第六討伐班四章 三十一話~四十話
第六討伐班四章
一話~考えたくない~
確かにあの時殺したはず、、、
〈俺〉「こいつ、、ゾンビか?」
〈理十〉「いや、確かに自我を持ってる、ただ」
理十霧は銃でパワーウルフを撃ち殺す
しかし数秒後、パワーウルフの銃痕は消え
また起き上がる
〈理十〉「これの繰り返しだ、」
〈俺〉「実は来る途中手のひらサイズの蟻を目撃した」
さっきの写メを見せる
〈理十〉「こいつらはいったい、何に適用しようと
してるんだ?」
最初この星の生き物は全て海にいた、
そこから地上に上がり
陸から逃げる為に羽が生えたり
高い木の葉を食べる為に首が長くなったり
海底に潜る為渦巻き状になったり
全てに理由があった、
しかし今回は何が理由か分からない
〈??〉「まだ気づかないか?」
俺は振り向く、
二話~千里眼の正体~
そこには白いクシャ髪で
片目が紅い青年がいた
〈??〉「お前、第六討伐班だろ、
兄が世話になってるな
俺は鑑・露亜だ
兄は俺が産まれるまえ片目を失った
そこで機械をその失った方の目に入れた
その機械は人間が情報を楽に知る為作った
インターネット、その中を走る電気、
それを届ける人工衛星それらに繋がってる
全てに電気があるこの星の情報は
特殊な衛生を通じて目に送られネット上のモノ
全てが脳に直接送られる、それまでは兄の目は
不完全、そこに人工知能が加わる事で
全ての情報を人工知能が読み取り
的確なルートを辿り予想された未来が
兄の脳に伝わる
全ての監視カメラから
動く速度、時間、距離、
子供の頃習ったろ
そして仮想通貨の動きや世界中の温度、
全人類の思考や感情
それらで計算した情報が兄の脳に伝わる」
〈俺〉「お、おう(理解出来てない」
三話~最終地点~
〈露亜〉「そして俺の紅い目、
この能力は通信の遮断、
だから生き物の目に映っても
機械や人工知能の目には映らない
少ししゃべり過ぎた、
そうして全ての生命体はより良いものを目指す
まだこいつらが何に向かって進化を繰り返すか
分からないか?」
〈理十〉「、、、最終地点は、、、
、、、、、、、、神、、、、、、、」
〈俺〉「でも神は実際に存在しない
科学じゃ神を導き出せないだろ」
〈露亜〉「じゃぁ聞くが1000年前スマホは存在したか?
全てが頂点を目指してる
そして最初は無、
次に消し去るべきモノは
必要なモノを無に戻してしまう事だ」
〈俺〉「それが死、、、」
〈露亜〉「それと俺は遮断する事しか出来ない
だが爆鳥に関しては予想がつく
人間は理想を持つ生き物だ、
しかし理想は人間それぞれ
それ故に戦争が生まれた
そして自分の理想を保つ場合
時として別の理想を破壊しなければならない
理想を保つのに楽に、破壊を楽に、
そしてその道具は戦車
でも物資が必要、
相手の破壊すべきモノが物資だったら
どれほど楽だろう
そこで産まれた、いや、
産み落としたのが
相手の兵士を物資として食べる
生物兵器、
そしてガスを溜め込み暴発させそれを無理やり
玉の中に押し込み玉が破裂したとき
宇宙で風船が破裂した時に出る空気の様に、、、、
押し込めた熱は爆発する
それが爆鳥の正体」
四話~爆鳥の元~
〈俺〉「でもその時は生物に関して
