あの場所で
気まずい空気の中朝食を摂り終えた俺は(父親は昨日の件に全く関与していないので、いつも通りだった)、星奈からメールが来ていたので少し早めに家を出た。その行為が葵にどう取られるかと少し危惧したが、その心配をよそに「いってらー」、「行って来ます」といつも通りのやりとりをする俺達だった。
そんないつも通りに振舞う俺だが、昨日の出来事について、葵について、どうしても考えてしまう。
そして、一瞬だとしても実の妹相手に意識してしまった事に、なんとも言えない罪悪感を感じてしまう。
2つしか離れていないとはいえ血の繋がった兄妹だ。エロいとか考えた時点で、アウトだろ。
でもまぁ今更考えてもどうにもならない。過ぎてしまった事だ。
俺は星奈のテンションについていく為、気持ちを切り替え待ち合わせ場所へと向かった。
星奈が指定した待ち合わせ場所は、この間香織と気まずいまま別れたあの十字路だ。
俺がまだ少し眠たい目を擦りながらその場所へ向かうと、星奈は待ちくたびれたといった感じで塀に背中を預け、立っていた。
今日は香織も一緒だった。珍しい。
「お、おはよう」
「おっはー!てか遅いぞー?くわっち」
「あ、おはよう。桑島君」
俺に続き星奈、香織が挨拶を返す。遅いと言われても、メールを送信した時点で星奈はもうこの場所へ着いていたのだから、遅れてしまうのは不可抗力だろう。
その心境と、昨日の事件のせいか、歯切れの悪い挨拶になってしまった。
だが二人は気にした様子もなく、
「ま、いっか!さー行こ行こっ」
と前を向き歩き始める。香織と俺もそれに続き、歩き始めた。
そこからはいつもの様に、星奈がちょっかいを出し、それに対する俺の反応を見て、香織が笑い、三人で喋る。俺と香織は決して一つの線で結ばれる事はなく、全て星奈を介して繋がっていた。
そろそろ香織とも、星奈との様に普通に喋り合える関係になりたいな。と、俺は思っていた。
別に今のサイクルに不満があるわけではない。むしろありがたいと思っている。香織は、俺と星奈の絡みを見て反応を示している。それについては、俺がリアクションをするからではなく、星奈が俺にちょっかいを出すからそれに便乗している部分がほとんどだろう。
この二人は付き合いが長いみたいだからな。という事はお互いに気が合うのだろう。
お互いどういった意図でその言葉を言うのか、大体わかっているのだと思う。だから反応し易いんだろ。
星奈とは気が合うと、向こうがどう思っているかは知らないが、俺はそう思っている。てか星奈も気が合うからこうやって絡んできているのだろう。
出会って2週間足らずでこの関係は、俺的にも・・・多分誰から見ても上出来だとは思うのだが、こう恵まれた環境に慣れてしまうとその人にとってはそれが普通になってしまい、更に上を求めてしまう。人間って欲張りな生き物だからな。
俺もその例に漏れず、欲張りになってしまっていた。星奈だけに留まらず、香織とも仲良くなりたいと。
まぁそれは、出会った時から思っていた事なのだが。
今までは思うだけで行動には至っていなかったが(成り行きで一度あったが)、今日は星奈もいて雰囲気も良いしと、俺はちょっとだけ勇気を出して香織に話しかけてみる事にした。
「そういや彩瀬さ」
まだ星奈の様に名前で呼び合える程、経験地は積んでいない。
香織はと言うと、いきなり話しかけられた事に戸惑いを隠せず、かといってぞんざいに扱う事もできず、「ん?え?何々?」と困りつつも返してくれる。
「学校終わった後とかさ、休日とかって、何してんの?」
聞いてどうなる。と言われたら何も言えない。けど何か共通の話題があるかと言われれば、何も無い。お互いの事、ほとんど知らないのだから。0から1は生み出せないだろ?
