぞ。
どんどん高速になって行く。
「強弾!強弾!強弾!!」
次々と矢を放つが全て打ち落とされていく。
矢が見えている状態だと当たる事はなさそうだね。
でも打ち落とされた矢が地面に刺さっているぞ。
常に上を向いているスルマは気付いていないね。
となるとその内引っ掛かって
「うわっ!?」
隙が出来ると。
何発かスルマにさっきより深く当たったぞ。
直撃させなかったのは流石だけど、
このまま反撃出来なきゃスルマには厳しいか?
「貴様の実力は分かった!
そろそろ反撃させて貰うぞ!!」
ようやく反撃か。
スルマの待っているスキルで使えそうなのは、
拳圧くらいしかなさそうだけど、
高速で飛び回る相手に当てるのは大変そうだ。
「行くぞ!!」
まさかのジャンプですか。
簡単に移動されて・・・ほら、横に移動されたぞ。
空中じゃあ、もう避け様がないから
狙い打ちにって、横に追い掛けた!?
今度は魔法弓士が上に避けたけど、
スルマも追って更に上へ!?
魔法弓士もかなり驚いているけど、
スルマに向かって矢を放ったぞ。
スルマはそれを叩き落としてそのまま腹を殴り
前屈みになったところで後ろに回り、
魔法弓士の首に延髄蹴りを放った!!
そして魔法弓士は場外に落下。
スルマの勝利だ。
「お疲れさん、傷を治そうか?」
「大丈夫だ。
フン!ほら、止まっただろう?」
そうだと思いましたよ。
だけど血は止まったけど傷は治る訳では
無いみたいだね。
これで回復機能まで付いてたら万能過ぎだしね。
「ところでどうやって空中を移動したんだい?」
「空気を踏んで移動するだけだ。
簡単だろう?」
うん、普通は無理だな。
「コウイチ、俺が強いのは分かっただろう?
俺と戦って見たくなったか?」
「遠慮しておきます。」
「残念だ。」
いい加減諦めてくれ。




