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妄想世界~女神の過ち~  作者: 耕一
25/74

第25話~全人類を敵に回した男~

キャラ変更。

オンラインゲームなら

リアルマネーを使って外見を変えたり、

新しいアカウントを作ってキャラ毎変える事が

出来る。

でもこの世界はオンラインゲームに似ているだけで

オンラインゲームではないのだから

キャラ変更なんて当然出来る訳がない。

いや、ランダム能力によっては

出来るのかも知れないけど・・・。

しかし何でキャラ変更なんてしたいんだ?

見た目は完璧なのに。

ちょっと興味が出てきたぞ。


「詳しく聞かせてくれ。」

「転生前はオンラインゲームに嵌まっていてね。

 キャラを作成するのが好きで職人と

 化していたんだ。」


キャラクタークリエイト職人。

オンラインゲームのキャラの見た目を

可愛く作ったり、格好良く作ったりする人の事だ。

腕前はピンからキリまでいるけれど、

これだけの完成度を作れる人なら

かなり人気の職人だったんだろう。


「俺のキャラは結構人気があってね。

 キャラデータ提供だけじゃなくて、

 作成依頼なんかも良く来て、

 沢山自分が作ったキャラが使われたんだ。」

「随分腕の良い職人だったんだね。」

「そうだね。

 自信もあったし。

 だからこの世界に来て今のキャラを作った時も

 3日程かけて納得のいく仕上がりにしたんだ。」

「確かに完璧と言っても良いくらいの美人だね。」

「この世界に転生して暫くはオンラインゲームを

 プレイしていた時の様に注目を浴びるのも

 何も気にならなかったんだ。

 それに俺の能力『着替人形』で好きな服に

 変えれたからより注目を浴びたしね。」

「着替人形?」

「自分の着ている物を好きな様に変えれる能力。

 見た方が早いか。」


そういうと白い鎧が

ビキニの水着に変わっていった。


「オンラインゲームだと好きな服を手に入れるのが

 大変だったけど、この能力なら好き放題に

 変えれるから嬉しかったな。」


オンラインゲームだとゲーム内で手に入る服は

微妙な事が多い。

良いなと思う服は課金服がほとんどだ。

1枚数千円する課金服もあれば

所謂ガチャといわれる運が無いと1万円掛けても

手に入らない鬼畜仕様のオンラインゲームも

ある位だから、好きに服が変えられるのは

とっても良い能力だね。

オンラインゲームならだけど。

ちなみに俺は無課金主義だったから

課金服には殆ど縁がない。


「装備の能力が上がる訳ではないから

 凄そうな鎧にしても意味がないのが、

 ちょっと残念だけど。」


Lvを上げたら出来る様になるかも?


「でも注目を浴び続けたせいで

 気付いてしまったんだ。

 男達の気持ち悪い視線に・・・。」


誰もが振り返る程の美人な上、

破壊力抜群のボディを惜しげもなく見せていたら

見ない男なんてホモか不能位だよ。


「女性からは嫉妬されるし・・・。」


出る杭は打たれるってね。


「わざと触ってくる男も増えてきたから

 最近は鎧しか着れなくなったよ。」


と言って最初に着ていた鎧に戻った。

少々残念だ。


「でもそれだけ美人なら得な事も多いだろう?

 金持っている男やイケメンなんかも

 手に入れやすいだろうし。」

「冗談じゃない!気色悪い!!」

「男嫌いなのかい?

 殆どの男はドスケベだけど、

 中にはカールさんだけを思ってくれる

 ドスケベだっていると思うぞ。」

「違う!そうじゃない!!」

「そうじゃない?

 あぁ、同姓愛者ってパターンか。

 ヤオイ系は俺はちょっと無理だけど、

 百合系は大丈夫だから安心してくれ。」

「違う!俺は男なんだよ!!」

「性同一性障害?」

「違う・・・。転生前は男だったんだよ。」


・・・なるほど。

オンラインゲームにありがちな、

女性キャラの中身は9割男って奴か。

俺は男キャラがメインと決めているから、

迷わず男性を選んだけど、

女キャラをメインとしている人は

女性を選んでしまうかも知れないね。

でも現実に女性キャラに男が入ったら

・・・悲惨すぎるな。


「・・・なんでキャラ変更したいのか

 良く分かったよ。」

「分かってくれてありがとう・・・。

 コウイチさんも転生者なんだよね?」

「・・・そうだよ。」

「コウイチさんの能力で

 キャラ変更出来ないかい?」

「残念だけど無理だ。

 俺の能力は『排泄消去』で、

 トイレに行かなくて済むだけだからね。」

「そうか・・・。それは良い能力だね・・・。」


もう1つの能力『妄想世界』でも無理だしね。

俺にはどうにも出来ないな。

あっ、でも待てよ・・・


「着替人形のLvを上げれば体も変えれる様に

 なったりしないかい?」


人形なら体を変えて遊んだりとか出来るしね。


「出来たとしてもLvを上げるのに

 どれだけ時間が掛かるのか・・・。」


俺の25倍の成長速度を持ってしても、

排泄消去はLv3、妄想世界はLv2までしか

上がってないからね。

カールさんは経験値獲得2倍と必要経験値1/2の

4倍の成長速度じゃ、当分上がりそうにないね。


「諦めるしかないのかな・・・。」

「後は・・・魔族になるとか?」

「魔族?」

「種族が変わるタイミングで

 性別も変わらないかなって思ったんだけど、

 無理かな?」

「出来るかも知れないけど、全種族を敵に回す事に

 なるよね・・・。

 それは最終手段かもね。」


確かにそうだよな。

全種族を敵に回してまでは流石に嫌だよな。


≪二つ名が『全人類を敵に回した男』に

 なりました≫


って、おい!!

なんでこのタイミングで二つ名が!?

そもそもカールさんが言ったのは

『人類』じゃなくて『種族』だったよ!?

一体どういう事なんだ・・・あっ。

カールさんは中身は兎も角、外見は絶世の美女。

その絶世の美女の傍には俺1人。

おまけにカールさんが俺を引っ張って

冒険者の館から出て行ったのを

色んな人がみている。

独り占め状態なのは見ていなくても

十分想像の範疇だ。

となると激しい嫉妬の嵐が巻き起こり、

それが町中に物凄い早さで広がった。

そしてあの野郎は敵だ・・・って事か。

納得、納得。

何でいつも変な二つになるんだ・・・。

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