だから最初はこんな感じでいいんだ、と自分に言い聞かせる。
香織は、あごに手をやり「んー」と少し考えて、口を開く。
「あたしは帰宅部だから、そのまままっすぐ家に帰って、家事とか手伝ってるかな。バイトもしてないし」
香織は宙を見据えたまま、俺と目を合わせる事なく続ける。
「うちお父さんがいないからさ。お母さん毎日頑張ってお仕事して疲れてるから。本当はバイトして少しでもお金入れてあげたいんだけど、『お母さん大丈夫だから、香織は勉強頑張りなさい』って言ってくれて。でも何もしないのは申し訳ないから、せめて家の事だけでもって。ご飯作ったり洗濯したり掃除したり、猫の世話したり・・・。結構大変なんだけど、お母さんの為だし何より将来必ずやる様になる事だから、今のうちやっといて損はないかなーって。一石二鳥でしょ?」
そこで俺と目を合わせ、ニコッとはにかむ香織。なんて健気でいい娘なんだ・・・、お母さんも幸せだろうな。
俺もその内お母さんの様に、香織に家の事頼める日が来るといいな。なんて事を考えながら、
「そっか・・・。大変なんだな」と無難な返事をした。
「桑島君は、普段どんな事してるの?」
今度は香織が尋ねてきた。「俺は・・・」と、香織にならって宙を見つめつつ考えていると、星奈がこちらをジッと見つめている事に気がついた。
星奈は嬉しそうな、そうではないような。複雑な表情をしていた。そして俺と目が合うと、すねたように鼻をならし、そっぽを向いてしまった。
そういえばこいつ、俺と香織が話し始めてからまだ一言も発してないな。
案外自分が中心でなくなると、機嫌を損ねるタイプなのかもしれない。
俺は星奈のまた少し違った面を見れて少しだけ、嬉しく思った。
「俺は、最近は学校終わったら星奈に連れ回されてるよ。色んなとこにね。それ以外の日とかは・・・、家でのんびりしたり、勉強したりして、平凡に過ごしてるよ」
そう言って俺は香織を見る。彼女は淡く笑って、
「ははっ、ほんとに仲良いんだ」
まるで昔を懐かしむかのように、遠くを見て、そう言った。
それ以降、会話は発展する事も無く終わってしまったが、初めてまともに喋れた・・・!!と、俺的に大満足な結果だった。
星奈が少しムスっとしているのが、ちょっと気になるが。何かしたかな俺?
香織は気付いていないのか気にしていないのか、その件に関しては無関心だった。
「・・・んで・・・ぃの?」
星奈がボソッと何か呟いた気がした。
その日、星奈は会話こそするが、いつものキレというか何と言うか、なんとなく違う気がした。
調子でも悪いのだろうか。それとも朝の不機嫌と何か関係があったりするのかな?と言うか不機嫌の理由すら俺には分からないのだが。
「星奈?」
俺は放課後の、皆が帰り支度をしている中、何か用事でもあるのだろうか急いでいる星奈を呼び止めた。
「何?くわっち。あたしこれから部活なんだけど」
星奈はエナメルバッグを肩に下げ、腰に手を当てて俺に振り向く。おいおい普段は必要以上に構って来るくせに、今日はそっけないな。
俺はその星奈の態度に不満を感じ、前を向きそそくさと去ってしまう星奈を追いかけ肩を掴む。
「ちょっと待てって。何でそんな機嫌悪いんだよ?俺何かしたか?」
肩を掴んだ腕を見て、迷惑そうに振り向く星奈。相当不機嫌なんだな。
「ナニソレ?何であたしがくわっちのした事で腹立てなきゃ、いけないの?自惚れないでよね」
そう言って星奈は俺の腕を振りほどき、足早にその場を去って行った。
俺はこの展開に納得がいかず、けれど追いかける事もできずただ、その場で考え、立ち尽くす事しかできなかった。
俺・・・何かしただろ?だとしたら俺は一体何をしたんだ??
