裏面臆面
どうも遠野へんぼくです。
毎回挨拶に困るというのは、変な感覚でございます。
まぁ 定期的にともうしますか不定期にあげている動画なんだから、定期の挨拶なんてものは決めといた方が良いに、決まってます。
そりゃあ世の常らしく、おはようでもこんにちはでも、こんばんはでも、こんな有名どころでない場では、誰一人気にはしないでしょうが。
それにしては、挨拶はしっかりするというのは、どこに言ってもそれなりに言われて、この業界それなりにそのひとの代名詞と認識されはじめています。
掴みというやつですな。
コレ1つで売れる人も売れない人も出てくるからおかしな話ではございますが、当たるかどうかも分からないもの考えてもしょうがないと、割りきったふりをしながらも、まぁ結局悩んで当たり障りのない挨拶をするんだから我ながら芸人とは三歩ほど遠いかもと思ったりもします。
そんな話をした今回は、何故挨拶が大事かという根本的な事を皆様はご存じでしょうか?
道徳的なもので社会通念、お経の読経みたいに、なに言ってるのかわからないがありがたくて、ごたくのように並べるものじゃないというのは、このへんぼくも、重々承知しております。
さてこれから話しますのは挨拶は大事だ。
そういう事を教えるために、このへんぼくが創ったお話でございます。
とある商家の息子のお話です。
この息子 商家の家業を継ぐ所信に、頭を下げないという誓いを立ててこうパンパンと両手をならして、商売に望みます。
「あぁ神様 仏さま 私 は辛かろうと前を向いて、誰にも頭を下げることなく真っ当に商売を励みますゆえに、お金儲けさせてください」
薄々どころか、皆様もお気づきの通りこの商家の息子少々頭が足りぬどころか、かけているんじゃないかというぐらい、堂々とぬけぬけと間抜けなことを言います。
そもそも、頭を下げて懐にはいる銭を数えるのが商人と言うもの。
取引相手に頭を下げることも、商売敵に頭を下げることも、お客にだって頭を下げることそれが出来ない商人が全うに商売なんて出来るものか。
お目付け役はあきれ果てて注意します。
「お願いしますから 四方八方に喧嘩を売るなんて商売人として 阿保なこと言わないでやり直してくださいませ」
お目付け役が頭を下げても笑うばかり。
「商売人だけに喧嘩を売る 中々面白い」
「いえ 全く面白くもないんです 坊っちゃん」
「しかし、前を見て真っ当な商売に励んでいれば 頭を下げずとも金はやってくる 神様仏様の前でも この頭下げてはおらぬ」
まぁこの息子のせいかどうかはわかりませんが、この商家には 金はやってくるどころか出て行ってしまいました。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
さしずめ実らなければ垂れる頭もなかったのでしょう。
挨拶するだけで実るわけでもないのですが、垂れる頭の重さぐらいもっておきたいというものです。
深々と頭を下げて戒めるようにしているんです。
つまらないお話で申し訳ございません。
皆様に実りあるお話ではないけれど、コクリコクリと頭を下げて貰っていることでしょう。
また ご機会をいただけたならまた会いましょう。
遠野へんぼくでした。