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黒い鴉は夜を啄む  作者: 月夜ノ歌
5/12

異能


  人々は助け合うべきだ、という言葉より


        誰でもいいから殺したかった、という言葉の方が共感出来る…





■1995年


 世界中から集めた様々な分野のエキスパートな研究員たちが進めていた

 非情に高度な研究が成果を出し、発表された。


 「死後の世界」の是非である。


 研究員たちは、それまで 宗教や、思想、創造、神話、妄想、スピリチュアル

 そういうものの中でだけ語られていた死後を

 科学的なプロセス、実証と証拠により”存在する”という証明をしたのである。


 これは世紀の大発見、人類の最も偉大な発見の一つとして大騒ぎになった



 そして、この発表の後


 世界での自殺者の数は10倍となった。




白い奴の正体と、現場付近にいた”異能者”の洗い出しは終わったか?


先輩が、パソコンと睨めっこしている私に呼びかけた


「付近って、東京のど真ん中ですよ アクセス可能距離を考えても1万人はヒットします…」



「その中でも、その白いデカブツを呼び出せる能力に絞るってだけの話だろうが」



「どうでしょねー、ご存じの通り 能力者が自分の秘密兵器を警察に秘密にするなんて 当たり前の話なんでー」


私はワザと嫌味っぽく言った



彼らは、”異能”なのだ

大した事ない能力だったモノが、ふとしたキッカケで”覚醒”し

とんでもない怪物を呼び出してしまうなど、あるある過ぎて、あるあるな事例である。

異常、異質、異分な力



「あ、でも先輩 目撃者からの証言で似顔絵は描けてますよ」


「警察に似顔絵絵師はまだまだ必須だな」


私は先輩に、描かれた絵を見せる

白い怪物、肩幅はゴツゴツして大きい、その中央に首のような部分、身体はなんかブヨブヨしてる

そして、腕がいっぱいニキョニョキ生えてくるらしい


「はぁ~~~…」



先輩が大きな溜め息をついた、楽しみにしてた合コンがキャンセルされた時ばりの溜め息だ



「上位存在…上位者の可能性がある…」




特殊異能強襲部隊、スワンへの要請が認められた。




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