遺伝子操作とかまだ無かったはず」
〈露亜〉「さて、どうかな、
お前はこの星の全てを知ってんのか?」
〈理十〉「最先端火山、、、、」
〈露亜〉「正解、そこではすでに
行われてたんだよ、
三匹の生物が始まりだ
カラス、カメムシ、人間
この三匹が元だ
話しはここまで、
ここまでしかし兄は話してくれなかった
でも兄は俺を探してる、
なぜなら兄には俺が見えないからだ
兄は俺を求めてる、
遮断する能力を
でも俺は兄を求めてない
なぜなら少し兄と同じ事が出来るからだ」
〈俺〉「遮断する事しか出来ないんじゃ」
〈露亜〉「全ての生命体は進化する
俺もそうだ、感が鋭いんだよ俺は
逆に邪魔なモノは消える」
その時俺は嫌な予感がした
鑑は今も窓から空を見てるのだろう
、、、、もう何も映らない片方の目で、、、、、、
〈鑑〉「安心して、」
五話~懐かしい仲間~
なんかメッチャ疲れた、、、
知りたくない事を知ってしまった
動画編集でもしよっと
気付いたら朝だ、
出勤しよっと
会社に到着してオフィスのドアを開けると
久しぶりに青紫の服を着たロン毛の人を見た
この人は白月・時雨
何時もサボってる人だけど何故か今日はきてる
そして何時も長い杖を背負ってる
あの杖の意味は分からない
デットと鬼狐が来る
そこで鑑が口を開く
〈鑑〉「指示が来た
南の渓谷で4足歩行の竜が現れた
そいつの討伐、」
〈俺〉「早速向かいましょう」
いつも通りデットがヘリを出す
現場に向かう
到着する、、、、
ヘリが着地した瞬間
4足歩行の竜が横切った
〈鑑〉「僕はヘリを見張ってるよ」
〈鬼狐〉「今日も暴れるぜ」
〈デッ〉「さっさと仕留めるか」
〈時雨〉「がんばれー」
この無気力な感じは前と変わってないな
〈鬼狐〉「オメェも戦うんだよ」
〈時雨〉「めんどくさーい」
〈鬼狐〉「ぶち殺すぞゴミ屑」
〈時雨〉「こわーい」
〈俺〉「こいつに何言ってもむだだよ」
この光景も鑑の肉眼では見えてないのか、、、
六話~老人~
俺と鬼狐はダッシュで竜に向かう
そして同時にサーベルで斬る
しかし硬くて刃が弾かれる
そこに青い棺が降ってくる
その棺が開くと中からメイスが出てきた
そこにデットが飛び込みメイスを掴んで
竜の頭を殴る、竜は気絶する
〈時雨〉「たおーしたー?」
時雨が来る、、、、
〈俺〉「気絶している」
〈時雨〉「そーかー」
時雨は袖からナイフを取り出す
〈時雨〉「死んじゃえ」
ナイフで竜の首を刺す
サーベルで切れないほどの硬い皮を
簡単にナイフが突き抜ける
〈時雨〉「やったー」
時雨はナイフを渓谷の崖の上に投げる
まっすぐ飛んでったナイフを何者かが
つまんで止める
〈??〉「わしに気づくとは、
お主なかなかじゃのう」
老人が降りてくる
〈老人〉「君達は討伐班かね、
それなら知ってると思うが
この世界中の生物は間違った方向に
進化をしている」
〈俺〉「それは充分知っています
誰ですか?」
〈老人〉「ただの仙人じゃ
奴を探しに旅をしておる」
〈俺〉「奴?」
七話~不安~
〈老人〉「爆鳥じゃ、
奴はこの世界の生態系を破壊するんじゃ」
〈俺〉「貴方も俺の生放送を見てたんですか?」
〈老人〉「生放送?なんの事じゃ?
