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迂闊探偵を殺さないのは難しい  作者: 黄鱗きいろ 赤柴紫織子
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第十三話「黄鱗きいろ」

 私の問いに容疑者の皆様は顔を見合わせて困った表情になりました。

 く……さすがにあからさますぎる誘導でしたか。

 これで自白してくれるぐらいバカなら話は早かったのですが……。

 血抜きされたオーナーの死体。

 素直に考えれば、その用途は食用でしょう。

 カニバリズムなら一人で完結してくれればいいものを……偶然紛れ込んでいたもう一人のバカによって死体をばらまかれてしまうとはなんて不運な。

 いや待てよ?

 どうしてもう一人のバカは死体をほうぼうに置いたのでしょう。

 二人目の犯人が死体を発見したのは十中八九解体小屋ですね。

 そこからわざわざ死体を持ち出した理由。そして、共用冷蔵庫なんていずれ見つかる場所に入れた理由。

 ……そんなもの、ひとつに決まっています。

「喪符松さん。あなたは毎晩夜食をあの冷蔵庫で冷やしていましたか?」

「ええ。ちょうどあの時間に小腹が空くのよね」

「なるほど」

 なるほどなるほど。

 つまり、あの時間に冷蔵庫に首を入れておけば、発見するのは喪符松さんということになります。

 すなわちわざわざ冷蔵庫に首を入れた理由。それは――

 喪符松さんに首を発見させたかった! バカであることを考慮に入れれば、おそらくびっくりさせるために! バカか!?

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