一向に答えは見つからず、俺は諦めて家に帰る事にした。
「おかえり、永治」
自宅の、玄関のドアを開けると、待っていたかのように葵が出迎えた。
・・・今、なんつった?
「おい、もっかい。もう一回言ってみ?今なんつった」
俺は聞き返す。聞き間違えでなければ今葵は俺の事、下の名前で呼んだような?まぁ聞き間違えだろうが。
「?おかえり、永治?」
ん?おかしい。こいつは俺の事「永治」なんて呼ばないはずだ。記憶にある限りずっと「お兄ちゃん」と呼ばれていたはずだ。
「もっか「うっさい!黙れ!死ね!!もう近づくな出てけこのクソ兄貴!!」ガスッ!
「いでぇ!?テメこの・・・何しやがる?!」
俺の言葉を遮り、葵はいきなりキレた。そして俺の脛を蹴り飛ばすと、俺の言葉を無視し涙目で階段を駆け上り、こちらへ振り返る事もなく思い切り自室のドアを閉めた。
俺もあまりの痛さに涙目になってしまう。素足ならともかく、スリッパで蹴るか・・・普通。
「何なんだよ・・・、一体」
俺が一体何をした?そんな疑問を抱えながらも、このまま家にいてもリラックス出来そうに無いと思い、俺は荷物を置き再び外に出る事にした。
・・・散歩でもするか。
気温も以前に比べ少し下がり、季節の変わり目を感じさせる涼しげな空気の中、俺は行くあてもなく彷徨うのだった。
「・・・つってもどこ行こうかなぁ。ここら辺、まだ全く知らないもんな俺・・・」
ふと頭の中に星奈の顔が浮かぶ。こんな時あいつがいたらなぁ・・・と、邪険にされたにも関わらず思ってしまう。
今頃部活に励んでいるのだろう、とユニフォームに身を包んだ星奈を思い浮かべながら歩いていると、いつも集合場所にしている十字路までやってきた。
そう言えば、香織の家ってここを左に曲がるんだっけ。
気付けば俺はその道を進んでいた。
「・・・ん、なんだかここら辺、見覚えがあるぞ?」
俺は歩いていてふと、この道に見覚えがある事に気がついた。いつだっけな・・・。つい最近だよな・・・、あ。
「そっか、あの子猫捨てた時か」
だからか、と俺は一人で納得すると、以前子猫を置き去りにした空き地へとやってきた。
あの時は人の視線を感じたのだが・・・、
「気のせいだったんだろうな。実際誰もいなかったし」
空き地に、ダンボールは見当たらなかった。無事誰かに拾われたか、そのまま死んで処理されたか。
関心の無い事について考えるのはつまらない。時間の無駄と悟った俺は、空き地を後にする。が、
「・・・、桑島君?」
背後から聞き覚えのある声が聞こえた。振り向くと、そこには私服姿の香織がいた。
「お、おう。彩瀬か。どうした?こんな所で」
俺は香織の突然の登場に戸惑ってしまい、わかりきった事を聞いてしまう。
「え?何でって、あたしの家そこだし・・・。偶々買い物に行こうかなって思ってたら桑島君がいたから、声かけてみたの」
と、香織は空き地のすぐ隣。2階建ての一軒家を指差す。え?香織の家って、ここだったのか。
思いもよらぬ情報提供に喜んでしまう俺。その内遊びとか来れたらいいなーなんて。
てか香織とこうして星奈抜きで会えるなんて、絶対運命じゃね?てか私服姿の香織たんも可愛い!
などと浮かれている俺を不思議そうに眺めていた香織は、当然誰もが抱くであろう疑問を投げかけてきた。
「それで、桑島君は何でこんな所にいるの?」
小首を傾げる香織。何でってそりゃ、運命だからに決まってるだろ!と怒鳴ってやりたかったが、折角のチャンスを棒に振る訳にもいかないので寸でのとこで我慢した俺。偉い!
