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貴方
私は貴方に『完璧』は求めないわ。
不器用で、それでも真っ直ぐに進もうとする、
そんな貴方の姿が好きなの。
だから私は、貴方の隣を選んだ。
だからね、それ以上にかっこよくならなくていいの。
そのままの貴方が、どんな人よりも魅力的よ。
貴方も知っているように、
私は留まることが苦手な人間だから…。
それに我が儘だから貴方を沢山困らせる。
それでも、そんな私を縛る事なく、信じてくれている貴方。
その優しさにいつも助けられてるの。
初めて私が長く存在できる居場所を作ってくれたから。
『そばにいて。』ではなく
『そばにいるよ。』と、
その暖かな存在感で示してくれている。
それに甘えてばかりの私。
今までそれを一度も言葉にしなかった私だから、
貴方を不安にさせたこともあるのでしょう?
そうだったらごめんなさい。
でも、そんな時は必ず、貴方の隣に寄り添っていると誓うわ。
だって、私の帰る場所はこれからも貴方よ。
貴方だけ。
。