ワシはあの頃の世界に戻したいだけじゃ」
〈デッ〉「不可能だな」
〈老人〉「奴は卵を守るはずじゃ」
〈俺〉「卵、、、、」
〈老人〉「わしはそろそろ行く、じゃぁな」
やはり爆鳥は一匹だけじゃない
趣味の時間を削ってでも
仕事に専念しなければ、、、、
動画を辞めたくない、、、、
まぁ爆鳥の件はなんとかなる
なんとかなってくれ
頼むからなんとかなってくれ
また先輩や樂零や轟と
サバイバルがしたい
俺たちはヘリに戻った
〈鑑〉「爆鳥の情報が見えた
奴は北の国の巨大火山に生息している」
〈俺〉「やっぱ、、、
この戦いで死ぬ可能性は高いよな」
〈鑑〉「、、、、分かってる、、、
皆んな、8連休だ」
〈デッ〉「敵を目の前にして連休って
良いのかよ」
〈時雨〉「わーい8連休だー」
鑑には見えてる、、、
8連休が終わればそうそう休みが無い
サバイバルを辞めざるをえない、、、
それは爆鳥を倒したら倒したで
仕事が増える、
爆鳥以外にも消すべき害獣がいっぱい増えた
〈俺〉「ありがとう、、」
最後の連休だ、、、、
八話~意外~
この連休は動画投稿に費やそう
先輩達に連絡を取ったところ
どれも空いてないと、
残念だ、、
とにかく一番サバイバルをしに行った山に
向かう、、、、
色々思い出しながら拠点を建てる
何時もの場所だ、、、
拠点が完成した
持ち物を整理して晩飯を狩りに行く
そこでオロチを見つける
〈俺〉「よう晩飯、
貴様の首をぶった切ってやる」
サーベルを抜いた時
オロチの頭に釘が飛んで来て刺さる
そこに黒い服装でバックをいっぱい持ってて
顔面を隠した人が現れた
〈人〉「悪いな、獲物を横取りして」
この声に聞き覚えがある
、、、、思い出した、、、、
〈俺〉「あんた、第八班のグラベラだろ」
その人は咄嗟に逃げる
しかしこの山の事は誰よりも知ってる
先回りして問い詰める
〈俺〉「乞食がなんだって?」
ニタァっと笑う
〈グラ〉「悪かったな」
〈俺〉「あんしんしろ、
俺はもうじきサバイバルを辞める運命だ」
〈グラ〉「爆鳥の件だろ」
〈俺〉「あぁ、こんな場所で話してても
しょうがない、拠点に行こう」
〈グラ〉「俺の拠点に案内する」
一人称が私から俺に変わってる、、、
グラベラの拠点に着く、、、、
九話~繋ぐ~
グラベラの拠点は良い匂いがする
〈グラ〉「行き付けのBase storeで買った
虫除けスプレーだ、ここが居間だ」
綺麗に整理されてる
〈俺〉「爆鳥の件だが
討伐班が討伐班に指示する事って出来るか?」
〈グラ〉「可能だ」
〈俺〉「なら第六と第八は裏で繋げよう」
〈グラ〉「名案だ」
〈俺〉「第三研究班とはすでに繋がってる
個人的にだが」
〈グラ〉「俺は第八班のリーダーだ
部下全員に言っとく、ただ
俺がサバイバル勢って事は誰にも言わないでくれ」
〈俺〉「いいぜ」
〈グラ〉「さっきのオロチを料理するか」
〈俺〉「オーケー」
〈グラ〉「キッチンに行く」
料理が始まった
〈グラ〉「そこのブラックペッパーを取ってくれ
あとミントを微塵切りに」
〈俺〉「俺とは全然違うな
俺は焼いてタレかけるだけだぞ」
〈グラ〉「まだまだだな
こっちは自前の調味料を持ってきてる」
〈俺〉「まだまだだな、調味料も現地調達だ」
こんな話をしながら料理して行く
料理が完成、居間で食べる
〈俺〉「美味いな」
〈グラ〉「何時も通りだ、
そっちの手抜き料理も食べてみたいな」
十話~迷い~
すっかり食べ終わり
話をしていた
グラベラ自前のウィスキーを飲みながら
〈グラ〉「動画投稿について今後どうする
爆鳥事件で再生数も伸びリスナーも
結構いる、だがサバイバルを辞めるんだろ」
〈俺〉「その通り、爆鳥がいる事態
討伐班を辞める訳には行かないし
確かに俺ほどサバイバルの実力が有れば
仕事なんぞしなくても生きていける
ただあのメンバーにさらばは出来なくてな
パイセン達なら連絡取れるけど
鑑班長とはあまり連絡が取れない
鑑班長は千里眼で俺の事を知ってるが
辞めた場合俺は鑑班長と連絡取れない」
〈グラ〉「お前が辞めても特に変わらないぞ」
〈俺〉「いや、俺が辞めたら第八と第三は
誰がくっ付けるんだ?」
〈グラ〉「確かに、、忘れてた、
少し酒の飲み過ぎかな」
〈俺〉「まぁこればかりは動画投稿辞めるしかない」
〈グラ〉「それ以前に上の者とこの事に関して
相談したか?」
〈俺〉「そこまでしてまでサバイバルに執着するなら
サバイバル一択にするさ」
〈グラ〉「そうか、なら言うことは一つだ
、、、、、、お疲れさん、、、、」
〈俺〉「ご視聴いただきありがとうございました
今度アップする最終回、待っててね
だな
ありがとう、俺拠点に帰るよじゃぁな」
〈グラ〉「じゃあな」
最終章へ続く