「あぁ・・・散歩してたら、偶々。この間、っつってもまだ学校始まる前にだけど、一回ここら辺来た事があったからさ。自然と足が動いてた?みたいな。運命、かな?」
我慢出来なかった。でも言ってすぐさま後悔した。何やってんだ俺!馬鹿!!
案の定香織は、「・・・はぁ」と困惑してしまっていた。当然だよな。他人同然の男に「運命、かな?」なんて言われたら、誰だってそうなるよな。わかってたよ。
「そうなんだ・・・。でもどうしてわざわざ、こんな何も無い所まで来たの?駅の方に行ったほうが絶対いいと思うけど」
困惑気味の香織は、必死に頭の中を整理して会話を続ける。こんな意味分からない奴に時間割いてくれるなんて、どこまで優しい娘なんだ君は・・・。
そこで俺は、何か違和感の様なものを感じた。何故だろう。
俺はあごへ手をやり、考える。違和感?なんだ、いつもと違う・・・。そうか。
香織はいつも俺と喋るのを躊躇う傾向にあったのに、何故か今日は自分から会話を繋げて来ている。そこに違和感を感じたんだ。
なんだ、全然いい事じゃないか。今朝勇気を振り絞って話しかけてよかった。その所為で星奈は不機嫌になってしまったけど。
俺は、もう答えは出た、とその事についてそれ以上深くは考えずに、
「いや、実はこの間この場所にさ、子猫を捨てたん「その話もっと詳しく聞かせてくれる?」
香織は俺の言葉を遮ると、手にぶら下げていたエコバッグを地面へ置き、俺に近づいて来た。
ん?なんか展開がおかしくないか?
俺は急接近してきた香織に怖気づいてしまい、一歩後ずさる。それに合わせて、香織も一歩近づく。
「ねぇ、その話の続き、聞かせてよ。『この場所に子猫を捨てたんだけどさ』、何?」
香織の表情がどんどん険しくなっていく。怖い。普段の香織からは感じられない何かが、今の香織からは感じられた。
何故香織はここまで怒ってしまったのだろう?少し前に、猫を好きだと言っていた気はする。だがここまで怒るか?普通。
だって、誰にだって家の事情はあるし、それによって猫を捨てる人なんて、世の中探したら五万といるだろ。大体俺はその件については被害者だ。葵が子猫なんか拾ってきた所為で地理も良くわからない土地で人気の無い所を探し回り、挙句の果てには帰りに道に迷って夕食は抜きにされるし。
その時の回想が頭を過ぎり、今の香織の意味不明さも相まって、俺は苛立ちを覚えた。
そしてぶつけてしまった。
「おい!ちょっと待てって、綾瀬!!」
執拗に迫る香織の肩を掴み、どうにか距離を置く俺。しかし香織はその腕を乱暴に振り払い、
「黙りなさい!話を聞かせて!早く!!」
更に怒りの色を濃くする香織。今度は振り払った腕を掴み、身体が触れ合うか合わないかといった距離まで接近し、同じ人とは思えない、恐ろしい形相で俺を睨みつけてくる。
力一杯握られた腕には少し伸びた爪が食い込み、鋭い痛みが走る。力を入れすぎている所為か、元々色白な香織の手は、更に白みを増していた。
「痛っ・・・、ってぇな!?一体何なんだよ、彩瀬?!俺が何したって言うんだよ?ただ猫捨てただけだろーが!!」
何でそんな怒ってんだよ、と口にする前に、顔面に衝撃が走った。
バチンッ
香織の渾身の平手打ちが、俺の顔面に繰り出された。
ビリビリ・・・といった、痒いような痺れたような感覚が、頬に残る。
クリーンヒットした為、脳が若干揺れ、視界がぼやける。少し曖昧な意識の中、俺は必死に香織を睨みつけた。
