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第4章:「聖夜に忍ぶ脅迫者」

12月の中旬。学園内を震撼させた下着窃盗事件から数週間が経ち、生徒たちはようやく平穏な日常を取り戻しつつあった。街にはクリスマスソングが流れ、校内も控えめな装飾で賑わっている。


しかしその静けさは、まるで嵐の前のようなものだった。


12月末、1年生の男子と女子が立て続けに何者かに襲われる事件が発生。場所も時間帯も異なるが、いずれも背後から突然襲撃されるという手口が共通していた。警察は連続傷害事件の可能性を視野に捜査を開始するが、手がかりは乏しい。


1月10日には、都内で別の高校生が帰宅中に同様の方法で襲われ重傷を負う事件が起きる。事件は徐々に広がり、福岡でも類似の未成年襲撃事件が発生し、社会を騒がせ始めた。


そんな中、1月20日、学園に一通の差出人も宛名もない手紙が届く。内容は、「あの日見たことは忘れろ」「喋れば次はお前だ」といった、明らかに脅迫を意図した文面だった。手紙の内容から、事件当日偶然にも犯人の後ろ姿を目撃していた1年生の皆倉姉妹に対する口封じであると判断された。


怯える皆倉姉妹を見かねて、真希・細川・梨華が立ち上がる。特に梨華は、前回の事件で勇輝たちに助けられた恩を感じており、今度は自分が誰かを守る番だと決意していた。


しかし、守る側に回った3人もまた、事件の影に巻き込まれていく。


不安を募らせた細川が、勇輝に相談を持ちかける。勇輝は冷静に「警察に任せるべきだ」と助言するが、梨華は「私たちにしかできないことがある」と強く主張。真希、そして真里も彼女の意志に賛同する。


そこへ、徳川が加わる。自分の部活の後輩も襲われかけたことで、ただ見ているだけではいられなくなった彼は、勇輝に共に真相を解き明かそうと提案。こうして再び、高校生6人による非公式捜査チームが結成される。


情報を集め、証言を照らし合わせ、現場を検証するうちに、勇輝はある不自然な点に気づく。それは犯行が偶発的ではなく、観察と下調べを重ねた計画的な犯行であるという点だった。


やがてその動きが、警視庁の刑事・夏目と天久に察知され、6人は厳しく注意を受ける。だが、勇輝が冷静に自分たちの気づいた情報を伝えると、刑事たちはその内容の精度に無視できないものを感じ、非公式ながら情報共有を始めるようになる。


再び事件を追い始めた6人は、やがて重要な共通点に気づく。襲われた生徒たちは皆、何らかの形で「ある過去の出来事」に関わっていたこと。そしてそれをつなぐ存在が、皆倉姉妹の記憶する「背の高い、左足を少し引きずるような歩き方をする人物」だった。


この情報を元に、梨華たちは警察に報告。夏目に再度叱られるが、同時にその推理力と洞察力を認められる。


そして、夏目から聞かされた過去の未解決事件の一部が、今回の連続傷害事件と関連している可能性が浮上する。


梨華はこれまでの情報を整理し、犯人の人物像と動機を推理。そしてそれを聞いた勇輝が、事件を裏付ける決定的な証拠の存在に気づく。


こうして6人と刑事たちは協力し、真相へと踏み込んでいく。だが、犯人を追い詰めるその過程で、彼らは再び想像を超える事件の闇へと足を踏み入れることになるのだった。


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