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タイパネーム

どうも 遠野へんぼくと申します。


いつかは名乗らなくても皆様の方で、僕の名前をわかってもらえるように精進したいと思います。



なにせ大事な、名前でございます。

この業界は、名前を変えられると言うことですな。


商品として商人としてこういった業界は名を大切にします。


ペンネームや源氏名、芸名、リングネーム、四股名、あるいは屋号を受け継いだ改名だったり、そういった業界と言うのは、今指折り数えただけでも結構あるものだと驚きます。


まぁ背景にあるもののひとつとして、本当の名前を知られては呪術の対象になるかもしれないという今では眉唾なオカルトめいた話に繋がっていけたら良いのですがまぁ単に日常生活に支障が出るという考えでしょう。


本来の自分とは切り分けて演じるということかもしれません。


違う自分になりたい。

一般の方もSNSとか不特定多数の人の前にでるのは怖いが名前を隠したら、匿名なら大胆にイケる。


そこら辺は機会があれば別の噺でしていぎしょう。


さてこの業界、名前で忘れてはならないのは運気をあげること。


芸名を変えてから仕事が舞い込むようになったとか、仕事が減ったから占い師に言われて、番組で改名してから売れるようになった


運気をあげるために、売れるために改名するなんてこの業界はザラでございます。


ところで、落語にも名前がメインのものがありますそうあの有名な話があります。


『寿限無』というお話ですね。


縁起の良い名前をつけたい、ありがたい名前であれば一生食いっぱぐれない、無病息災を願う親が、僧侶に頼んで色んな候補を出してもらい決めきられずいっそのこと詰全部め込んでしまえばより幸せになるだろうとあやかろうと候補の名前全部つけたという、話でございます。


娘が生まれれたアイドルオタクのかたが、好なアイドルグループの名前とメンバーの名前全部つけたら、可愛くなるみたいなそういう感覚だったんでしょう。

信者でもないかぎり、覚えられない、ややこしいって言う名前になることは、容易に想像がつくことでしょう。


寿限無の劇中でも

寿限無 寿限無 五劫のすり切れ 海砂利水魚の 水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助


名乗っている間に、こぶは引っ込むかもしれないが、暗唱している間に出世はしないなぁとロクでもないことを考えるほど、練習中に幾度も思いました。



まぁ冗談はさておき、これ実際中々覚えるのが大変で、覚えるのに苦労する割に、披露する演者の力量が如実に現れる。

何せ大抵のお客様は、どんなオチか知っていて、そこを、口調やリズム 間、いろんな手管で笑わせにいくという、大変さがありますね。


まぁこのへんぼく 天才でも凡人でもない、大層な努力家というわけでもない、一通りやると割に合わない上に、向いてないと思うわけですよ。


そりゃぁ多少は笑わせました事は名誉のためにいっておきます、多少なので不名誉でもありますがね、力量が出るからこそ思いしるわけです。


才能のなさを嘆くよりも、他のことを伸ばした方がまだマシだ、そう思いまして、僕は寿限無を演じるのは、諦めたんですよ。


寿限無で笑わせる技量を覚えりゃ一生食える技術と力量がつくかもしれませんが、そんな技術と力量がつく前に一生が終わるかもしれない。


コスパやらタイパを考えると

寿限無のように寿命がかぎりなくあるわけでもないし、それこそ寿限無を呼び掛けている間に助からなかった子供のように。


まぁ他の事ものばせなかった僕なんかが思うことでもないんですがね。


寿限無寿限無と縁起の良い名前が続くわけでも円周率のように無限に続くわけでもありませんが、呼んでもらえない、覚えてもらえないというのもまた違った寂しさがあります。


名前を覚えてもらうことの難しさ。寿限無の長い名前にあい通ずるところもあるものだと、今も身に染みた話でした。


皆様に名前を呼んでもらえるように精進したいと思います。


寿限無のように1文の得も福ももたらしませんが、名ぐらい覚えて損はないそんな感じございます。


今回はこの辺で

へんぼくをよろしくお願いいたします










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