「・・・てめえ、痛ぇな・・・、何すんだよ、おい・・・!!」
俺はもう後の事は考えず、自分の中に芽生えた感情をそのまま吐き出す。どんなに好意を寄せている相手でも、お近づきになりたいと思っていても、自分の非が認められないままこんな仕打ちをされ平気でいられる程、俺は大人じゃない。
今度は俺が、未だに爪を食い込ませ握っている香織の手を、無理矢理引き剥がす。そしてそのまま握り、乱暴に引っ張る。香織は抵抗こそするが、男の力に適うはずもなく、引き寄せられる。
「・・・何!?離しなさいよ、くっ・・・離して!!」
俺から離れようと、髪が乱れるのも構わず抵抗し、暴れる香織。だが力の差は歴然で、振りほどくには至らなかった。
「誰が離すか。どうしてこんなんしたのか理由聞くまで、離さねぇからな・・・!」
そう言って俺は、先の香織の様に腕に力を込める。絶対逃がさない様に。香織は鈍痛に顔を歪ませ、開閉もままならない己の腕を見て、恨めしそうな表情で俺を見上げた。
直後、下半身に形容し難い、強いて言うならこの世の終わりの様な、凄まじい痛みが走った。
「あぐぅ・・・ぐぅ」
金的攻撃だ。
俺は咄嗟に香織の腕を放し、股間を押さえて地面に倒れこむ。立っていられない。死んでしまうのではないかという位の激しい痛みが俺の股間から込み上げてくる。
「───ッ!!」
声にならない叫び声を上げながら地面をのた打ち回る俺を、香織はゴミでも見ているかのような冷めた視線で見下し、
「この最低野郎ッ!二度と話かけるな近づくな顔も見せんな!そこでそのまま死んでろクズ野郎!!」
そして香織は無様に転げまわる俺を視界から消すと、地面に置いたままのエコバッグを雑に拾い上げ、足早に空き地を去って行った。
俺が再び立てる様になったのは、それから30分程経った後だった。
それから、下腹部を押さえながらジャンプを繰り返し、道を通る人達に奇異の視線を向けられる中やっとの思いで冷静さを取り戻した俺は、もの凄い後悔の念に苛まれていた。
別に、さっき俺が香織に対して取った行動に、後悔している訳ではない。てかむしろ、ああいう反応するのが普通だろ?
俺が後悔しているのは、もっと前の出来事についてだ。何故、この場所に猫を捨ててしまったんだろう、といった、もう過ぎてしまったどうしようもない事についてだ。
女々しい男だ、と思う人もいるかもしれないが、俺からしたら「もう過ぎた事」なんていう風に簡単に終わらす事は出来ない。
第一俺は被害者だ。本来なら拾ってきた張本人の葵がこの役を買って出るべきなのに、何で俺が・・・。
俺がその事でうじうじ思い悩んでいると、携帯が鳴った。葵からだった。
「もしもし?」
俺は諸悪の根源である(だと思っている)葵からの電話に、不機嫌そうに出た。
『あ、もしもしお兄ちゃん?・・・まだ怒ってる?だよねぇ・・・、そのさ」
ごめんね、と葵は言った。軽く。俺の心境も知らずに。
『ちょっと、いきなり呼び捨てなんて無理があったよね。ははっ、今度はちゃんと順を追って「永治お兄ちゃん」って呼ぶから、よろし』
プツッ
俺は無意識の内に通話を切ってしまっていた。再度葵から電話がかかってくるも、出る気にはならなかった。
いっその事、着信拒否にでもしてやろうか。
俺は憎憎しく携帯の画面を眺め、そんな事を思っているのだった。
「大体誰の所為でこんな事になってると思ってんだよ、あの馬鹿」
俺は見当違いだとわかりつつ、それを必死に自分の中で正当化し毒づくのだった。