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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
35/74

第35話~予選~

「排泄消去」


俺は今過去最高のピンチを強いられている。

事の発端は昨日に遡る。


「この熊鍋、本当に美味しいね。

 野菜も美味しいし。」

「新鮮だからな。

 野菜もさっき抜いたばかりだからな。」

「抜いた?」

「その辺に色々生えてるからな。」

「この茸も?」

「そうだ。」

「ちなみに茸の知識は?」

「知識が必要なのか?」

「この茸の元の色はどんなんだった?」

「真っ赤で鮮やかな感じだったぞ。」


どう考えても毒茸です。

と言う訳でグッ・・・


「排泄消去」


昨日の夜から腹痛が止まらない訳です。

排泄消去があるのは不幸中の幸いかな・・・?


「排泄消去」


ちなみにスルマは全く平気な様で、


「筋肉を鍛えないから茸くらいで

 お腹を壊すんだぞ。」


胃の筋肉なんて鍛えられる訳・・・


「排泄消去」


腹痛に効く薬ないかな・・・。


≪排泄消去がLv4になりました≫


Lvが上がったぞ。

小・大・屁以外に消去出来るものなんてあるっけ?

Lv4は『排泄の元を消去出来る様になる』か。

排泄の元?

何だか分からないな。

とりあえず


「排泄消去」


考える余裕もないよ・・・あれ?

腹痛が消えたぞ。

排泄の元って、排泄させようとする何かを

消してくれると言うことなのか!!

何はともあれ助かったよ・・・。


「おっ、見えてきたぞ。

 トコンだ!」


もうスルマの料理は食べない様にしよう。


「わしは武闘会の登録をしてくる。

 コウイチは本当に出ないのか?」

「出ないよ。

 大人しく見学してるさ。」

「そうか。

 そうだ!ワシのサポートとして来ないか?

 武闘会の真横の特等席で見学出来るから

 良いんじゃないか?」

「それは良いかもね。」

「じゃあ決まりだな。」


このトコンの町は武闘会が開かれるだけあって

強そうな人が多い様だ。

ステータスを確認すると殆どの人が中級職に

就いている。

中には上級職なんて人もいるから

武闘会が楽しみだね。


「コウイチ、着いたぞ。

 武闘会場だ。」


何かの建物の裏手かな?

大きい壁しかないぞ。

壁際には沢山人が集まっているけど。

あっ、壁際に受付みたいのが何個かあるな。

その横に扉も何個かある。


「わしは受付に行ってくるから、

 ちょっと待っててくれ。」

「結構並びそうだね。

 小腹が空いたから何か食べてくるよ。」

「そうか。

 表に出れば出店があるから

 そこで何か食べててくれ。」

「分かった、食べたらこの辺りに戻って来るよ。」


さて、出店は・・・いっぱいあるな。

焼そば、焼き鳥、お好み焼きと似た様なものが

沢山あるぞ。


「これを1つおくれ。」

「あいよ。20ユランだ。」


この焼そば擬きは・・・中々美味しいね。

後は焼き鳥とたこ焼きも食べようかな。


「泥棒!!」


どの世界でも賑やかな所には泥棒ありか。

どれどれ、盗賊なのね。

盗みを働いたら盗賊になるのかな?

こっちに来るし捕まえておくか。


「蔓縛り!!」

「デェロ!!」


誰かが同時に魔法を放ったぞ。

俺の放った木魔法Ⅰの蔓が盗賊を捕らえているが、

その回りを水が球状となって盗賊を捕らえている。

と言うか溺れている?

まるで水の牢屋だね。

で、その回りには斧を降り下ろす途中の人、

剣で斬ろうとしている人、

槍で突こうとしている人、

盗賊は色んな人に止められていた様だ。

良く見たら足元には矢まで刺さってるね。

俺が魔法を放つ必要はなかったかも。

やっぱりみんな武闘会の出場者なのかな?

後は彼らに任せて、俺は退散するかね。


焼き鳥にたこ焼き、お好み焼きと色々食べたし、

そろそろスルマの所に戻るとするか。

何処にいるかな・・・いた。


「スルマ。」

「コウイチ、食べて来たのか?」

「あぁ。これはお土産だよ。」

「プークルか。美味そうだな。」


見た目も味もたこ焼だけどね。


「この後はどうするんだい?」

「予選会場に入って戦うだけだ。

 あそこに扉が8つあるだろう?」

「あるね。」

「俺は左から7番目の扉から入って、

 全員倒せば本会場に進める訳だ。」

「そうなんだ。

 じゃあ本会場は8人のトーナメントなのかい?」

「そうだ。」

「ちなみに予選会場で俺は何処で待っていれば

 良いんだい?」

「適当に待っていれば良いぞ。」

「しかし結構な出場者がいそうだけど、

 予選は結構時間が掛かりそうだね。」

「予選はトーナメントではなく、

 最後に立っていた者が勝ちだからな。

 そこまで時間は掛からんよ。」


なるほどね。

それを間近で見学するのも勉強になりそうだね。


「そろそろ時間だから会場に入るぞ。」


会場に入ると思った通りかなりの人数が

集まっていた。

100人以上いそうだね。

会場は体育館みたいな感じだ。

しかし戦う舞台みたいのが無い様に見えるけど、

何処で見学していれば良いんだろう?


「時間になりました。

 それでは始めて下さい。」


予選会場内にアナウンスがされたぞ。

何の説明も無いんだが、どういう事だろう?


「じゃあコウイチ。

 自分の身は自分で守ってくれ。」


そう言うとスルマは突撃して行った。

自分の身は自分で守れ?

どういう事だ・・・ってうわぁ!?

俺に攻撃してきたぞ。

選手とサポートを間違えないで欲しいよね。

・・・あれ?

選手とサポートの違いって

どうやって判断するんだ?

ゼッケンを付けている訳でもなく、

腕章がある訳でもない。

と言うか、どう見ても見学者はいないし。

おっと!!

なるほど。

選手・サポート関係なしに

この場にいる人間を倒すって事ね。

だから自分の身は自分で守れって事か。

納得、納得。

・・・あの野郎、分かってて黙っていたな。

全く、面倒な事に巻き込みやがって。

真剣持っているのもいるし、

魔法を使っている奴もいるし、

下手に攻撃すると殺しかねないから

全員纏めて倒してしまうか。

まずは


「蔓縛り!!」


天井に伸びた蔓を登って、


「グロスヴァーグ!!」


この体育館内で使えばあっという間に水没だ。

全員水の中にいる内に、


「トネールトゥルビヨン!!」


雷で気絶させて、最後は扉に向かって


「拳圧!!」


水中を突き進んで・・・当たった!

少し衝撃を与えれば水圧で扉が開・・・いたぞ。

雷で気絶した人達がどんどん流されて行くね。


さて、体育館内に残っている人も気絶してるし、

これで予選終了。

通過者無しってね。


「コウイチ!」

「スルマ・・・」


って、普通に歩いている上、無傷!?

スルマの魔防は低いはずだぞ!?

ボーナス能力もないし。

避けたのか?

いや、全身びしょ濡れだから

当たっているはずだよな・・・。


「雷は平気だったのか?」

「ん?ビリッときて痛かったぞ。」


その程度ですか。

回りに転がっている魔道士ですら

耐えられないのにね。

一体どういう事だ?


「これはコウイチがやったのか?

 てっきり剣士系かと思っていたんだけどな。」

「色々な職業を覚えていてね・・・。」


全く効かないスルマの方が凄いよ。

これだと本戦も楽そうだね。

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